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“ラビリンス”としての縁

   今年2月に開設致しましたブログ「星辰 Sei-shin」も、月に一度、数本の論稿を掲載し続けるというペースを保ちながら、半年近くがたちました。  川喜田八潮の評論として、戦後史、宮沢賢治の童話、『新世紀エヴァンゲリオン』、藤沢周平作品、哲学書(ドゥルーズの『スピノザ』)等がとりあげられ、書評ではいよいよスピノザの『エチカ』論も連載がスタートしました。  川喜田晶子は「〈藤村操世代〉の憂鬱」をこつこつと連載しております。    川喜田八潮の旧稿・新稿を読むことで、批評の対象を押...

川喜田晶子KJ法blog | 2016.07.30 Sat 18:01

七〇年代の分岐点―初期藤沢周平作品の闇―(連載第2回) 川喜田八潮

       6    それでも、一九七〇年代前半の藤沢周平の初期作品には、七〇年代後半以後の彼の小説には見られないほどの激しさと純度の高さをもって、脱社会的な妖気が立ち込めていた。「ただ一撃」と並ぶ初期藤沢作品の最高傑作「暗殺の年輪」(一九七三年直木賞受賞)も、そのような作品の一つである。  ここでは、脱社会的な衝迫は、非情で狡猾な組織悪への強烈な憤りという形をとって炸裂している。  藤沢周平の武家物には、藩政の実権をめぐって上層部が二つの派閥に分裂し、その抗争のどす黒...

星辰 Sei-shin | 2016.07.28 Thu 21:30

書評:スピノザ『エチカ』(連載第1回) 川喜田八潮

川喜田八潮評論集『コスモスの風』 書評篇 スピノザ『エチカ』(畠中尚志訳)岩波文庫(連載第1回)        1    これまで、ジル・ドゥルーズの名著『スピノザ』について論じてきた。  ここからは、一転して、私自身のスピノザ論=『エチカ』論について語りたいとおもう。  私の『エチカ』論は、ドゥルーズともニーチェとも違う立ち位置にある。  ただ素直に、とにかく繰り返し、繰り返し、この古典的哲学的名著を再読・三読し(岩波文庫・畠中尚志訳による)、私自身の眼に映じた事...

星辰 Sei-shin | 2016.07.26 Tue 17:30

〈藤村操世代〉の憂鬱(連載第5回) 川喜田晶子

  〈後追い〉と追憶のはざまで―村岡美麻と松岡千代    藤村操の死に影響を受けて自殺した若者の中に、自らの死と操の死との〈スタンス〉に触れる言葉を遺した者がいる。  当時帝国大学文科二年の村岡美麻という青年は、平岩昭三の『検証 藤村操 華厳の滝投身自殺事件』(不二出版 2003年)によれば、「参事官補を勤めたこともある漢学者村岡良弼の長男で、当時ある女子大学生との婚約も整い双方卒業の上は挙式という運びになっていたにもかかわらず、操の死に衝撃を受け地元の古池に身を投じた」のだとい...

星辰 Sei-shin | 2016.06.30 Thu 20:07

書評:ジル・ドゥルーズ『スピノザ』(連載第3回) 川喜田八潮

川喜田八潮評論集『コスモスの風』 書評篇 ジル・ドゥルーズ『スピノザ』(鈴木雅大訳)平凡社ライブラリー(連載第3回)        4    ドゥルーズは、人間の世界への<適応>と<自己解放>への道を、個体を構成する「微粒子群」の「速さ」と「遅さ」の「複合関係」と、個体間の「触発」による「情動」のダイナミズムに求めている。   「ひとつの体[身体や物体]をスピノザはどのように規定するか。スピノザはこれを同時に二つの仕方で規定している。すなわち、一方ではひとつの体は...

星辰 Sei-shin | 2016.06.30 Thu 19:52

〈藤村操世代〉の憂鬱(連載第4回) 川喜田晶子

「巌頭之感」の表現意識    明治36年という時代の、荒廃と虚無が人々の無意識に澱んだ空気の中で、都会と農村、知的エリートへの階梯を歩む者であるか否か、といった出自や育ちの違いを超えて、藤村操の自殺は青少年の魂を吸引し、大人たちを震撼させた。  その広範でかつ深い衝撃は、ひとえに「巌頭之感」の〈表現〉としてのインパクトと、己れの死に対する操のデザインの衝迫力による。    操の遺した〈表現〉は、「巌頭之感」のみといってよい。  生前、操が友人に当てた手紙類や、家族や友人への遺書にも、...

星辰 Sei-shin | 2016.05.18 Wed 18:07

書評:ジル・ドゥルーズ『スピノザ』(連載第2回) 川喜田八潮

川喜田八潮評論集『コスモスの風』 書評篇 ジル・ドゥルーズ『スピノザ』(鈴木雅大訳)平凡社ライブラリー(連載第2回)        3    ドゥルーズは、ミシェル・フーコーの権力概念を受け継いでいる。  フーコーのいう<権力>とは、国家によって定められ、大衆に押しつけられた、垂直下降的な制度的システムのことではない。  個々人が人生において遭遇する、生の<選択>を迫られる無数の局面において、そのつど、意識的・無意識的に<選択>を強いてくる、微視的(ミクロ)な内面的権力のことである。 ...

星辰 Sei-shin | 2016.05.18 Wed 17:41

聖の弁証法

「攻撃性と憎悪・敵意を聖の弁証法を通して救いへと導いた古代人の智慧を、極度に非聖化された救いなき力とイデオロギーの対立抗争でしかない現代にどのように再評価し、価値を再発見し得るかに将来へのひとつの鍵がひそんでいるように思うのである。」(堀一郎 『聖と俗の葛藤』平凡社ライブラリー 1993年刊)  堀一郎(1910年〜1974年)は、民俗学者の柳田國男に師事し、その娘婿となった人物ですが、宗教民俗学というジャンルを切り拓き、ミルチャ・エリアーデを日本に紹介したことでも知られています。 『聖と俗の葛藤』という...

川喜田晶子KJ法blog | 2016.04.28 Thu 18:51

宮沢賢治童話考(連載第3回) 川喜田八潮

     7   「十力の金剛石」にみられるようなヴァーチャルで無機的・金属的な風景描写は、賢治童話の重要なモチーフのひとつである他界イメージにもつながっている。 「ひかりの素足」を例にとって、この特質を検討してみることにしよう。   「またたくさんの樹が立ってゐました。それは全く宝石細工としか思はれませんでした。はんの木のやうなかたちでまっ青な樹もありました。楊(やなぎ)に似た木で白金のやうな小さな実になってゐるのもありました。みんなその葉がチラチラ光ってゆすれ互にぶっつかり合って...

星辰 Sei-shin | 2016.04.17 Sun 16:01

闇の喪失―ある戦後世代の追憶―(連載第3回) 川喜田八潮

     7    東京オリンピックの翌年に当る一九六五年は、戦後史にとって、ひとつの特筆すべき画期であった。この年にひとつの時代が終り、新しい時代が始動を開始したのである。  六五年に放映されたNHK大河ドラマ(第三作目)は緒形拳の主演による『太閤記』(吉川英治原作)であった。  この作品は、織田信長役の高橋幸治や明智光秀役の佐藤慶などの準主役級の脇役たちの渋い好演もあって、なかなかに優れた出来ばえで、特に、秀吉役の緒形拳の生気溢れる晴れやかな笑顔と高橋幸治の寡黙で重厚な、奥ゆきのあ...

星辰 Sei-shin | 2016.04.17 Sun 15:47

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