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先の日曜日。伊万里市の S邸の地鎮祭が執り行われました。山間の小高い丘にちく100年余りの古民家で暮らされていた Sご家族は、昨年新たな暮らしを求めて弊社の門を叩かれました。さまざまな諸条件を一つ一つ超えられながら、旧宅の解体、そして今回の地鎮祭。我々としては先達たちの叡智の塊である旧宅を取り壊し、これからご家族とよりそう住い創りということで、いつもよりも緊張が高まります。賑やかな子供さんたちとともに、絶好の晴天に恵まれ、終始和やかな地鎮祭を挙行することができました。これから伊万里通いがつづきます...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.08 Tue 07:24
同じG2でも快適性に幅があると言えば、 YouTubeなどでこの数値をにわかに知られて万能の物差しのようなイメージを持たれた方は違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、実際にあくまで性能を示す一つの値にしか過ぎないわけですから、他のさまざまな要素が整っていなければ、同じUa値でもその快適性はさまざまだと言わなければならないのです。きちんと気密性能が取れているかいないかとでも大きな差がありますし、開口部の位置、大きさによるダイレクトゲイン(日照による冬の暖房需要軽減)のとり方、夏の遮蔽の仕方...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.07 Mon 07:16
国が定める省エネ基準( ずいぶん時代遅れなものですが )にしても、HEAT20が示すG1グレードにしても、全舘空調が成立するレベルとしては外皮が弱過ぎる。つまり、ただ漏れ状態、外で焚き火をするのとあまり変わらないかつての日本の民家からすれば、熱の逃げる量が減って、冬の暖房負荷を多少軽減するのには貢献しても、少なくとも室内を同じ温度で満たすとか、夏も高い温度でも暑さを感じないためのバランスとかには不足な性能なのです。つまり漏れを防ぐ冬の暖房負荷の軽減には多少つながるとしても、外から入ってくる夏の暑さには...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.06 Sun 07:08
にわかに皆さんが意識し始めたUa値は、外皮の断熱性能を語る数値ですが、その建物の外皮全体の平均の値です。数値ばかりが一人歩きしてその数値が建物の性能ぜんたいを示しているような理解はちょっと危険と言わざるを得ません。しかも、その数値の基準が明らかに冬目線なのですから、近年の酷暑となる夏にその建物がどうなるかと言うことを考慮できていない。ここが問題だと思います。建物の性能を示す数値はたくさんありますから、あらゆる数値のバランスを見極めなければ、ちよっと危険な感じがします。 冬目線の断熱基準は...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.05 Sat 07:12
人によっては、「九州はこのくらいで十分」とか「福岡は温暖なので」などと前置きをしてもの言いをしますが、こういうもの言いをする営業マンさんや工務店の社長のほとんどは、自分のところが作り出す性能が一番エリアに合っていると言いたいのだと思います。この物差しは、正直ほとんど意味がありません。自画自賛のためのセールストークですから、聞いてもあまり参考になりません。最近はさまざまなネット媒体の普及で、個人発信のものも公的なものもまさに混在一体で、どれがまともな情報なのかが分かりづらくなっています。メデ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.04 Fri 07:08
長年さまざまな人が取り組んできた地道な運動のこの国の住宅の高性能化が、様々な要因でにわかに加熱し始めました。理由はいくつかありますが、政府が発表した他の先進国に遅れをとるCO2削減目標を遂行するためには、この国の住宅分野も自ずと高性能化しなければならないという必要性と(いわば外圧ですね何事も同じ流れです)、もう一つは近年のコロナ禍によって皆さんが自分の住まいで過ごす時間が劇的に増えて、ステイホームの中、その性能を実感し始めたということが原因だと思います。今までもそこで暮らしていたじゃないかと言わ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.03 Thu 07:35
住い手の皆さんには、正直な現状をお話ししつつ、複数のプロジェクトをなるべく良い形で進行させていくべく、奔走する日々が続いています。これから暫くは、こんな日々が続くのではないかと思われます。ウッドショックなどというもので、資本力がある大手ブランドがまた生き残り、地方の堅実なビルダーが潰れていくなどということがあっては決してなりません。巨大ショッピングモールが地方に蔓延って、商店街のシャッター街が生まれたことが、皆さんにとって本当に効率的で幸福な現状だったでしょうか。同じようなことが、住まいづ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.02 Wed 07:16
これは住まい創りの世界ばかりではないですが、全てが中央集権的にみかじめられて、大量生産大量消費の一貫としての製品売買という手法でものが消費されていく仕組みを変えなければならないのではないかと思ったりします。本来住まいなど、地面に張り付いて住まい手とともに継続的に寄り添うもののです。少なくとも、簡単に消費されるものではありません。全国区ブランドが一律の商品などにして売るものではないと思ったりします。ただ、これまでは数を満たすという第一義があり、これがこの国では大きな存在でした。今回のウッドシ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.06.01 Tue 06:57
現状として、木材の価格高騰と現実的な供給難はすでに始まって居ると言っても過言ではないと思います。ただ、これ以上のことにならないためにも、業界も住まい手も少し落ち着いて考えるべきだと思います。 そもそも、これまでも言い続けていますが、人口減少と数の上で余っているこの国の住まい作りが、未だ戦後復興の数を少しでも多く作るという量産体制で作られ続けて居ること自体に問題があるのです。戦後の流れのまま70年あまり、基幹産業などと言って、住まい創りが社会の経済を回すための道具などにはなって久しいの...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.05.31 Mon 07:14
私たちが普段作り出している住まいは、通常、土台も柱も九州産の杉、檜を使っています。外材の輸入が滞るということが、それほど影響を受けるとは最初思っていなかったのです。流通が滞ると言ってもコロナが収束すれば通常の流れになるでしょうし、世界中の森林の成長が一瞬にして止まるわけではないので、おかしな話だなと思ってしまいます。ただ、周りのお仲間のお話を聞くと、材は日々高騰していて、プレカットなどの減産も始まっているというような話ばかりです。お知り合いの投稿では森林国ドイツでもウッドショックが起きてい...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.05.30 Sun 06:42
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