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JUGEMテーマ:小説/詩 「ちきゅう?」結城が唇を尖らせて大きく繰り返す。「地球って、我々が住んでるこの」足下に向け何度も人差し指を突き下ろしながら叫ぶ。「ぼくらの地球?」 「――」天津は少しの間視線をさ迷わせたが「ぼくらの、と思っているのは結局、ぼくら側の方、なんですよね」と、結城のものと比べれば砂粒ほどの声量で答えた。 「つまり我々がイベントによって岩盤を開くための許しを乞うのは、地球に対してというわけですね」時中は質問を続けた。 「はい」この問いに、天津と木之花は揃って頷いた...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.03.27 Sat 22:33
JUGEMテーマ:小説/詩 「つまりリソスフェアの下部にはアセノスフェアがありアセノスフェアの下部にはメソスフェアがあります。リソスフェアを作るのがプレートというものでこれはアセノスフェアの対流に乗って水平運動をしている、というのがいわゆるプレートテクトニクス理論です」 天津はホワイトボードに描いた「地球の内部」の図を手で示し指で差ししながら三人の新入社員に説いた。 「テクトニクス論には他に、プリュームテクトニクスというのもあります。これはマントルの動きについての論で、マントル深...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.03.20 Sat 22:36
コロナ禍の暮らしが長引いています。先ほどは小池都知事が若年層、若い女性の自殺率が高くなっているとの情報を知って、東京で一人暮らしをしていた身としてわがことのようにも感じます。少し前には都の生理用品の無料配布にも長い列ができたと知ってこれは大変なことが起きていると直感しました。これから東京都はCMを流して一般人が声掛けして支えあうようにしようと動くみたいです。僕は現在アーティストとして過去に東京に傷けられた身として、弱っている人間、基本的な暮らしができていない状態では、大都市とは巨大な悪魔のよう...
誰でもないものの「区域」 | 2021.03.19 Fri 15:44
ぬきみのそれをさかてにかるくのせ いのるかのようにかかげ ひとみをとじる そのとき つかのさきはかろく ひたいに あたかもそんなそぶりが必要なのは つげてささげる対象がみいだせないからだ さもなければ、わがみをゆだねるべきそのあいてか そしてどうする いや なにも きたるべきものはいずれくるのだろう なさねばならぬものは いやでも なされねばならぬ そう だからこそ それらがなんであるのかはじつはわからぬ わからぬがゆえに かくごばする そのために おのれに じっと うちなるおのれだけに あいむかう...
with a kiss, passing the key | 2021.03.14 Sun 00:12
JUGEMテーマ:小説/詩 「許し?」 「許し?」 「許し?」 三人の問い返しが珍しくもまったくシンクロした。 「はい」木之花が頷く。 「許しって、誰の?」結城が目をまん丸くして訊く。 「洞窟の神様?」本原が真顔で訊く。 「――」時中は無言で小鼻に皺を寄せる。 「一言で言い表すのは難しいです」木之花は微笑みを維持したまま、変わらず静かに答えた。 「どうして?」結城が問う。 「洞窟には」木之花はゆっくりと瞬きをした。「神聖なる存在が数多く棲んでいます」 「神聖なる」時中が呟く。 「存...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.03.13 Sat 23:51
JUGEMテーマ:小説/詩 懐かしい思いに駆られる 懐かしい風景が繰り返す スタートは春 春ぼかしの季節の中から新しい希望が生まれる 長い冬が終わる時、いつも 「つらかった」と心の底から思う そう、過ぎればすべて大いなる歴史の一部分という記憶の中に 閉じ込められて忘れていく 忘れてはいけない事と忘れていいことのはざまに 「毎日」がある 今日という日は2度と来ない ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2021.03.07 Sun 17:09
気圧と期末 きのうみた夢 青猫に ただひたすら融けてゆくひと それにくわえて あのひとのせい 責任の所在はあきらかである しかしそれに処すべきものは なにもない くすりはのんだ いまのんでもおなじだろう いっそしんぢゃいたい しんでもいい しんぢゃだめぇ ねぇ、もういいでしょう すきにさせて ねぇったらねぇ まだあさだ もうあさだ どうどうめぐりばかりがこだまして わたしのからだはねがえりすることしかしらない もういい そんなすてぜりふをなんどさけんだことか あきらめたわけでもない のぞみがある...
with a kiss, passing the key | 2021.03.07 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 「どうだった。今回の新人さんたちは」大山が問う。 「そうねえ」木之花はふう、と息を吐きながら書類の挟まったファイルをばさりとデスクに置いた。「まだ初日だからなんとも言えないけれど……一人、やたらテンション高いのがいるわね」 「へえ。どの子?」大山は木之花が置いたファイルを取り上げ、中の書類の角ををぱらぱらとめくる。 「結城、って子」木之花が答え、肩を竦める。「もう一人の男子、時中って子と同い年だけど、そっちの方はやたらクールで。この二人、ちょ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2021.03.06 Sat 22:50
JUGEMテーマ:小説/詩 あなたたちといた日々が懐かしい 色んな恐怖と闘いながら 私達は「戦士」だったね… いつの間にか、山ほどの「戦友」がいてくれるようになり 孤独よりも、相手を思うほどに湧く勇気に 心熱くなり、必死で叫んだ 誰も死なせない、その言葉を思い出すかのような 昨年の映画に 自分が必死で戦った日々を懐かしく思い出す 「悪は」どこに消えるのだろう? 私にはわからないまま、曖昧に時は過ぎた しばらくは ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2021.03.04 Thu 13:04
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