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宮沢賢治童話考(連載第9回)  川喜田八潮

       20    宮沢賢治の夢みた生身の接触と絆のイメージを、三つの童話作品をサンプルにしながら追跡してきた。  今まで取り上げてきた作品は、あくまで、孤独な個人の内面のドラマとして造型されたものだが、最後に取り上げる「三人兄弟の医者と北守将軍」は、人間同士の生身の接触に、ある種の社会的な拡がりを与えた野心作であるといっていい。  作者はここで、極度に単純化され誇張されたユーモラスな童話的牧歌性を巧みに活かしながら、ひとつの理想的な〈自然分業〉の世界を提示してみせて...

星辰 Sei-shin | 2016.10.17 Mon 15:41

〈神歌唱〉と出会う

   私にとっては、言葉はいつもなんらかの映像を喚起するものなのですが、そうでない方も多いようです。  ずっと、誰もが言葉と映像はセットなのだ、と思い込んで生きてきたのに、そうではないということがわかった時はかなりショックでした。  言葉でさえあれば、「桃」であれ「里山」であれ「近代」であれ、いつでもなんらかの映像が浮かびます。「100−20」というだけでも、私の頭の中では、100センチのリボンから20センチをチョキっと切り取ったりしていますし、「三分の一」という時にも、円いホットケーキが均...

川喜田晶子KJ法blog | 2016.09.29 Thu 21:44

〈藤村操世代〉の憂鬱(連載第8回) 川喜田晶子

  折口信夫の〈青あざ〉?    折口信夫(1887年[明治20年]〜1953年[昭和28年])晩年の歌に、     眉間(マナカヒ)の青あざひとつ 消すゝべも知らで過ぎにし わが世と言はむ   という一首がある。  折口には右の眉根から鼻梁にかけて青あざがあったことに因む一首だが、もちろん「青あざ」はメタファーとして解き放たれており、同じ型のあざを魂に刻印されながら、〈負の物語〉を背負ってかろうじて生き、あるいは倒れた、明治から昭和の人々のすがたが、折口の一身における不能性...

星辰 Sei-shin | 2016.09.25 Sun 15:54

七〇年代の分岐点―初期藤沢周平作品の闇―(連載第4回) 川喜田八潮

       10    ところで、一九七〇年代前半の初期藤沢作品には、「溟(くら)い海」(一九七一年)や「旅の誘(いざな)い」(一九七四年)のような、葛飾北斎や安藤広重を主人公とする風変わりな小説がある。これらは、「暗殺の年輪」や「ただ一撃」のような武家物で追求された脱社会的な闇への渇きというモチーフを、芸術と実生活をめぐる問題を通じて探求した作品であり、今なお、現在的な鮮度を失わぬ、重要な問題作となり得ている。  最後に、この系列の作品に触れておきたい。  「溟い海」で...

星辰 Sei-shin | 2016.09.24 Sat 20:29

書評:スピノザ『エチカ』(連載第3回) 川喜田八潮

川喜田八潮評論集『コスモスの風』 書評篇 スピノザ『エチカ』(畠中尚志訳)岩波文庫(連載第3回)        5    「外部」にある諸物の力によって翻弄されない、真に内発的で純粋な「欲望」に生きる時、人は、世間・他人の評価や意見、大衆の支持などに全く左右されぬ、満ち足りた、確固たる己れ自身の足場を持つことになる。  スピノザにとって、己れ自身の生命を維持し、それを「能動的」に高めることで、喜びに満ちた生の充実を味わうことは、「道徳的な善悪」の観念を超えた、真の「徳」...

星辰 Sei-shin | 2016.09.22 Thu 18:14

七〇年代の分岐点―初期藤沢周平作品の闇―(連載第3回) 川喜田八潮

       8    ここで再び、藤沢周平の作品に立ち戻ることにしよう。  「オール読物」一九七三年三月号に発表された「暗殺の年輪」から、同年の六月号に発表された「ただ一撃」への微妙な推移は、以上のような七三年から七四・五年にかけての日本社会の隠微な変容を象徴的に先取りするものであった。  「ただ一撃」には、脱社会的な野性の生命の息づかいが、藤沢作品中では空前絶後ともいうべきほどの力強さをもって凝縮的に表現されていると同時に、その野性が一瞬の光芒を放ちながら消滅へと向かい...

星辰 Sei-shin | 2016.08.24 Wed 18:42

書評:スピノザ『エチカ』(連載第2回) 川喜田八潮

川喜田八潮評論集『コスモスの風』 書評篇 スピノザ『エチカ』(畠中尚志訳)岩波文庫(連載第2回)        3   「第五部」定理一〇の「備考」で、さらに続けてスピノザは言う。   「同様に我々は、恐怖を脱するためには勇気について思惟しなくてはならぬ。すなわち人生において普通に起こるもろもろの危難を数え上げ、再三これを表象し、そして沈着と精神の強さとによってそれを最もよく回避し・征服しうる方法を考えておかなくてはならぬ。」    この言葉を、「備えあれ...

星辰 Sei-shin | 2016.08.23 Tue 15:55

“ラビリンス”としての縁

   今年2月に開設致しましたブログ「星辰 Sei-shin」も、月に一度、数本の論稿を掲載し続けるというペースを保ちながら、半年近くがたちました。  川喜田八潮の評論として、戦後史、宮沢賢治の童話、『新世紀エヴァンゲリオン』、藤沢周平作品、哲学書(ドゥルーズの『スピノザ』)等がとりあげられ、書評ではいよいよスピノザの『エチカ』論も連載がスタートしました。  川喜田晶子は「〈藤村操世代〉の憂鬱」をこつこつと連載しております。    川喜田八潮の旧稿・新稿を読むことで、批評の対象を押...

川喜田晶子KJ法blog | 2016.07.30 Sat 18:01

七〇年代の分岐点―初期藤沢周平作品の闇―(連載第2回) 川喜田八潮

       6    それでも、一九七〇年代前半の藤沢周平の初期作品には、七〇年代後半以後の彼の小説には見られないほどの激しさと純度の高さをもって、脱社会的な妖気が立ち込めていた。「ただ一撃」と並ぶ初期藤沢作品の最高傑作「暗殺の年輪」(一九七三年直木賞受賞)も、そのような作品の一つである。  ここでは、脱社会的な衝迫は、非情で狡猾な組織悪への強烈な憤りという形をとって炸裂している。  藤沢周平の武家物には、藩政の実権をめぐって上層部が二つの派閥に分裂し、その抗争のどす黒...

星辰 Sei-shin | 2016.07.28 Thu 21:30

書評:スピノザ『エチカ』(連載第1回) 川喜田八潮

川喜田八潮評論集『コスモスの風』 書評篇 スピノザ『エチカ』(畠中尚志訳)岩波文庫(連載第1回)        1    これまで、ジル・ドゥルーズの名著『スピノザ』について論じてきた。  ここからは、一転して、私自身のスピノザ論=『エチカ』論について語りたいとおもう。  私の『エチカ』論は、ドゥルーズともニーチェとも違う立ち位置にある。  ただ素直に、とにかく繰り返し、繰り返し、この古典的哲学的名著を再読・三読し(岩波文庫・畠中尚志訳による)、私自身の眼に映じた事...

星辰 Sei-shin | 2016.07.26 Tue 17:30

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