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目が覚めると私だった。世界は煙る霧雨のごとく描画されていく。完全な趣味として黒檀をハンドドリップし、木漏れ日を焼く。溶けたトラと熊を滴らせながらかぶりつく、ふりをする。私は物語を食う。 本棚から本を抜き、開いて目を通す。吹雪く少女の手を握り続ける少年。モニタには芽吹く娘を摘出し続ける医師が映っていた。今日も異常なし。 デスクに置かれた一冊のノートを手に取る。そこにはひとりで四季を監視する男の生活が描かれている――こんなふうに。 「目が覚めると私だった。視界は打ち寄せる波のごとく描画されて...
水平線上の雨 | 2023.01.02 Mon 09:31
そらをとぶにははばたかなければならぬ うみにもぐるにはひれがなければならぬ はらがへるからはたらかなければならぬ あめにうたれそのままでいてはいけない ないているあかごはだきかかえるべきだ ふくしゅうよりゆるすことがかんようだ らくをしたいからくるしいいまをおくる ほしいのならあいしあいされねばならぬ そんなことにとらわれてばかりだからなにもかわらない すべてをいちどなげすてよ いっさいうしなったところからはじめよ そしてもっともだいじなことはこれをいまぼくにいいきかせること さらにその...
with a kiss, passing the key | 2023.01.01 Sun 00:11
JUGEMテーマ:小説/詩 ロケットを飛ばせ ロケットを飛ばせ ロケットを飛ばせ ミサイルじゃないよ 宇宙ロケットを飛ばせ 僕らは ともすれば 憎悪に満ちる 起こる摩擦 だけど 僕らは 誰かを憎んで その憎悪を行動に うつしている場合だろうか? 先日 日本からロケットが飛びました 月を目指し その素晴らしさに みなは泣きました 喝采の拍手 なぜ 人は戦争をする? なぜ ...
娯らっくのサイト速報 | 2022.12.31 Sat 11:20
JUGEMテーマ:小説/詩 次回の“セッション”の予約を取り付けた後、熱田氏は帰っていった。 一人残された部屋で、私は自分の内部に緊張が高まりゆくのをひしひしと感じた。 足は、今夜も出るのか。 それとも、お札によって封印され、姿を現さないのか。 私はテレビをつけた。 バラエティ番組を放送していたが、そのまま風呂に向かった。 入浴後、押入れから布団を出し、床を延べる。 テレビの中は、政治や経済について議論する堅い番組に変わっていた。 どちら...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.12.30 Fri 15:43
JUGEMテーマ:小説/詩 クリニックの日は、やってきた。 いやがおうにも、やってきた。 練習でも、できない事を、みんなの前で披露できるわけがなかった。 なんか、「ギロチンの刑に処される日」の気分だ。(オーバーだけどそれくらい処刑に思えた) みんな、上機嫌だ。 どうしてなんだろうと、私なんかは思う。 「曲を演奏できない子がいる」なら、その子を抜かすか、その子ができる範囲のもので、何とか「いい演奏を」と願うものだと思うのだが、この人達はそうじゃないんだ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.30 Fri 13:46
JUGEMテーマ:小説/詩 季節は地味に進んでいく。 「U子」達のバンドのメンバーである短大生たちと、また、クラーク会館でおしゃべりをしていた時だった。 「姫さぁ〜、なんか楽器できないの?」 と「T.Kちゃん」にタバコを吸いながら言われた。決して、優しい言い方ではなかった。 「う〜。できないんだよ〜。」 そう答えると、更に追及が来た。 「家に楽器とかないの?」 「ないよ〜。って・・あ、そういえば、友達から安く買ったギターがあるけど。。。」 「T.Kちゃん」の目がキ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.29 Thu 15:53
JUGEMテーマ:小説/詩 「☆ファンクラブ」の子たちは以来、何かのイベントやライブの度に、私に満面の笑みで「お姉さ〜ん!!!」と声をかけてきて、一緒にくっついているもんだから、そのうち、「Ugeさん」をはじめとして、色んな人達から「なんで、あんたが、高校生のガキたちにしっぽ振って取り入ろうとしてんやろね?あれ、☆君のファンの子たちやろ?しつこくて、この間も説教してやったけどわからへんのやわ。あんた、何やろな、☆君には彼女がおるねんよ?何の目的やろね?」と、白い目で見られて嫌味を言われるこ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.28 Wed 10:36
JUGEMテーマ:小説/詩 本番ライブは、何回かあったのだが、一番のメインイヴェントは、当時札幌で有名だった、「プロとアマチュアが競合するライヴ」の、 「ツーアウトフルベース」コンサートだった。 何日間かかけて、札幌の大谷会館というところで催されていた。 私達は、そのコンサートで、演奏するのだった。 ちょっとライバルっぽいような、他の大学の軽音も(特に北大の場合、同じ国公立の教育大とかが、意識されるものだった)参加していて、「あいつらより、ド〜...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.27 Tue 12:17
JUGEMテーマ:小説/詩 私のパートの音を失った後、とりあえず、働かない頭で考えれたことは、 「HO.M」嬢とも、「I.Zさん」とも違う音階を歌えばいいということだった。 かといって、自分は音楽の知識も皆無であり、ど音痴だから、まずは、他の二人にかぶらない音を地味に出せばいいのではないか?ということだった。「Miyaさん」が、分からなかった「パート音」だから、自己流でいいと思ったのだ。 のちに、自分がバンドをやって、オリジナルの曲のメロディーを全部作れた日々はここか...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.26 Mon 12:55
JUGEMテーマ:小説/詩 サークル会館の焼け跡で、練習は始まった。 私はとにかく、最下位のカーストにいたわけで、「1年目」でありながら、「Se.H」のベースに抜擢されていた「ドラえもん」というニックネームの男の子にも、言われた。 「僕は、このバンドの最低の立場にいるけど、君はもっと下だね。」 「ドラえもん」は、気が強いが、割といい奴で、時にお互いの最寄の地下鉄「北34条駅」の2階の喫茶店(当時あった)で、お茶のみをしたりした仲でもあった。 ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.25 Sun 13:31
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