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活字中毒〜読書記録〜
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活字中毒〜読書記録〜

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活字中毒〜読書記録〜
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読書感想文ではなく読書記録。
とにかく既読本を記録しておきたい!
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三部作の完結篇は群像劇!

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「われらが痛みの鏡(上・下)」 ピエール・ルメートル著 平岡敦 訳 ハヤカワ文庫 読了。   「天国でまた会おう」「炎の色」に続く両大戦間三部作の完結篇。 訳者あとがきによると、著者はこの三部作を『災厄の子供たち』三部作と呼んでいるとのこと。   初版の腰巻きには、上巻「歴史ミステリ3部作 待望の完結篇!」、下巻「戦火に奔走される人々の息もつかせぬ群像劇」ということが書かれている。 これはミステリなのかという疑問と、群像劇となんぞや...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.09.20 Fri 22:00

話題の本になぜならない?

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「女帝 小池百合子」 石井妙子 著 文春文庫 8月7日に読み始め、8月12日に読了。   単行本が出たのが2020年5月末。 『文庫本のためのあとがき』に書かれていることをそのまま受け取るならば、この本は20万部以上発行している。 だがその割にはあまり話題になっていないように感じる。 女性初の都知事となった人物について書かれているとあっては、なおさら話題になっていいはずなのにと思う。 その要因を、やはり『文庫本のためのあとがき』で「テレビでは本...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.09.13 Fri 22:32

ついにあの本を読み終えて

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「百年の孤独」 ガブリエル・ガルシア=マルケス著 鼓直 訳 新潮文庫 8月1日に読み始め、8月11日に読み終える。   すでにこのブログでも書いているが、“事件”となった本を読み終えた。 文庫化されたら世界が滅びるという都市伝説のあったあの本がついに文庫化された。 それが「百年の孤独」。 本の腰巻きにも『この世界が滅びる前に』という文句があり、都市伝説を意識してのものなのは間違いないだろう。 出版元も事件性を出そうとしているの...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.09.12 Thu 22:12

中公新書だから書ききった

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く」 小牟田哲彦 著 中公新書 7月30日に読み始め、8月4日に読了   現在、日本の各地で鉄道路線の廃止を巡る議論が起こっている。 首都圏を除き、ほとんどの地域で人口が減っていて、日常的に鉄道を利用する人も漸減傾向にある。 JR各社の、大都市圏で収益をあげて、地方の赤字を補填するというビジネスモデルが破綻をきたしかけている。 そうなると赤字路線を廃止したいと、直接は言い出さないものの、暗にほのめかす発...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.09.04 Wed 22:20

喜国、本格力ハンパないっ

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」 喜国雅彦・国樹由香 著 講談社文庫 読了。   本棚探偵とは、漫画家喜国雅彦のこと。 そしてその夫人が国樹由香。 今まで双葉社から「本棚探偵の冒険」といった本を喜国がシリーズで出していたことは知っていた。 だが、漫画家だから出せた本ではないかという先入観があって、読んではいなかった。 今回読むことにした理由は、この本が第17回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞したことが一つ。 もう一つ...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.09.04 Wed 21:08

三年前と同じ、ほろ苦い味

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「冬季限定ボンボンショコラ事件」 米澤穂信 著 創元推理文庫 7月25日に読み始め、7月31日に読了   互恵関係にある小鳩君と小佐内さんの高校生活を描いた小市民シリーズも、春夏秋と来てついに冬を迎えた。 高1の春の「いちごタルト」、高2の夏の「トロピカルパフェ」、高2の秋から翌年の秋までの「栗きんとん」と来て、高3の冬は「ボンボンショコラ」。 なぜこのシリーズが小市民シリーズなのか、今まで明かされることはなかった。 シリーズ最終作でついに...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.08.31 Sat 22:10

読んでから読むのが吉か?

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「『百年の孤独』を代わりに読む」 友田とん著 ハヤカワ・ノンフィクション文庫 7月22日に読み始め、7月28日に読了。   文庫化されたら世界が滅びるという都市伝説があった本がある。 それが『百年の孤独』。 だがついに6月に文庫化された。 日本で単行本が出て、52年後のことだ。   出版界にしてみれば、これはもう「事件」のレベル。 文庫が刊行されると同時にどの書店でも平積み、さらに多面展開されていた。   これだけ話題の本だ...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.08.30 Fri 22:15

謎と野望と太陽がいっぱい

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「恐るべき太陽」 ミシェル・ビュッシ著 平岡敦 訳 集英社文庫 7月18日に読み始め、7月24日に読了   集英社文庫 夏のキャンペーン『ナツイチ』の今年のリストの中に入っている叙述ミステリ。 日本で刊行されたのは昨年5月。 解説は読み巧者のミステリ作家阿津川辰海。   小説の舞台は南太平洋仏領ポリネシアのビバオア島。 画家ゴーギャンが愛した島として知られ、昨年読んだ短編集「短編回廊 アートから生まれた17の物語」には、やはりこの島を舞...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.08.21 Wed 22:10

老いたからますます盛んと

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「還暦から始まる」 谷川浩司・山中伸弥 著 講談社+α新書 7月17日に読み始め、7月21日に読了   定年が目の前に迫る歳になってしまった。 なってしまった、と書いたが、もっとポジティブに積極的に受け入れたほうがいいのかもしれないという気もする。 そんなことを思っているときに本屋で見かけて手に取ったのがこの本だ。 パラパラっとめくって、レジへ持っていった。   谷川浩司は、名人位が実力制になってから約90年、まだ6人しかいない永...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.08.20 Tue 22:54

見えない糸で繋がっている

JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「希望の糸」 東野圭吾 著 講談社文庫 7月13日に読み始め、7月17日に読了   東野圭吾の『探偵ガリレオ』シリーズと並ぶもう一つの人気シリーズが『加賀恭一郎』もの。 「祈りの幕が下りる時」に続く11作め。 前作は加賀の母親の人物像を確かめることが物語を前に進める力になっていた。 今作は加賀のいとこであり、同じ警視庁捜査一課に勤務する松宮脩平の出生の秘密が明らかになる。 二作続けて読むと、似ているところと違うところがよくわかって面白いので...

バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2024.08.19 Mon 22:35

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