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NHKの名スポーツアナとして知られた羽佐間正雄さんは、69年夏の 甲子園、松山商VS三沢の延長18回の末の再試合の実況に興奮する自らを この先輩の教えを思い出すことで落ち着かせたのだそうです (8日の『朝日新聞』夕刊)。 世の中に存在する大きな勘違いの一つである“修飾語過多の絶叫実況”。 その正反対を目指せと言うこの指針に、耳を傾ける必要性すら世の アナウンサーたちは失ってしまったのかもしれません。 正しい日本語で描写するアナウンサーをどこかで見たことがありますか? JUGEMテーマ:日本語
いいコトバ | 2008.08.31 Sun 00:14
これは「聞き上手は一日にしてならず」の最後で、ある刑事さんが、 聞き込み調査のコツとして述べた言葉です。「誰かに」と訊ねて初めて、 「向かいの旦那が慌てて駆けて行った」なんて手がかりも見つけられる のです。でも「変なの」と訊かれたら、隣人は「変なの」じゃないから、こんな 情報は得られないかもしれない。たまに観るテレビを振り返って思うのは、 出演者の大半が「変なの」調の、考えもなくしゃべる人間ばかりだということ。 かみくだいて正確に丁寧に言うアナウンサーも少なくなりました。みんなタレント。 ...
いいコトバ | 2008.08.03 Sun 09:22
太田光さんは、芸術作品によるコミュニケーションをテーマにした宮田亮平・ 東京藝術大学学長との対談のなかで、言葉の難しさについてこう語りました (7月15日の『爆笑問題のニッポンの教養』)。 「言葉はデジタル。」言葉の不完全さを見事に表現した太田さんならではの炯眼に 私は敬意を払っているのですが、ここまで言葉を突き詰めた彼が放つ言葉だから こそ、冒頭のこの発言が輝きを見せるのです。この日ばかりは(常にそうなの ですが)、お相手の宮田先生の影が本当に薄かった、薄っぺらだった。 言葉は、思いや感情や...
いいコトバ | 2008.08.01 Fri 00:20
日本古来の美意識。わび、さび。質素なもの、古いものから滲み出てくるような美しさを例えていう言葉です。ご存じ、茶の湯・俳諧の精神世界を言い表す言葉ですね。「わびさび」などとひと括りにされて使われますが、本来、別々の意味を持っています。 わび【侘】ちょっと難しい概念です。 「わびしい」という言葉から連想されるイメージとはニュアンスが違う感じです。簡素、質素(または粗末)でありながら、質的に、美的に優れていること。ということでしょうか?茶道具にも華美なものではなく、、ありふれた普段使っているものに...
チョット、日本語 | 2008.07.19 Sat 20:19
満潮時の海水が潮の引いた後もそのまま残った潮溜まりについて、 山下景子氏が語っています (『サルス』7月号)。 思い返せば確かに、そこに取り残された海の生き物には特別な愛着があった ものでした。母の実家が静岡県御前崎にあった私の夏は海と共にありました。 山下さんは、忘れ扇、忘れ団扇、忘れ水、忘れ花、忘れ草と「忘れ」が付く 言葉を並べて、人はその全てに「忘れられない」思いを込めていると述べます。 ありますか? 忘れられたもの、って。 JUGEMテーマ:日本語
いいコトバ | 2008.07.15 Tue 00:16
これは「ビッグイシュー日本版」(97号)の「読者のオピニオン」に掲載された 東京都・坂口玲子さんの言葉です。翻訳業をされている坂口さんは、昨今の ステレオタイプな言葉の洪水に警鐘を鳴らしているのです。「〜は迅速な対応が 求められています」、「〜は難しい舵取りを迫られています」など、ニュースの 最後に決まったように配されるこれらの言葉の影響で、多様性が失われ、 コミュニケーションの障害にぶつかっているというのは当社WEBで私が述べている 言葉の危機的状況と同じ見解。先ごろ紹介した「プラスチック・ワー...
いいコトバ | 2008.07.14 Mon 07:34
「ってやんでい。べらんめえ。」 江戸言葉、江戸っ子の使っていた言葉ですね。べらんめえ口調などといわれます。全体としての言葉のイメージはあるのですが、ハッキリとした意味は掴みづらい言葉です。 てやんでい何言ってやんでい。「何言ってるんだ」の意味。これは、何となく解ります。ところが、 べらんめえこちらは、文字を読んだだけでは解りません。元は「べらぼうめ」です。はて?べらぼうとは?江戸時代にいた、便乱坊という人物からきたという説。また、穀物を潰す”へら棒”が語源で、「穀潰し(ごくつぶし)」の意とい...
チョット、日本語 | 2008.07.09 Wed 19:06
十八番 = 御箱(おはこ)得意なこと、よくやることを俗に「十八番」「御箱」などと言いますよね。もっともある程度、年配の方かな、この言葉を使うのは。カラオケに行ったときなど、「よっ、おはこ!」などと、掛け声を掛けます。(今は言わないかな、そんな風に。) 元は歌舞伎の言葉です。七代目市川団十郎と言いますから、時は徳川将軍時代でしょうか。この七代目団十郎さんが歴代団十郎の当たり狂言から18種選んだことによるらしいです。そこで、歌舞伎十八番。これらの台本を箱に入れて保管していたことから、御箱。よって...
チョット、日本語 | 2008.07.01 Tue 14:22
戦後のベストセラーに数えられる中学生の作文集「山びこ学校」を著した 無着成恭さんの言葉を佐野眞一さんが紹介しています (『サンデー毎日』6.15号)。 別に小学生の作文でなくても、文章にまとめるという行為がいかに考え方を 深めてくれるか、私にも分かります。書くほどに、書く前は全く想像して いなかった自分自身の思想を発見して行けるんですから、「書く」って そのまま本当にものすごくクリエイティブな行為だなって思う。 何かを見たり、聴いたりするだけで、書かされてしまう、メカニズムも好き。 JUGEMテーマ...
いいコトバ | 2008.06.28 Sat 00:51
JUGEMテーマ:日本語 「炭素の夏(カーボン・サマー)」 最近耳にした言葉の中で、一番気の利いた言葉だと思ったのはこの言葉です。 元々はかつて人類の最大の脅威であった「核の冬」に対比させた言葉でしょうが、 今現在の最大の脅威、地球温暖化を実に的確に表現していると思うのです。 最新の報告では、今一年間に排出される温室効果ガスの総量は、約72億トンと推定されています。 一方、吸収される総量は、なんと約31億トンにすぎないと推定されています。 半分しか吸収されていないのです。 このままのペースで温...
チョット、日本語 | 2008.06.25 Wed 20:13
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