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小説/詩

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小説/詩
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負社員 第12話 ノットコミュニケーション バットネットワーク

JUGEMテーマ:小説/詩   「来た」鯰が言った。 「何が?」恵比寿は訊いた、が、大概予測はついていた。「新入社員?」  しかし鯰は答えない。池の中で身をくねらせ、向きを変えて泳ぎ続ける。  ふ、と短い溜息をついて、恵比寿はまた壁のカレンダーを見た。鹿島が戻ってくるまで、あと二日だ。それまでは、先日のような失態なく責任を持って鯰をここに留めておかなくてはならない。新入社員たちへの、自分からせめてもの『支援』であり、まあいってみれば『入社祝い』のようなものだ。  顔を合わせたり話をした...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.05.18 Tue 19:25

詩『夜:Eine Nacht』

樹々がゆれる かぜはよぶ さっきからおたけびがきこえるのだ それに呼応して どこかでなにかも 夜具のなか みをかたくする もくしているのだ けっしておうじてはいけない うずゐている さかまいてもいる 嗚呼、このからだが 拒否しているのは理性だけだ そのたがもあやうい かがみのなかのわたしは正直だ 一矢もまとわぬすがたとなってわたしをみつめている そしてほくそえんでいる もういいでしょう そうかたりかける めをそらしてもそれははっきりとわかるのだ

with a kiss, passing the key | 2021.05.16 Sun 00:00

カクヨムで執筆を再開しました。

JUGEMテーマ:小説/詩   このご連絡が適切な方々に届くかわかりませんが、恐縮ながらお知らせいたします。   このサイトですが、突然何も小説が書けなくなり更新が止まっていました。続きを楽しみにしてくれていた方がいましたら大変申し訳ございませんでした。 しかし徐々にまた執筆ができるようになっており、カクヨムにて名義を変え投稿を始めました。まだ以前のような速度で書けるわけではありませんが、細く長く続けられれば良いと考えております。   当サイトにて連載を終了した作品の...

Sept-vel | 2021.05.11 Tue 21:16

負社員 第11話 魔界への扉を開けてしまったかのような緊迫感も特には

JUGEMテーマ:小説/詩    泥のように眠って眼醒めた朝だった。  泥――泥岩のように? シルト岩のように? いっそホルンフェルスになっちゃおうかな。結城はぼんやりとベッドの中でそんな事を思い、ぼんやりと笑った。  昨日までに受けた研修の内容――ノートやテキストに書かれたものを、彼は夜遅くまで熱心に頭に叩き込んでいた。岩石についての知識、イベント時に唱える呪文、儀式の手順、まずまずのところ自分の身についたと言えるだろう。  だがまだ、机上研修が終わったばかりだ。まだまだこれから、現場の研...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.05.10 Mon 14:50

詩『あね:An Elder Sister Of Mine』

だれもしらない だれもがそういう あんなにいつもいっしょにいたのに なきむしでひっこみじあんをいつもかばってくれたのに だれもがみとめようとはしない そしてかれらがかたる印象はわたしのそれとはまったくちがう まるでおとこのこみたいだった なんにでもきょうみをしめし なんにでもかってにことをおこしていた てをやいたのよ もっとおぎょうぎよくしなさいって そしてこうつけくわえる いつもおにんぎょうさんといっしょにいたわねと ちちばなれよりもそっちのほうがくろうしたと いまもわたしはあねとくらしてい...

with a kiss, passing the key | 2021.05.09 Sun 00:00

鳴かないなら鳴かないでええやろ

『鳴かぬなら ○○○○ ホトトギス』     戦国三武将の気質を詠んだ有名な俳句なので、皆さんも耳にしたことがあるかと思います。 織田信長は、『鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス』 豊臣秀吉は、『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス』 徳川家康は、『鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス』 この俳句を詠んだのは松浦静山というお殿様だったみたいですが、雪乃は結構この句が好きです。実際にこの三人がどのような性格だったかはわかりませんが、一般に広く知られている彼らの性格を如...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2021.05.06 Thu 21:15

そろそろ別のジャンルも書きたい

以前にもちらっと書いたのですが、雪乃は現在別名義でちょっと変わった恋愛ものの小説を書いております。 ネタが溢れて溢れて仕方がなくて、現在は小説でもアウトプットが追いつかない状況です。つらいっ…!! なのですが、同じジャンルを書き続けていると別のジャンルのものも書きたくなるものでして…今、雪乃。     めっちゃ戦闘シーンが書きたいっ!!!! または、血みどろなシーンが書きたいっ!!!! あるいは、狂気溢れる話が書きたいっ!!!!     物書きと端くれと致し...

雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2021.05.05 Wed 23:51

詩『いつわりの母:Bogus Her Child』

JHに

with a kiss, passing the key | 2021.05.02 Sun 00:00

負社員 第10話 君、死に給え。事勿れ

JUGEMテーマ:小説/詩    がちゃ、と再びドアが開く。振り向くよりも早く、その声は耳の中に飛び込んできた。「君、何を飲んでいるんだね」 そして両肩を背後からがっしと掴まれる。恵比寿の体はがくん、と前後に強く揺さぶられた。 「お」 「どこから持って来たんだね、そのハイボールは」次に頭の真上からその声が降ってきた。 「――あそこ」恵比寿は肩を掴まれたまま、右腕を伸ばし部屋の片隅にある小型冷蔵庫を指差した。 「む」肩から手が離れる。「ここか」次にその声が聞こえたのは冷蔵庫の前からだった。次...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.05.01 Sat 10:58

上司出ます

JUGEMテーマ:小説/詩     「まことに申し訳ございません」笹原は声を沈めて陳謝した。「ご不便をおかけしてしまいまして」 「本当だよ」カスタマーは間髪を入れずに返してくる。「不便極まりない」 「はい、申し訳ございません」笹原は再度陳謝する。「わたくし共で対応できる範囲内で誠心誠意ご対応させて頂きたく存じますので、なにとぞご理解のほどお願い致します」 「範囲内って何だよ」カスタマーは追い被せるように返してくる。「無責任だろ。自分たちでできる簡単な、楽なところまでしかやらな...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.04.28 Wed 12:50

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