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谷崎潤一郎の『金色の死』というお話には岡村くんという幸福な青年が出てきます。 彼がなぜ幸福だったか。 彼はたしかに芸術家を目指していますが、哲学を読むわけでもないし、文学の研究をするわけでもありません。 ある日、彼は言います。 「僕のもっとも理想的な芸術と云えば、眼で見た美しさを成る可く音楽的な方法で描写することにあるんだ。」 彼は財産を使い切り、豪奢の限りを尽くし、鍛えられた肉体は美しく、だが、もう財産を使い切った彼の暮らしはもう半年ももたなくなっていました。 岡村くんは、...
Lollipop Machine | 2014.03.01 Sat 08:34
JUGEMテーマ:日本文学 恋姫を撮っている時に わたくしの頭の中にあったのは 村山 槐多という画家で詩人の『充血』という詩でした。 充血 充血せる君 鬼薊 金と朱の日のうれしさよ わめきうたへる街中に 金箔をぬるうれしさよ 派手に派手に血を充たせ 君が面に赤き血を たとへ赤鬼の如く見ゆるとも ひたすらに充血せよ 血と金の鬼薊 屋上に狂し 美しき街は暴虐たる王の 金箔にぬりつぶされたり 充血の君 鬼薊 血は滴たれり すゆき春の面に 壮麗なる街の上に。 わたくしは ...
Lollipop Machine | 2014.03.01 Sat 04:01
昨日の夕刊で馬場あき子さんのお名前をみつけました。 震災を詠んだ歌集を出されたそうです。 歌集 『あかゑあをゑ』 (かりん叢書) (2013年、本阿弥書店) でも、日本音楽史では、馬場あき子さんは歌謡の著作で知られています。 私は長い間、中世歌謡の研究家と思っていて、 歌人の馬場あき子さんとは別人だと思っていました(・・;) 今回、経歴を見直してみましたら、能にも造詣が深い方でした。 喜多流の能をなさり、新作能まで作っていらっしゃったとは?! 新作能は「晶子みだれ髪」「額田王」「小野浮舟」の3作。(...
音楽書の小部屋 | 2014.01.29 Wed 08:45
松田青子『スタッキング可能』(河出書房新社,2013/02) 収録作品 スタッキング可能 ウォータープルーフ嘘ばっかり! マーガレットは植える ウォータープルーフ嘘ばっかり! もうすぐ結婚する女 ウォータープルーフ嘘ばっかりじゃない! スタッキング【stacking】 1 積み重ねること。特に日本では、揃いの食器・家具などを積み重ねることをいう。[大辞泉] というわけで、平凡な日常があちこちの組織のなかで同じように展開している状況を活写して「スタッキング可能」と名付けるセンスが絶妙。こちらで起きていることは...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2013.07.15 Mon 18:09
JUGEMテーマ:日本文学 村上春樹氏が、英大手ブックメーカー(公認賭け屋)によるノーベル文学賞予想トップになったそう。あなたは、村上春樹氏がノーベル文学賞にふさわしいと思う?(Yahoo!リサーチ:実施期間:2012年9月29日〜2012年10月8日)本日(9月30日17時)時点での調査途中結果を下記に示します。投票総数:18,208票 1位:ふさわしい 8544 (47%)2位:ふさわしくない 6517 (36%)3位:わからない 3147 (18%) 村上春樹氏がノーベル文学賞候補の予想トップと言う事ですが、私には良く分かりませんね...
最新リサーチ結果に対する元エンジニアのコメント | 2012.09.30 Sun 19:28
JUGEMテーマ:日本文学 お知らせです。世嬉の一酒造では、「文学の蔵」活動を応援しております。敷地内の一部をお貸しして、一関にゆかりのある文学者を紹介する、小さな文学館もあります。その「文学の蔵」が、文芸講演会を開催します。当社にゆかりのある、「井上ひさし」さんの「吉里吉里人」に関してです。日程:3月4日場所:世嬉の一 クラストン内参加費:無料講師:米地文夫先生(岩手県立大名誉教授・ハーナムキヤ景観研究所)
世嬉の一酒蔵 蔵元だより | 2012.02.19 Sun 10:56
JUGEMテーマ:日本文学 本文抜粋 『まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ。』 (P.25) マカオの章より、大小に時間を忘れて熱中してしまうというくだりが面白かったです。 若くて不慣れなディーラーの癖を読み取ったり、ゾロ目のタイミングを何度も読み違えたり。
beautiful life | 2011.11.19 Sat 15:32
2011年10月24日、腸閉塞のため逝去。84歳。 近代短歌を代表する斎藤茂吉の次男として東京に生まれた。旧制松本高を経て東北大医学部に進学。卒業後の1954年、初の長編「幽霊」を自費出版した。 60年には、水産庁の調査船に船医として半年間乗った体験をユーモアを交えて描いた「どくとるマンボウ航海記」を発表。「昆虫記」「青春記」などマンボウものを出版して人気を博した。 同年、ナチスと精神病の問題を扱った「夜と霧の隅で」で芥川賞。64年には斎藤家三代の歴史を描いた「楡家の人びと」を刊行、毎日出版文化賞を受けた。「...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2011.10.27 Thu 00:14
JUGEMテーマ:日本文学 ドナルド・キーンは、『日本文学史 近代・現代篇』『明治天皇を語る』などのたくさんの著作があり、いろんな作家と交流があったそうですドナルド・キーン自伝かつてはは、大江健三郎とも親しかったそうです東日本大震災を契機に、ドナルド・キーンはコロンビア大学を退職した後、日本国籍を取得し日本に永住するようですね ドナルド・キーン 大江健三郎
ごう君のなんでも日記にするブログ | 2011.04.28 Thu 21:40
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