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JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ」 澤宮優 著 集英社文庫 読了。 このブログで澤宮優の作品を取り上げるのは二回目になる。 昨年の11月に「世紀の落球」を取り上げた。 その作品がそうだったように、野球を題材としたノンフィクション作品が多い。 だが今回読んだのは箱根駅伝、それも『幻の』と頭につくいわくつきのと言ってもいい大会が題材のものだ。 私は中学時代、持久走は割と速く、スポーツテストでは1500M走で得点を...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.09.23 Thu 19:57
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「帰らざる故郷」 ジョン・ハート著 東野さやか 訳 ハヤカワ・ミステリ 読了。 アメリカのミステリ界で最も権威のあるエドガー賞長編賞を二度受賞したことがあるジョン・ハートの最新作。 受賞作の「川は静かに流れ」と「ラスト・チャイルド」は読んだことがある。 といっても内容はほとんど忘れている。 この本の解説の文章で、著者は自分の作品を『家族をめぐる物語』を描くものと述べているとある。 なるほど、確かにと納得した。 舞台は1972...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.09.20 Mon 21:32
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「墨子よみがえる “非戦”への奮闘努力のために」 半藤一利 著 平凡社ライブラリー 読了。 それなりに名の通った作家が亡くなると、すぐに書店で追悼コーナーができる。 逆に追悼コーナーができるということは、著名な作家であったことの証明と言えるのかもしれない。 この本の著者の半藤一利は今年の1月に亡くなった。 すぐに多くの書店でコーナーができた。 私は追悼コーナーができたからといって、そのコーナーの本を手に取ろうとは...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.09.16 Thu 22:00
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「昨日がなければ明日もない」 宮部みゆき 著 文春文庫 読了。 杉村三郎シリーズの第5弾。 私立探偵杉村〜と書きたいところだが、探偵になったのは4作目からなので、杉村三郎シリーズとするしかない。 今回は3篇からなる中篇集。 この本の初版の腰巻きには“私立探偵・杉村vs.ちょっと困った女たち”と書かれている。 だが、この文句は適当ではないのではないか。 “ちょっと”どころではない困ったやつ(ら)が出て...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.09.13 Mon 22:00
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「蹴日本紀行 47都道府県 フットボールのある風景」 宇都宮徹壱 著 エクスナレッジ 読了。 まず題名で連想したのは、かなり前にNHKで放映していた「新日本紀行」という番組だった。 冨田勲によるテーマ音楽に覚えのある方もいるのではないだろうか。 かくいう私もその一人だ。 強引にこじつけた話をすると、冨田勲の孫はFC東京のアカデミーにいたことのあるサッカー選手で、慶應義塾大ソッカー部の監督経験もある。 で「蹴日本紀行」である。 こ...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.09.07 Tue 21:57
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「手/ヴァランダーの世界」 ヘニング・マンケル著 柳沢由実子 訳 創元推理文庫 読了。 2015年に亡くなったスウェーデンの作家ヘニング・マンケルは、刑事であるヴァランダーというシリーズキャラクターを生み出した。 その『刑事ヴァランダー』シリーズの最後の出版物、と著者本人が語っている一冊。 構成が少し変わっている。 まず『ヴァランダー』シリーズの中編一編があり、その後は著者本人によるシリーズの解説や索引となっている。 中編の題...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.09.03 Fri 21:58
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「鉄道と政治」 佐藤信之 著 中公新書 読了。 この書名から『我田引鉄』という言葉を思い浮かべた人もかなりいるのではないだろうか。 私も真っ先にその4文字が思い浮かんだ。 もちろん我田引水のもじりであり、政治家が自分の選挙区に鉄道や駅を持ってくることを指し、揶揄や非難の意味が込められている。 『我田引鉄』の代表的な路線としてよく上げられるのが、岩手県の一ノ関駅から宮城県の気仙沼駅を経由して岩手県大船渡市の盛駅を結んでいた大船渡線だ。 ...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.08.31 Tue 22:05
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「ミステリークロック」「コロッサスの鉤爪」 ともに貴志祐介 著 角川文庫 読了。 1つのブログ記事で2冊の本を紹介するのは、上下本などを除けば初かもしれない。 なぜ今回初めて2点の紹介になったかといえば、もともとこの2点は、単行本のときは1冊にまとめられていたのだが文庫化にあたり2分冊になったからだ。 単行本で出た長編小説が文庫化にあたり上下2分冊になるということはそれほど珍しいことではない。 そういった長編小説を読んで、上と下でそれ...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.08.28 Sat 21:18
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「水滸縦横談」 井波律子 著 潮文庫 読了。 この本を読むことにした理由を最初に長々と書くことになることをあらかじめお伝えしておく。 著者は、昨年亡くなった中国文学者。 「三国志」関連の研究で有名だが、「三国志演義」を含む白話長篇小説の研究や翻訳という業績もある。 白話は口語の意味で、口語体で書かれた小説を白話小説という。 私が最初の彼女の名前を目にしたのは、2017年から2018年にかけて訳しおろされた全五冊本の「水滸伝」の翻訳...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.08.26 Thu 21:51
JUGEMテーマ:活字中毒〜読書記録〜 「短編画廊 絵から生まれた17の物語」 ローレンス・ブロック編 田口俊樹他 訳 ハーパーBOOKS 読了。 腰巻きの文句に『エドワード・ホッパーに捧げる17の短編集』とあるように、アメリカの画家エドワード・ホッパーの絵にまつわるアンソロジー。 この画家の知名度はどのくらいなのか。 芸術に疎い私は見当もつかない。 だが片岡義男にこの画家に言及した文がある(解説で紹介されている)ので、かなり高いものと想像した。 まずエドワード・ホッパー...
バカンスはいつも橙(オレンジ) | 2021.08.19 Thu 22:09
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