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小説/詩

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小説/詩
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負社員 第73話 スゲー・ヤバイ等は使用せず色・形・大きさ等の物理量で報告しましょう(全83話)

JUGEMテーマ:小説/詩   「スサ」伊勢は叫んだ。「起きたか」 「あー」寝ぼけたような声が答える。「ヨリシロ、ダメんなった」 「遅いからだろうが、お前が」伊勢は怒った。「何やってたんだ」 「駄目にはなってないよ」鹿島が言葉を挟む。「宗像さんと俺が、ギリギリで酸素補給したから。気を失ってるだけだ」 「ホント?」声は光を得たかのように明るくなった。「じゃまだウゴかせる?」 「ああ……けど応急処置ぐらいはしてやらないとな……ああ、けどこの依代じゃ無理だよなあ」鹿島...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.07.15 Fri 20:06

ガベージ・コレクタ

 さて、今日もお掃除しますか。Cはひとり呟いて、廊下の清掃を開始する。自らの身長の倍近いモップを軽々と滑らせ、それにしてもこの服、ヴィクトリアンメイド型というの? いつまでたっても慣れない、と思うまでがルーティン。思考を雲上に追いやり、左から右、右から左へ、機械的にモップを掛けていく。  先輩! 待って下さい!  ルーティンは呆気なく中断される。振り向けば、Cとお揃いのメイド服を着た、背の高い少女が駆け寄ってくる。誰? /今日から研修の、Dです。  ああ……そうだった。  遅れて申し訳ありませ...

水平線上の雨 | 2022.07.10 Sun 14:21

詩『ふたりっきり:Behind Closed Doors』

PとJに

with a kiss, passing the key | 2022.07.10 Sun 00:00

【本日のSS】とある片恋の終わり

いやさ、うん。初めからわかっていたことなんだよ、この計画は破綻しているって。 それでもこの『計画』を発動させたのは、万が一というものに縋りたかったからだった。それだけ、俺には勝ち目がなかったということだ。   彼女は、俺の同級生だ。 自分でも面倒くさいとか気難しいとか思う性格の俺を、彼女は何かと気に掛けてくれていた。いや、それはきっと周囲に泣きつかれて渋々…という感じだっただろうと思う。彼女は馬鹿みたいに面倒見がいいしお人好しだから、頼られて断れなかっただけだろう。  ...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2022.07.09 Sat 23:58

『文体の舵をとれ』練習問題9 方向性や癖をつけて語る 問3

問三:ほのめかし  この問題のどちらも、描写文が四〇〇〜一二〇〇文字が必要である。双方とも、声は潜入型作者か遠隔型作者のいずれかを用いること。視点人物はなし。  ?直接触れずに人物描写――ある人物の描写を、その人物が住んだりよく訪れたりしている場所の描写を用いて行うこと。部屋、家、庭や畑、職場、アトリエ、ベッド、何でもいい。(その登場人物はそのとき不在であること。)  ?語らずに出来事描写――何かの出来事・行為の雰囲気と性質のほのめかしを、それが起こった(またはこれから起こる)場所の描写を用いて行...

水平線上の雨 | 2022.07.09 Sat 11:02

負社員 第72話 職業:がんばってる弱者(全83話)

JUGEMテーマ:小説/詩   「結城」泡(あぶく)のような声が名を呼びかける。「結城お前」「大丈夫なのか」 「俺?」結城は自分を指差す。「ああ、俺は全然大丈夫、元気だよ。お前らどう」言いかけて結城は言葉を途切れさせた。 「こんなとこにいて」「早く帰った方がいいぞ」 「坂田と片倉って」結城は正面の闇を見るともなく見ながら口にした。「……生きてる、よね?」 「早く帰れ」「ぼちぼち出た方がいいぞ」出現物の声は変らずはかなげに浮かんでは消えていく。 「あれ、何で二人、ここにいんの...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.07.08 Fri 17:35

詩『砂漠にて:Somewhere In The Dessert』

Nに

with a kiss, passing the key | 2022.07.03 Sun 00:00

負社員 第71話 それだけ嬉しげに繰返す新造語も明日にはきっと忘れてる(全83話)

JUGEMテーマ:小説/詩    成長した木片は、結城の手により孔の中へ差し込まれた。 「では始めよう」時中が眼鏡を指で押し上げる。「正三角の位置に並ぼう」  新人たちは、そんな昔に行ったものではないにも関わらずひどく懐かしきフォーメーションを今、再現しようとし始めた。 「閃け、我が雷よ」時中が鉱物粒子間に隙間を開けるイメージで唱える。 「迸れ、我が涙よ」本原が粒子間に水を流れさせるイメージで唱える。 「開け、我がゴマよ」最後に結城が何らのイメージも策謀もなく叫ぶ。  そして次の瞬間、...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.07.01 Fri 13:42

【本日のSS】そうすれば…

そう遠くない日に訪れるであろう『死』に対し、彼女が抱いていた感情は恐怖でも敵愾心でもなく、『諦め』だった。 何故そうなのか、彼女自身にもわからない。しかしおそらくは、彼女の周囲では死などさして珍しくもないことだったからだと思う。   人は、いつか死ぬ。 それはこの理不尽な世界において、生きとし生けるものに与えられる唯一の平等。   それが、彼女の一族には少しばかり早く訪れるものなだけ。だから彼女も、いつかそうなるのだろうと思っていた。 死にたくないと思ったことはない、な...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2022.06.26 Sun 23:03

詩『脱出孔:To The Escape Hatch』

暗黒に、わずかながらのひかりがある 頭上、はるかかなたにそれをのぞむ あそこからにげればいい あのおとこはそういった ただし時間はかぎられている、と のぼらねばならない にげなければならない しかもそれはわたしひとりだけではない たくされたのだ 現状 窮状 つげねばならぬ いま ここに わたしたちがいる、と 時はこくこくとすぎていく わたしはいたずらにもがくばかりだ とおい さらにとおくにみえる うでもあしもちまみれだろう そしておもわずさけぶ そのおとこの名を 怨嗟 ここにわたしをおしこんで わたしの...

with a kiss, passing the key | 2022.06.26 Sun 00:00

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