JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、金井聰和展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー庭しごとー。 陶と生木の組み合わせといえば、 花器と花による「生け花」ですが、 これらの作品は、「生け花」ではないようです。 大きな相違点は、 ニュートラルに再利用できる花器に対して、 これらの作品における陶は、 特定の枝に合わせて作られた、 作品の一部であることです。 しかし、自然に生える植物を、 室内の鑑賞物に仕立て直すという、 モチベーション、工夫において、 やはり...
画廊めぐりノート | 2023.01.02 Mon 04:51
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーゴトウ(中央区銀座1-7)では、 大久保澄子展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー森への扉ー。 画面の中央に、 大きな形が置かれています。 大きな形の中は、 様々な図形が雑然と混在しています。 この状態は、無秩序ではなく、 何かがどうなっている、どうしてる的ストーリーがあるようで、 それは、 一つの世界で、一つの記憶です。 ですから、画面中央の区画は、 向こうの世界や記憶が見える窓であり、 こちらから向こうが見える窓は、 絵画の成り...
画廊めぐりノート | 2023.01.01 Sun 05:02
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房2(中央区銀座1-9)では、古川仁史展。 会場風景。 描くというより、 大切なものを集めてきて、加工し、 同一画面に編集し、 関係を生じさせるといった趣。 ですから、無理やり一つの画像に 閉じ込めようとはせず、 バラバラであることを容認するというか、 離れていることの緊張感を 生かそうとしています。 全体バランスも優れていますが、 仔細に眺めれば結構面白くて、 万華鏡のように、 様々なものが現れます。 図像が重なり接することで、 この場のラ...
画廊めぐりノート | 2022.12.31 Sat 05:03
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1(中央区銀座1-9)では、鬼頭智子展。 会場風景。 時代設定がされ、 時代考証による衣類、小物が選定され、 キャラクターが造形され、 物語が始まり、 その一場面が、 時代設定に見合った画風で絵画化されます。 物語そのものはわからなくても、 見ていて引き込まれ、楽しくなってくるのは、 そのユニークな世界観と、 それを支える高い画力の賜物。 すでにある何かを描くのではなく、 描く対象をも創作してしまう。 キャラクターをリズミカルに、 パフォー...
画廊めぐりノート | 2022.12.30 Fri 04:59
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーQ(中央区銀座1-14)では、牧野光一展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー炯ー。 ※ケイ:ひかり。ひかる。あきらか。光り輝くさま。 写実的に描き込んでゆけば、 このように、 描きたいことだけが自覚され、 それだけが画面の中に残り、 絵画は画家の美的なろ過の装置となるようです。 絵画は、 陽光に浮かび上がる、 山だけ、雲だけ、花だけになり、 それらだけが執拗に追及され、 雑事を振り払う、究極の具象は、 抽象へと突き進んでゆきます。 光...
画廊めぐりノート | 2022.12.29 Thu 05:05
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GalleryK(中央区京橋3-9)では、中村安次郎展。 会場風景。 展覧会タイトルは、 ーどこにいくの?Where are we going?ー。 作品名は重くリアルで、 画面に特定の連想を促す画像が取り込まれていますが、 作品には、乾いた抜け感というか、達観みたいな、 飄々としたユーモアが漂います。 このようなスタンスは、 観る側にも伝播して、 個人では何もできないけど、 見て見ぬふりはやめようね的、 ゆるい共感となります。 それは、美術の役割ではなく、 美術家の生きざ...
画廊めぐりノート | 2022.12.28 Wed 04:51
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 F(中央区京橋3-9)では、一森京子展。 会場風景。 恐らく日常生活の感情の動きは、 折れ線グラフに例えるなら、 ほぼ、まっすぐの横線になるのでしょう。 そのような、なだらかな時間の流れの中、 電車の向かいにたまたま座った人の仕草や、 日向ぼっこで寝ている犬や、 不思議な形の雲や、 とにかく、文字にもならないような、 説明不可能なのだが、 平坦な水面に起こった、 小さな波紋のような、気づきを、 丁寧に絵画にとどめたようです。 ああ、こ...
画廊めぐりノート | 2022.12.27 Tue 05:07
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 e(中央区京橋3-9)では、 やぐちこずえ展。 会場風景。 植物の生命力と、 その生きている過程で、 花という、 なんだか特別なものを出現させる不思議と、 油絵具のねっとりとしたマチエールには、 妙な相性の良さがあります。 画家は、花の色、姿形をよりどころにしながら、 そのような花を巡る出来事に迫ります。 花を描く具象画と、 花から始まる抽象画。 花を見ているとじっとしていられなくて、 花に少しでも近付こうとしている。 そんな印象で...
画廊めぐりノート | 2022.12.26 Mon 05:02
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 B・C(中央区京橋3-9)では、 海野勝正展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーありてあるものー。 神はモーゼに 「わたしはある。私はあるという者だ」といわれ、 また「イスラエルの人々にこう言うがよい 「わたしはある」という方がわたしたちに 遣わされたのだ」と。 (出エジプト3-13-14) 絵画では、あるもの、ないものを、 画家によりあると判断され、描かれた結果、 絵画として、あるいは、観る側にとって あるものになります。 さらに、画...
画廊めぐりノート | 2022.12.25 Sun 05:07
JUGEMテーマ:美術鑑賞 SILVER SHELL(中央区京橋2-10)では、 丹羽シゲユキ(陶)・村田佳彦(漆)の二人展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー共生ー。 白磁と漆芸による立体作品。 白い塊と黒い線。 うごめき、躍動。 共に制作手段は彫刻。 丹羽シゲユキは、磁器土から削り出し、 村田佳彦は、楓の木から削り出します。 双方、ギリギリまで削ります。 何のギリギリかはわかりませんが、 とにかく、ここまで行き付いた、みたいな、 ギリギリ感があります。 無垢の素材から削り出してゆ...
画廊めぐりノート | 2022.12.24 Sat 04:57
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