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JUGEMテーマ:小説/詩 君を傷つけたことを忘れずに生きている 君をどんなにか愛していたかをトラウマというなら 僕はまだ、この闇から出ることができないままだ・・・ 愛する者に捨てられる恐怖を知っているか? 愛する者にある日突然柔らかい皮膚を剥がされるように引き離され 「捨てられる」 そんな記憶がこびり付く 狂気の館から遥か、キー滑りの地滑りに足元をすくわれながら、 まだ、万華鏡のように記憶が揺れる まるでロックアップされたか...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.12.22 Sun 10:30
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第79話 龍神と鳥神(全100話) 陽はとっぷりと暮れ、リューシュンら一行はマトウの僕が用意した室にて一夜を明かした後ムイを手にスンキの身を取り戻しに発つ事とした。 肉、魚、果実、酒――豪勢な食事を目の前に出され、自分たちが、というよりも自分自身が相当に珍重されていることを改めて知るリューシュンではあった。 だが、リンケイの振舞ってくれていた質素な野菜の煮物、香の物などをも同時に想うのだった。 ――同じ陰陽師でも、こんなに生...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.21 Sat 12:31
この記事は、このブログで短編連載している、SF小説『'99-Polaris』の第11話です。 <作品紹介> 人類が地上から消え去った後の世界で、ポラリスは生きている。 自分が、何者か、何物かも、わからない。 ただ、自分自身の、生き終わっていく「物」を看取る「看取り人」という役目の確信と、 自分がこの地上の「最後のひとり」になるという、強い予感は持っている。 ひとりで生きていたポラリスは、 病院でケアロボットとして働いていた、AR装置による立体映像の男・サザンクロスと、 大学で作られ、美しくも怖ろしい...
StarGazer | 2019.12.19 Thu 23:41
JUGEMテーマ:小説/詩 それから私は、両手のなかにハピアンフェルを大切にもったまま、ものも言わず鬼魔たちに背をむけて丸太の家へ帰った。 うしろでユエホワやケイマンやサイリュウや(たぶん)ルーロが私の名前――みじかい方の――を呼んだけれど、ふりむきもしなかった。 「もうポピーとは呼ばないで」とちゃんといい渡したわけだから、返事しなくてもいいと思って返事もしなかった。 ハピアンフェルは私の手のなかでふわ、ふわ、とゆるやかに上下に飛んでいたけど、なにもいわなかった。 「お帰...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.17 Tue 10:17
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第78話 進言(全100話) 「気に、入らない?」リシは、自分の耳を疑った。「何がだ?」茫然と訊き返す。 「あの女だチイ」スルグーンはいささか苛立ったような表情で答えた。「なんだか、妙なものを纏ってるようだキイ」 「妙なものを?」リシは改めて龍馬の背の上から、窓辺に覗くマトウの姿を見下ろした。「あの衣のことか?」 「違うチイ」スルグーンは溜息をつきながら首を振る。「お前には分からないんだろうキイ、もういいチイ」 「――」リシは小馬...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.17 Tue 10:11
JUGEMテーマ:小説/詩 「取り戻せ自己という名の自分自身」 時に俺は励まされ、時に迷いが止まることがないまま 何度も笹舟のように揺れるこの思いを抱きしめながら生きている 間違いだったのか、間違いではなかったのかすらわからなくなる瞬間が来る 死という混乱が目の前にあった時には、とてつもなくクリアリーだったこの意識 大切な人や自分を失うことの怖さは計り知れない絶望で計り知れない落胆だった 力なき自分にひざは崩れ 力なき自分にかける...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.12.15 Sun 11:14
わたしは階段をのぼっている うすぐらく そしてしずかだ おぼつかないわたしはさっきから足許ばかりをみている 手摺はけっしてはなせない おどりばにつくときゅうに視界がひらける 採光はそこでしかない そして 手摺につかまったまま ぐるりとまわるわたしがみえる この視界はなぜ てにはいるのか その小説にえがかれているのは あるおんなの波乱万丈である うなりをあげるかのような物語の進展は 彼女の主観でつづられている その場の感情のたかまりはともかく なぜ精緻な筆致でかきあらわされているのか しかもさいご...
with a kiss, passing the key | 2019.12.15 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 お昼ごはんの後も、私のピトゥイはイゼンとして発動しなかった。 もちろん、いろんなスタイル――というのかどうか――を、ためしてみた。 唱える前に目をとじて、心をとぎすませて、一点に集中して、思いきり唱える。だめだった。 逆に力を抜いて、キャビッチも頭上たかくさし上げるのではなく、ひじを曲げて楽にかまえて持ち、ふだんと同じトーンで唱える。だめだった。 両手で持って。だめだった。 指一本の上にのせて。だめだった。 手のひらではなくて手の甲...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.12.13 Fri 21:15
JUGEMテーマ:小説/詩 Keyを渡されてからのおぞましい日々 訳の分からない愛欲にとらわれ 訳の分からない奴になりすまし 愛を語った その女の喜ぶことだけが このわたくしの喜び どんな残酷なことにさえ 一緒に笑みを浮かべることができた 処女をなぶりものにし 性の地獄に閉じ込め笑い酒を飲んだ 心優しい凛とした女性を突き落とし 辱めながらヤクをやるようにその女から甘いキスをもらった すべてはその女の欲望を満たすための道具でしかない己を...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2019.12.13 Fri 08:36
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