[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第81話 陰陽師と閻羅王(全100話) 星空の下に立つ。 月は大分太ってきたが、未だ半月にも満たず、力強き光芒を放つものではない。 その下に、人々は立っていた。 数十、否数百という大勢が並び立ち、皆同様に首を垂れ、腹の上で両手を合わせ眼を閉じている。 彼らの多くは無言であったが、中には声を殺しつつも何かを唱え続ける者もいた。 祈りを、捧げているのだ。 何を――誰に――祈っているのか。 スンキは今、自らは何を祈る...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.01.06 Mon 16:58
JUGEMテーマ:小説/詩 闇にいる 誰も信じられない 友達は過去のものだ 新しい人生と新しい日々を考えることで憂鬱をやり過ごし 誰もかれもに反吐を催す自分に嫌悪するが 「罪悪感より正義感の方が勝っていると思う」 自分は被害者のように思う 重いものを常に一人で背負ってきたように思う みんな好きにやればいいさ? みんな好きにやればいい・・・ 友情なんてこんなもの 安っぽくあっけなく 「自分から切り離されていくもの」  ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2020.01.06 Mon 09:43
まっくらなそら とんでいく わがみをこんじきにかがやかせて はらからをもとめて よるにとぶ そこにはなにもない みえるものもなにもなく おのれがまぶしいばかりだ だがひとつだけしんずるものがある もしもであえたのならば そのみはそのものとひとつになり そしてよるにきえるのだと そのときこそしんのやみだ そうしてそこにはなにもいなくなる そのために かれはひとりいく
with a kiss, passing the key | 2020.01.05 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 学校に着くまでに涙は引っこんだけれど、ひさしぶりに会ったヨンベはそれでも私の顔を見るなり「おはよう、どうしたの、なんかあったの?」ときいた。 「あ、うん、ちょっと飛んでるときに目にごみが入っちゃって」私は飛びながら考えたいいわけを伝えた。 「わあ、そうなんだあ」ヨンベは痛そうな顔をした。「目が赤くなってるよ。薬草もらいにいく?」 「ううん、もう痛くないし、ちゃんと見えてるし、だいじょうぶ」私はにっこりと笑った。 「ほんと?」ヨンベも、にっこりと...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.31 Tue 13:27
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第80話 関わりし者(全100話) 「俺たちと、来る?」リューシュンは驚いた。「何でまた」 「無論、手伝いをするためだ」リシはむすりとしながら答えた。「お前たちにはそのムイの使い方がよくわかっていないのだろう」 「――ああ」リューシュンは手元に持った甕を見下ろした。「確かにそうだが……けど俺たちは、実際にこれを今から会う奴に渡す気はないんだ」 「なんだと」リシは眼を見開いた。「どういう事だ」 「これを見せてキオウの妻を...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.31 Tue 09:45
JUGEMテーマ:小説/詩 今年も長くおぞましい日々の続く中をひたすらに仲間の声を聴きながら それを頼りに走りきったね。 僕が私が諦めない未来がある 「平和」という「令和」だ。 すべての抑圧され理不尽に攻撃され続けている者たちに 天からの祝福を願おう 君と僕、あなたと私、すべての報われぬ日々を過ごした者たちの 魂の叫び声が、あの除夜の鐘なら、なんという鎮魂だろうか? ここに煩悩はなく、あるのは、理不尽に対する怒りという静かなるラ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.12.27 Fri 18:28
JUGEMテーマ:小説/詩 ヨンベにツィックル便を送ると、すぐに返事が来た。 「クロルリンクムーンって、はじめて聞いたよ。私もいま見てるよ。すごくきれい」 「うん、ほんときれい」私はあらためて満月を見上げながら、しあわせな気持ちに全身つつまれた。「いっしょに見てるのって、なんかうれしいね」 「これが『遠く離れた場所にいる大切な友達との絆』だよね」 「うん」返事のあとおもわず「ふふふふ」と笑った。 もどってきたカードには、「すごい! いま来たカード、楽しそうに空中でぴょ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.24 Tue 07:59
JUGEMテーマ:小説/詩 君を傷つけたことを忘れずに生きている 君をどんなにか愛していたかをトラウマというなら 僕はまだ、この闇から出ることができないままだ・・・ 愛する者に捨てられる恐怖を知っているか? 愛する者にある日突然柔らかい皮膚を剥がされるように引き離され 「捨てられる」 そんな記憶がこびり付く 狂気の館から遥か、キー滑りの地滑りに足元をすくわれながら、 まだ、万華鏡のように記憶が揺れる まるでロックアップされたか...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.12.22 Sun 10:30
全1000件中 921 - 930 件表示 (93/100 ページ)