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JUGEMテーマ:小説/詩 ハピアンフェルは、しばらく何も言わなかった。 私もそれ以上のことは言えずにいた。 「そうかも知れないわね」やがてハピアンフェルが、小さな声で言った。 私はハピアンフェルをちらりと見た。 「けれど、たいがいの大人は――そうね、何十年も前には、いまのあなたと同じような、つらくて苦しい思いを抱えていたのよ」 「――」私は顔を上げて、ハピアンフェルをちゃんと見た。 「大人は年をとるにつれて、昔のことを忘れていくと思われがちだけれど、そんなことは決し...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.01.16 Thu 05:16
JUGEMテーマ:小説/詩 幕末の悪鬼と戦った者たちの子孫であろう私たちは、 正義とは何かを常に問われ続けながら道を走り抜ける。 「勝ったものが正しくて、負けたものが間違っている」と答えを出すことはできぬと そう残した言葉が引っかかるとき、目の前が広大な荒野に見えて 何を見つめて進めばいいのかわからなくなるだろう。 令和の鐘が鳴り、答えは風に乗ってやってくる。 「勝った負けた、正しい、正しくないではなく」  ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2020.01.14 Tue 14:15
様々な設定の女の子を書く機会があるのですが、どうにも最初に決めた設定にならないことの方が多い雪乃です。 特に、いつも雪乃が書いている設定と掛け離れた設定になるとなぁ…; 最近だと、ヤンデレサイコパスは失敗しましたね(笑)なので、ちょっとリベンジなう。雪乃の独断と偏見ですが、見た目が綺麗な女の子だとヤンデレ設定が映えるような気がしております← ヤンデレ…調べてみたら、精神的に病んでいる子が恋をするパターンと、その人のことが好きなあまり精神的に病んでしまう...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2020.01.14 Tue 00:01
くらいそこ かたずをのんでみている そして、いきもひそめてまっている このやみを共有するのを そうおもわれても いたしかたはない かたほうのうではひじかけにあり そっとにぎりしめている みつめているものはおなじだが おもいはそこにない あなたもきっとそうだろう そうでなければならない 否 とてもちかくにいるのにとてもとおい 銀幕のむこうにいるものたちのほうがまだわかっている ひとつの物語が核心へとわたしたちをいざなうが もうひとつのゆくえは わたしにもわからない
with a kiss, passing the key | 2020.01.12 Sun 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第82話 呼声(全100話) 「糞どもめが」 「貴様ごときに言われる筋合いのものではないわ」 「己れ」 「八つ裂きにしてくれる」 「こちらの科白じゃ」 「死ね」 口汚く罵り合う、怒鳴り声が聞こえる。 どうして、そんなひどいことを言うのだろう―― スンキは薄く眼を開けてみた。 棘のたくさんついた、棍棒が見えた。 それは黒い影絵で、棍棒は逞しい体つきの者が手に握っているのだった。 逞しい、体つき――スンキの眼には、その者の頭...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.01.11 Sat 11:48
JUGEMテーマ:小説/詩 「まあ、なんて美しいのかしら」祖母は、私がヨンベの家から持ち帰った魔法薬の小瓶に目を奪われたようで、ため息まじりにそういった。「いいものをいただいたわね」 「これをキャビッチに?」ケイマンがきく。 「すばらしい」サイリュウもため息まじりにいいつつ、首をふる。 「シルクイザシか……見たことない植物だな」ルーロは材料の方に興味があるようすだった。 「本当にきれいなお薬ね。さっそく使ってみるの?」ハピアンフェルは、小瓶のまわりをくるくると回...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2020.01.11 Sat 11:05
JUGEMテーマ:小説/詩 少年の心 自分で閉じ込めた 冒険心は箱の中に その箱を閉めた鍵も大昔 水底へ放り込んだ 大雨の日に 夢を見た夜 それすら もう どこだろう? すぐに消える水海の無限の輪を ただ見つめていよう 生まれては消えるだけのあぶく 水面に映る情けない眼を睨んで閉じ 最ごの輪を描き 見届け眼を凝らす水中 足を入れて 手を入れて 水海の底に 絡まった銀色の草を解こう 光がその肩...
「今は廃墟の懐かしい場所」 絵画制作・鉛筆漫画 | 2020.01.10 Fri 01:22
「………」 「どうした?」 己の手のひらをじっと見つめていた彼女に、怪訝そうな顔をして彼がそう訪ねた。覗き込むようにして彼女の顔を見てくる彼に驚きを隠せず、当の彼女はすっと息を呑んだ。 彼は時々、ふとしたことで何気なしに距離を詰めてくる。それが全く予兆もないので、心構えも出来やしない。しかもそれによってこちらに何が起こるのか、彼は全く気がついていない。 こほん、と一つわざとらしい咳払いをしてから、彼女は用心深く口を開いた。 「いいえ。ただ、少し...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2020.01.08 Wed 22:21
JUGEMテーマ:小説/詩 花は花は花は 一輪も咲かずに 葉っぱばっかり誰よりもっさもさ それはそれで面白いからいい 私も面白がられたい
tmo | 2020.01.08 Wed 10:18
JUGEMテーマ:小説/詩 三太さんは世界中のお宝をたくさん持っていました。それらをとても大事にしていた三太さんは、一つたりともなくさぬようにと全てに名前を書いていました。そんな三太さんの噂は近所の子どもたちはもちろん、遠くに住むどんなこどもたちも知っていて、みんな三太さんを微笑ましく思っていました。 三太さんは誰にでもとても優しい人でした。そして誰より、世界中のこども達が幸せに暮らせることを心から祈っていました。 四季が繰り返され...
tmo | 2020.01.08 Wed 04:48
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