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もったいない結末、かな――クランクイン

とある日。広告代理店に勤める根本に、ベストセラー小説『永久の大地』を映画するよう社命が下る。映画が大好きな根本は喜び勇んで映画製作に邁進するが……。トラブル続出、果たして映画は無事に完成するのだろうか。(内容紹介より)   『クランクイン』(相場英雄著 双葉社)   本著者作品は結構読んでいる(と思う)。一番最近読んだのは今春のことで、『ガラパゴス』という作品だった。非正規雇用、派遣労働者の厳しい現実に光を当てた、ちょっと哀しい社会派のミステリだった。   ...

ほんぽ本舗 | 2016.12.17 Sat 10:51

武骨なシェフの、細やかな心配りがあったかい――ヴァン・ショーをあなたに

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。フランスの田舎で修業した変人シェフの三舟さんは、実は客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。田上家のスキレットはなぜすぐ錆びる? ブイヤベース・ファンの女性客の正体は? ミリアムおばあちゃんが夢のように美味しいヴァン・ショーを作らなくなったわけは? シェフの修業時代も知ることができる魅惑の一冊。(内容紹介より)   『ヴァン・ショーをあなたに』(近藤史恵著 創元推理文庫)   先日読んだ『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』の...

ほんぽ本舗 | 2016.12.14 Wed 22:22

サクッと読めて、いい匂いがする?一冊――オムライス日和

有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが……(「オムライス日和」より)。 昼はバールで夜はバー、二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第2弾。(内容紹介より)   『オムラ...

ほんぽ本舗 | 2016.12.13 Tue 22:06

フレンチの王道

ちゃんとしたフレンチ食べに行くって、近ごろまったくないことに気づく。 恵比寿のジョエル・ロブションに連れてってもらったのが最後かもしれない。 うわ〜!お城みたい〜と、やたらテンションあがったのは、はて?何年前のことやら。   まだまだ日本でフランス料理がなんなのかしっかりと認知されていないような時代、 ひとりヨーロッパに乗り込んでレストランでの修行を積んだという井上さんの本。 いまや日本のフレンチでは押しも押されもしないようなシェフに。   途中にはいろいろな料理につ...

読書三昧 | 2016.12.13 Tue 09:17

魂の退社by稲垣えみ子@東洋経済新報社

JUGEMテーマ:最近読んだ本    痛い。あまりに痛すぎる。    トランプ当選の時に、ポピュリズム批判をしてるコラムを毎日新聞ネットで読んで彼女の名前を知った。そして、そのコラムを紹介した2ちゃんねるに、彼女の写真があり、妙に興味を持った。  そして、ネットをまさぐって、何となく彼女の人となりが分かった。 一橋→朝日新聞という特急エリートコースを進み、贅沢三昧の生活を過ごし、50歳で割増退職金を得た彼女。その彼女の朝日新聞退社前後を自ら描いたのが本書である。  ...

くそ英語 | 2016.12.12 Mon 21:30

凝りに凝ったサスペンス!?――シャドウ・ストーカー

いかなる嘘も見破る能力をもつ尋問の天才、キャサリン・ダンス捜査官は、休暇で訪れたフレズノで、人気カントリー歌手ケイリー・タウンがストーカーに悩まされていることを知らされる。その男エドウィンはメールアドレスを変えても即座に新たなアドレスを探り出す。数日後のコンサートに、エドウィンはやってくるという。ケイリーらが不安に震えるなか、彼女の側近、ボビーが殺害された。ケイリーのヒット曲の歌詞をなぞるような状況で。そして第二の殺人が―ストーカーが一線を越えたのか? それとも? 捜査権もなく銃も持てない状況...

ほんぽ本舗 | 2016.12.10 Sat 18:57

昼、介護職。夜、デリヘル嬢。by家田荘子@ブックマン社

JUGEMテーマ:最近読んだ本    北原みのり女史や信者・隠れ応援団は、この本を読んでどんな感想を持っただろうか。    この本のオープニング。 『最初に言っておくが、介護職の女性ならば誰でもデリヘル嬢をしていると、言っているのではない。ではなぜ、このようなタイトルの本を書いたかというと、介護の本当の現場を知ってもらいたかったからだ。(P.1)』  そう書いておきながら、以下、介護・デリヘルの「兼業農家」の皆様が、介護老人の話をしているのか、デリヘルの問題客の話をしているのか...

くそ英語 | 2016.12.09 Fri 23:22

ああ、少年の日々よ!――わくわく昆虫記

注目の昆虫学者・丸山宗利氏と、「ジャポニカ学習帳」の山口進氏がコラボ! 懐かしい虫たちが掌に蘇る、虫写真エッセイの決定版!(内容紹介より)   『わくわく昆虫記』(丸山宗利文 山口進写真 講談社)   本書は、昆虫博士が虫との馴れ初めやら片思いやら念願の出合いやらを赤裸々に?綴ったものである。いやぁ、この本はいい。思わず二度読みしちゃいました!   ちいさい男の子は虫が好きである。ぼくも小学生の頃はよく虫を捕まえた。夏はやっぱりカブトムシにクワガタである。あのカッコよ...

ほんぽ本舗 | 2016.12.08 Thu 21:40

本の感想 そこにいる人 矢口敦子

JUGEMテーマ:最近読んだ本 そこにいる人 [ 矢口敦子 ] 初めての恋めいた体験に胸をときめかせる大学一年生の直子。だが、彼女には姉・幸恵の存在が重くのしかかっていた。幸恵は肝臓に欠陥があり、長く患っているのだ。ある時、直子の不注意から姉の病状は悪化し、肝臓移植の必要に迫られる。自分の肝臓を提供すべきなのか、悩む直子がついに決断をした時…。「命」を見つめる感動の物語。 173ページしかないので、あっと言う間に読めます。 しかし、お姉さんは何であんな選択をしたのか? 驚きました。 残された家...

reo1975's room | 2016.12.05 Mon 23:41

背筋を伸ばして生きる――旅をする木

広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。(内容紹介より)   『旅をする木』(星野道夫著 文春文庫)   星野道夫さんが亡くなったのは1996年のことだった。テレビ番組のロケ中に熊に襲われて亡くなった。かなりショッキングな出来事だった。それ...

ほんぽ本舗 | 2016.12.05 Mon 23:11

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