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小説/詩

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小説/詩
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葵マガジン 2020年05月16日号

JUGEMテーマ:小説/詩   ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第100話 獄図 (了)    荒野を見下ろしながら、飛ぶ。  ここは、狐の精霊と闘いそれを封じた場所だ。    陰陽師か  そうだ    風の中に、言霊がかそけく漂う。    お前の名など呼ばん  なぜだ  名を呼ぶと、つながるからな    さらに飛ぶ。  二股に分かれた桃の木が見える。  ここは、兎の精霊と闘いそれを封じた場所だ。    なるほど、そういう技が使えるのか  お前、どうして...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.05.16 Sat 15:18

魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 72

JUGEMテーマ:小説/詩    がしゃ――ん    その大きな音、ガラスがわれるような音は、聖堂の天井のほうからきこえた。  はっとして全員がふりあおぐと、屋根にはめこまれていた窓ガラスになぐられたような丸い穴があけられていて、きらきらと破片がふり落ちてきていた。 「危ない」父が私をかばうように抱きすくめる。    どし――ん    つぎに、こんどは壁のほうから大きな音がして、ぐらぐらと床がゆれ動いた。    ばり――ん    さらに、壁の窓のガラス...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.05.13 Wed 21:22

『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』

JUGEMテーマ:小説/詩   こんにちは、もりちゃんです。   最近はコロナウィルスで外出もできなくなり、家で読書をする機会が増えました。本当はいろいろな所に行き、そこで読書をしたいのですが、このような状況では家でじっくり読むしかないですね。   今回紹介する本は、冬野夜空著『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』です。結論から言っちゃいましょう。涙が止まらないです。読んでいる最中にここから先を読むことができるのだろうかと何度も本を置きました。カフェや電車の中で読むこ...

もりちゃんの一休み | 2020.05.13 Wed 07:43

lootfeetという自分。

JUGEMテーマ:小説/詩   諦めし人生に光明を見つけるべく、 滝に打たれるかのような修行にも似た苦難を乗り越えて あっという間に、年を取ってしまった顔を鏡で見る…   作れば若い顔にも見せられるだろうが 本物は疲弊し、ぼろぼろの年寄りだ、哀れなくらいに。 でも、どうして、こんなに愛おしいのだろう? その、ぼろぼろのすべてが愛おしく、わたくしが耐えた日々の 闘いの跡を表している…   長く苦しく終わりがなく果てしなく続く暗闇に合って 泣くことさ...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2020.05.12 Tue 19:56

詩『やみよにたたずむしろいふくの女:A Woman In White Standing Under Dark Night』

ひぐれとともにあらわれる そしてもちろんひのでとともにきえてしまうのだ だれもがその存在をしっていて そしてだれもがそれをかたろうとはしない あわいひかりのなかでは、そのからだのむこうもすけてみえるというのに ふたしかで希薄だが実在しているのはたしかなのだ ひとごみのなかふれあう肩はほかのだれともおなじで そんなときにわびごとでもつげれば、会釈でかえす かぜがふけばそのままどこかへととんでしまいそうなのに あめのそのよもひとりそこにぬれそぼつ かのじょはそこにひとりたたずむ なにを...

with a kiss, passing the key | 2020.05.10 Sun 00:00

葵マガジン 2020年05月09日号

JUGEMテーマ:小説/詩   ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇   第99話 その名(全100話)   「え」またリョーマは驚いて顔を挙げた。 「あれは良い言葉だったと、今では思うからな」    スルグーンに仕えたらどうだ   「――」  そう言った自分の声が、聞える。 「だから、今は言わないがもう少し時が経って、まだお前が今のままの状態でいるなら、その時に言ってやる」    ケイキョに仕えたらどうだ   「――」  そう言っているフラの声が、聞える。 「そしてお前...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.05.09 Sat 20:26

魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 71

JUGEMテーマ:小説/詩   「ほい、ポピーも」ギュンテは水がめを私の方にさし出した。「またキャビッチを一個、こん中に入れとけ」 「あ、うん」私は急いでリュックをぽんとたたき、キャビッチを一個手に取った。うす紅色の、小さめのものだ。それをギュンテの水がめの中に入れる。それはすぐに、見えなくなった。 「へえ、それはどうなるの?」母が興味しんしんの顔で質問した。 「俺にもわかんねえ」ギュンテがいたずらっぽく笑う。「けどポピーの魔力だから、きっととんでもなく強いキャビッチになると思うぜ」 ...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.05.05 Tue 16:34

『セレナーデ』 得津美惠子(著)紙の本発売!

  恋愛小説シリーズ『セレナーデ』得津美惠子 (著) 紙の本発売! 『セレナーデ: キャビンアテンダント陽子 永遠(とわ)の愛』電子書籍はこちらです。     著者プロフィール    元日本航空国際線 キャビンアテンダント  オフィスSAKURA 主宰  マナーコンサルタント  第10回キリンファミリー賞 エッセイ佳作  第103回コスモス文学新人賞 長編小説部門奨励賞  和歌山中央ライオンズクラブ誌「てまり」エッセイ連載(1996〜2003年)  ニュース...

表現者として、私だからできることを | 2020.05.04 Mon 22:41

葵マガジン 2020年05月02日号

JUGEMテーマ:小説/詩   ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第98話 あの時の言葉(全100話)    ざあああああ    陰陽界の風の音を、久しぶりに聞く気がした。  ずっとそれは鳴り続けていたのだろうが、鬼どもがここにひしめいて暴れ回っていた間、その喚き散らす声に隠れ風の音は聞えていなかったのだ。  スルグーンは、何も言わなかった。  ここを、前には気味が悪い所だと言ったが、今は特に何も言わずにいた。  相変わらず気味が悪いと思っているのかも知れないが、今はそれを特に口にしたいと...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.05.04 Mon 11:27

詩『アルラウネ:Alraune, A Woman』

月のよ、おとこがひとりとびおりた 彼女はしっている あめのあさ、おとこがひとりぶらさがった 彼女はしっている ひるともなれば、銃口をくちにくわえ、ゆうがせまれば、錠剤をいくつも嚥下する そうしてひとり、、またひとりといってしまう そのさまをじっとみまもるのが彼女だ 物語はそれでおわる 彼女はふしぎにおもう あのおとこたちはどこからきたのかと そして、さらにおもう そのためにそれまでかれらはいきてきたのだと 彼女は生も性もしらない 死、終焉のそのときだけをしっている

with a kiss, passing the key | 2020.05.03 Sun 00:00

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