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聞いて欲しい。おそらくこれは、雪乃しか理解出来ないことだと思うんだけれど、でもどうしても言いたかった…!! 雪乃は現在、ぴくにてアカウントを持っております。本垢は『雪乃』名義ですが、実は別垢で別ジャンルの小説を書いております。夢小説用の垢なので、恥ずかしいから名義は内緒ですけどね← もしも見つけても、そっと見なかったことにして欲しいです(笑) さて、そこで雪乃は前にですね、『月が綺麗ですね』ネタで書き進めていたことがありまして。 ご存知でしょうか かの文豪が...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2019.11.05 Tue 23:28
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第72話 守護鬼(全100話) 何が生き残るのだろう−− 陰?地府を歩きながら、そんなことを想う。 一体、誰が、何がこの先で、生き残るのか。 鬼か、人か。 それとも、神か。 だが答えの出ぬまま、コントクは森羅殿に辿り着いたのだった。 閻羅王の座に真っ直ぐに向かう。 閻羅王の左右にはいつものように牛頭馬頭が侍っている。 そして−− 「ジライ!」 兄は叫んだ。 弟がすぐに振り向く。 「兄さん!」 かつては人間、そして...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.11.03 Sun 19:41
JUGEMテーマ:小説/詩 長い間誰にも言えなかったことを話そうか? 君といた日々に守られてきたもの壊されてきた真実隠された事実 甘い甘いまどろみのような切り裂く痛みと同居した日々に 花は泥に咲いた 美しいと汚したくなる 正義ならとんだ面汚し 反吐を吐くよりも踏みつけつぶそうとする 泥は深く果てなく汚く醜かった 希望の砦はどこにあるのか? それを問う相手はどこにいるのか? 世界中探しても私には思いつかなかった 古い経文を紐解き訳の...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.11.03 Sun 12:47
あしもとがおぼつかないばかりか なぜここにこうしているのだろう いや わかっているのだ だからこそ なのだ そしてそれをすなおにひきうけられない それだからこそ なのだ わたしのそとに そのりゆうがある そうやってつっぱねられるものがない 自信でも 根拠でも よそからみればそれはいいがかりめいたものでもいいのだ それすらない あえていえば いつまでもこうしていたい (ほんとうに?) それすらもかなわぬ ときはこくこくとすぎていく それもしだいにふたしかなものとなる
with a kiss, passing the key | 2019.11.03 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 「じゃあ、前に俺がかけられた纏(てん)の呪の、体が動かなくなるっていうのは」ユエホワが思い出しながらたずねる。「俺が、自分で……?」 「さよう」祭司さまはうなずいた。「お前はあのあと、ポピーに危害を加えようとしたのかね?」 「う」ユエホワは声をつまらせた。ちらり、と祖母の方を見る。たぶん、しまったよけいなことをいっちまった、とか思っていたんだろう。「いや、してない。なあ、してないよな」つぎに私の方をすがるように見ていった。 「さあ。おぼ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.11.01 Fri 11:42
JUGEMテーマ:小説/詩 「痛み苦しみのけぞり壁に打ち付け涙を振り絞り生きる君の心に いつもあるもの」 知るすべもなく笑顔を見続ける日々遥か 忘れまじのあの日々この日々あの時この心あの愛あの涙 生きるということは囚われの受刑者でしかないのだと語る知ったかぶりの本にも心開けず 知らず知らずのうちに誰一人にも心を開くことなくなり時遥か経ちて 笑顔が自分を泣かせる夜 わけもなくネットに向き合う 「君」という誰かに話しかけたくて言葉よりいいね!がほしく...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.10.31 Thu 17:09
JUGEMテーマ:小説/詩 今を走る 今をともに走る「友」という名のない君。 大切な友を亡くした君と、その友を知らない私が、ひたすらに真実に向かって音を 積み上げる日々。 声が聞こえたでしょう?あの方の声が。 私には聞こえました。しっかりとはっきりと絶え間なく哀しみにも諦めにも似た 低くて落ち着いた慈愛のある優しい声が。 21年前,あの女は高笑った。 「自殺じゃないのにね!バカみたい、誰も気づかないのよ?ははははは!」 「じゃあ、何なの...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.10.30 Wed 14:04
「うわ。降っとるやんけ」 ふらりと立ち寄ったコンビニから出た瞬間、彼は薄めの眉を潜めてそう言った。彼の面倒くさげな瞳は、つい先程まで青かったはずの鈍色の空に向いている。 隣に立つ彼女もそれを仰ぎ、その量の少なさにふと口元だけで笑った。幸い、目的地である駅までは5分もかからない。 彼のパーカーの裾をくいと引っ張って、彼女は告げる。 「このくらいなら、走っていけるよ。いこ?」 「………」 彼は何かを…おそらくは、彼女の言葉に反論し...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2019.10.25 Fri 19:49
「お願い、助けて…」 小さな少女が冷たく見下ろすその足元で、痛ましい程に…哀れな程に頬をしとどに濡らした女性は地面に頭をこすりつけた。 ふるふると、その肩口が小さく震えているのを、少女は見逃さない。それは、つい先程起こってしまった事態への恐怖なのか、或いは連れ去られていった自分の夫の生命の心配ゆえか。 または、先程まで自分が見下していた存在であると知ったその少女に頭を下げることへの屈辱感なのか。 どれであっても、別に構わない。元より少女の答えは、最初から決まって...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2019.10.23 Wed 23:53
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