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JUGEMテーマ:日本文学 シリーズ二作目。一作目同様、話は抜群に面白い。一作目では定まっていなかった同心と岡っ引きの関係も固まってきたが、小間物問屋も含めてのシリーズだとは思わなかった。その小間物問屋が同心と岡っ引きとの主軸とは微妙に離れた所から話に絡んでくる。小間物問屋の手代の幼馴染が殺される理由も伏線が行き届いている。さらに、武家の出の女郎の死まで主軸の話に繋がってくる意外性。三作目以降に繋がりそうな小間物問屋に関する伏線まで手配してある。これは三作目も読まにゃならんね、と作...
本、読みました。 | 2020.05.04 Mon 12:49
JUGEMテーマ:日本文学 この前、教えてもらったあさのあつこの時代小説を初めて読んでみた。あさのあつこは「バッテリー」ぐらいしか知らなかったので、こんな小説も書くのかと驚いた。読後は「うーん、こんな感じかあ・・・」という感想。正直言うと、時代小説というより伝奇小説っぽさを感じた。1冊だけではまだ捉まえきれない。シリーズ物なので、二作目を読むともうちょっと印象が固まってくるかもしれない。ただ、感情移入できないという人の気持ちもわかる。主人公の信次郎は人を選ぶよね。(笑)(2017.8.4読...
本、読みました。 | 2020.05.04 Mon 12:48
JUGEMテーマ:日本文学 藤沢周平の作品について様々な人たちが語っている。NHK-BS2で放送されたものを書籍化した。当たり前だけど藤沢作品を読んだ感じ方は人それぞれ。中には「ちょっと違うんじゃないの?」と思うものもあるけど、語っている人も作品を通して自分を語っているから、それはその人の感じ方として「アリ」なんだろう。読書メーターで他の人の感想を読んでも、そう感じる時はあるからなあ。こうやって他の人の感想を見てると、この前再読したばかりなのにまた読みたくなってきた。困ったもんだ。(...
本、読みました。 | 2020.05.04 Mon 09:48
JUGEMテーマ:日本文学 あるべき、というか、あってほしい形、それに自分を合わせることで、あってほしいものに自分が成れるという信念とでもいうべきもの。でも、傍から見てると滑稽なんだなぁ。それが滑稽の度合を越して悲劇になってしまったのが「手鎖心中」というお話。戯作者はこうでなくては…という形に自分を持っていこうとする大店のひとり息子。その姿に呆れ笑いながら面白がってもいた若い戯作者たちが、最後に向き合うことになった悲劇に何を思ったか。「江戸の夕立ち」は、ずっと励みにしてきた拠...
本、読みました。 | 2020.05.04 Mon 09:42
JUGEMテーマ:日本文学 大人になってから森鴎外をまともに読むのは初めてかもしれない。わかりにくい、というのが正直な感想。それでも超短編ながら毅然とした意志を感じさせる「杯」は印象的。子供の頃に慣れ親しんだ「山椒大夫」は別にして、「最後の一句」の真っ直ぐさも心に残る。そして「高瀬舟」。貧しさと安楽死という二つの軸が短編の中で生きている。どちらも現代においても重いテーマ。今でも新しい作品だと思った。(2017.6.27読書メーターにUP) にほんブログ村
本、読みました。 | 2020.05.03 Sun 21:42
JUGEMテーマ:日本文学 著者夫婦をモデルとした私小説の短編集。最初の作品ではお腹の中にいた子供が最後の作品では31歳で子供も二人いる設定。夫婦の成長の記録として読める短編集でもある。昔、同じ著者夫婦がモデルの長編を原作にしたドラマを見た。高橋幸治と三浦真弓が夫婦役だった。(古いね) あの時の印象でユーモア小説だと思っていたが、どうだろう? 確かにユーモア溢れる書き方だが、夜の陸軍射的場で赤ん坊をおんぶした妻が夫に「こんな原っぱの真中で…人を殺す気だな」という場面、おかしくも...
本、読みました。 | 2020.05.03 Sun 21:38
【権利物不適切使用問題】 文アルのメインストーリー(+α)にコピペ疑惑 - Togetter 文豪とアルケミスト【限定召装 猫町ノ幻燈】におけるデザイン盗用疑惑について(簡易まとめ) - Togetter ソーシャルゲームユーザーによる文アルへの苦言 『文アルの盗作疑惑は99%クロ』 文豪や純文学を扱うコンテンツが、盗用や剽窃をして良いのか?|note 文アルのパクリ問題|note 【ファン側の問題】 あるゲームと「燃やしたいだけの人間」|note 盗用疑惑に対するユーザーの反応|note 文アルアンソロ問題提起に批判的なジャン...
生きづらい世に誰がした | 2019.05.14 Tue 17:01
〈狂〉への転調 日常の中の一こまが、突然〈狂気〉としての象徴性を帯びる。 一見、地味な写生と見える句の中で、次元を変容させられるモチーフたちの表情には、〈個〉の殻を超えた無意識の渇望がさりげない傲岸さで滲んでいることがある。 月光に開きしままの大鋏(おおばさみ) 真鍋呉夫 開いたままうち置かれている大鋏が、月光を浴びて、日常生活の道具から舞台上の主役の趣に変貌する。 人生において、何か大きなものを切断する不吉さと勇断とを月光に晒し...
星辰 Sei-shin | 2018.10.29 Mon 18:48
〈うそ〉と〈ほんと〉 人は、表層を裏切るものをたっぷりと抱えて生きている。そのことが、危うさや悲哀でもあれば救いでもある。 高々と蝶こゆる谷の深さかな 原石鼎 己れの内にざっくりと深く切れ込んだ〈谷〉があることを憶い出させる一句。平らかに穏やかに見える他者の内にもまた、そのような〈谷〉の底知れぬ深さがあるかもしれない。人生の表層の浮き沈みの激しさと必ずしも比例するわけではない、その深さ。 その〈谷〉が深ければ深いほど、〈蝶〉はより高々...
星辰 Sei-shin | 2018.09.26 Wed 17:49
〈生き残り〉の哀歓 人はみな鬼の裔(すえ)にて芒原(すすきはら) 木内彰志 何かが一面にひろがる風景の〈無辺〉の感触は、私たちを、どこから来てどこへゆくのか、という問いへと誘うのだが、「人はみな鬼の末裔なのだ」という認識も、〈芒原〉にたたずむことで自然に受け容れられてしまう。 鬼の領域と人の領域が隣接しながらも険しく排除し合い、切なく惹きつけ合い、混じり合って、いつか人がかつて鬼であったことを忘れ去るまでの壮大な時間が、そこには〈芒〉の姿をとって見...
星辰 Sei-shin | 2018.08.31 Fri 12:49
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