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いちたすいちは にぃ そういってとった 整理していた遺品のひとつ その1枚にわたしがいる かつてのわたし そうなのかもしれない なぜって そこにいっしょにうつるひとびととにはもうずっとあっていない そんなときが以前あった 証拠品の役割だけをおびている 去来するもの それをゆるしてはならない それをみとめてはならない かたくななわたしは わたしにそうつげる そうしてもとへとかえす だってそのひとはもういないのだから だからわたしも(当時のわたしも) いないほうがいいのだ
with a kiss, passing the key | 2020.02.16 Sun 00:00
もうすぐバレンタインですね!! ちなみに自慢ではありませんが、今年の雪乃のバレンタインにはチョコレート代わりの香水が財前くんから届くという鼻血での失血死も辞さないイベントが待っておりますので、今から無茶苦茶楽しみでございます!!まぁ、当日には届かないことはわかっているんですけどね(笑) そいでもってバレンタインに向けて、雪乃は現在全部で四本のショートストーリーを描いております。全て別のテーマで挑んでいるのですが、今までもバレンタインものを書いてきたのにまだ書けるかと自分で自分に驚いております&la...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2020.02.12 Wed 23:42
JUGEMテーマ:小説/詩 複数のホームページ、ブログを運営しているので、開店休業状態になるものがあり、整理していきます。 現時点では、右のリンク欄を通じて、それぞれのリンク先での新しい投稿を確認していただくようにお願いします。
野坂政司の拳禅一如 | 2020.02.12 Wed 12:38
JUGEMテーマ:小説/詩 私たちは、畑から十メートルぐらいはなれたところに立つミイノモイオレンジの木の陰から、そっとのぞいた。 月明かりが畑を照らしている。 祖母は畑のはしっこに、私たちに背を向ける位置で立ち、右手に一個キャビッチを持って、斜め上を見上げていた。 見上げている先には、祖母の言っていたとおり五人の人が――いや、人の形をした鬼魔が、空中に浮かんでいた。 全員、マントを身につけている。 アポピス類だ。 「どういうことだ?」 ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.02.11 Tue 06:17
なく かなしいから ではない こわいから ではない それをしたのは わたしだ それをしなかったのは わたしだ そして そのひとにしかられる ほかのひとにもしかられる わたしにあるのは くやしい そのひとことだ それしかない くやしさが くやしさだけをうみ そしてなく それがひたすらくりかえされる しかられたそのことも しかったそのひとも そしてそのきっかけになったことも すっかりとわすれて わたしがわたしをみとめられなくなったそのときを わたしがわたしをしんじられなくなったそのときを それにきづかされて なく ...
with a kiss, passing the key | 2020.02.09 Sun 00:00
この記事は、このブログで短編連載している、SF小説『'99-Polaris』の第12話です。 <作品紹介> 人類が地上から消え去った後の世界で、ポラリスは生きている。 自分が、何者か、何物かも、わからない。 ただ、自分自身の、生き終わっていく「物」を看取る「看取り人」という役目の確信と、 自分がこの地上の「最後のひとり」になるという、強い予感は持っている。 ひとりで生きていたポラリスは、 病院でケアロボットとして働いていた、AR装置による立体映像の男・サザンクロスと、 大学で作られ、美しくも怖ろしい...
StarGazer | 2020.02.05 Wed 21:04
JUGEMテーマ:小説/詩 今朝も顔が違う。 毎日、毎朝、自撮りをしながら、顔の変化に驚く。 体重計が、すぐに壊れる。 デジタルがバラバラ行ったり来たりした挙句エラーになる。 何度も計り直すと、毎回違う体重が表示される。 声が朝から変だ。 今日はアクセルとブレーキを踏み間違えるという、悪夢のような出来事が起こり、 自分の中に自己がないことに気づく。 訳の分からない独り言。 訳の分からない執着とこだわり。 「ノー」が圧倒的に「イエス」より多いから、何一つ同意できない...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2020.02.05 Wed 13:27
「来たわ」ハピアンフェルが告げた。「アポピス類よ」 私たちははっと窓の方を見た。 なにかが光っているわけではない。 「四匹……いえ、五匹はいるわね」祖母が唇にひとさしゆびを当てて気配をさぐる。「畑の上空まで来た」 「姿は、消してるの?」私は祖母にきいた。 「わからないわ……でもおそらくはそうでしょうね。まずはピトゥイをかけておきましょう」祖母はそう言い、右手をひらいて肩の上にまで持ち上げ、それからきゅっとその手をにぎりしめた。「ポピー」私を呼ぶ。 「は...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.02.05 Wed 11:01
JUGEMテーマ:小説/詩 あなたを忘れない。 忘れたことなどきっとない。 自分の体のどこかにいるあなたを、 考えなくてもいつもどこかに置いて生きている。 人生を進めるうちに否が応でも 人の死に出会っていく。 大切な人の死にも 出会いたくなくても出会いながら 私達はいつか一人になる。 友も 母も 父も 失くしていく。 亡くなったんじゃない。 失くしたんだと 今も思う。 失くした哀しみは癒えることなく ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2020.02.03 Mon 16:50
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