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2024年 第2句集 花あふひなじみになると店変へる 足にふむ夜濯ぎホテル三泊め 出汁吸うて揚玉ふとる夜寒かな 性欲満ちきれず菜飯食うてをる 息吐いて吸つてまた吐く日永かな 爽やかに車椅子駆る女かな 裸子の這ひ這ひ速し泣きながら 白玉のくぼみや明日は金借りな 春しぐれ釈迦も芭蕉も腹くだし 中腰に請求書読む寒さかな 裏がへり表がへりて蛇泳ぐ ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.05 Fri 19:37
2024年 「麒麟」主宰 「古志」同人 第3句集 獅子舞の後ろ足より大男 手鞠唄影が濃くなり薄くなり 手で顔を触り蛙でありしこと 汚れてはをらねど掃除彼岸寺 靴の上に置く靴下や磯遊び 味噌醤油海女の営む何でも屋 風薫る古代ローマの服が欲し 虫売の細字すずむしくさひばり インバネス死後も時々浅草へ 淡々と金の話や懐手 荷風忌の音立てて切るメンチカツ ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.04 Thu 19:36
昭和45 「鶴」主宰 「馬酔木」同人 第14句集 春の雪病み臥すものらさざめきて 水原先生 巨き掌を賜ひ新茶を賜ひけり かへり來し命虔しめ白菖蒲 蛍籠われに安心(あんじん)あらしめよ 骨つかみ看護婦裸拭きくるる 黄葉を見よと硝子を拭きくるる 萬兩や癒えむためより生きむため 書初の墨病室をかをらしむ 見舞びと妻も歸りぬ櫻餅 實櫻へ尾長鳥降下の尾羽を割り ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.01 Mon 19:07
2017年 「天為」主宰 第10句集 細細と記して重し古日記 古人にもありしいにしへ春の雪 過ぎたる哉龍天に巻く大津波 滅ぶべきは亡びて万里霾れり 金亀虫父へ放れば母へ飛ぶ 銀やんまジュラ紀の空の青さかな タレースの万物は水澄みにけり 冷え冷えと神学大全月光に 九龍の舞ふ初暦開きけり マヤの森夏暁の月細し サーカスや白夜の空へ身を投げる ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.30 Sun 19:04
2011年 「草樹」会員 第6句集 花の散るまでの日数に疲れたる 色淡き順に運ばれ夏料理 草虱与謝郡加悦よりつき来る 梟に会いしことのみ書き残す つるつると辷る挨拶三が日 むらさきのなんと執念き夜の桜 かぶとむし地球を損なわずに歩く 希望が丘緑ヶ丘より賀状くる 身の不遇託つ快楽よ花の下 夏ちかし幹は幹色葉は葉色 届かざる草矢たちまちただの草 &nb...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.29 Sat 21:17
2024年 「豈」「ことごと句」同人 第4句集 洗われし軍服はみな征きたがる 凍てぬため足ふみ足ふむ朕の軍隊 <近い帰国(スコーラ ダモイ)>いくたびも聞き日本海 「君が代」に起立不起立昭和の日 雨を掬いて水になりきる手のひらよ 人類の祭ののちや月揚がる 人にのみ祈る力よ 日よ 月よ JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.28 Fri 19:20
2015年 「晨」代表同人 第9句集 どこからも大山見えて盆支度 本の中歩いて年が改まる 雪折の音いま止みし書院かな 永き日の大日寺といふがあり 橋流れ易きこの川ねむの花 朝風の通り道なる蓮かな みちのくや上りつめたる後の月 行く年の連山にとり巻かれをり 初日出てすこし止りて上るなり 日輪の傾ぎて懸る雪解かな 蝶飛んで土塀破れに破れたる ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.27 Thu 19:12
平成28 「小熊座」主宰 第6句集 眼底に落鮎跳ねて眠られぬ 大津波忘れておれば冬の虹 寒濤や夢にまで手が伸びて来る 底冷は京みちのくは底知れず 今受胎したる瞬き春の星 花見弁当大震災の記事の上 黒揚羽あれは光の裏返し 稲妻や眠れる魚の眠らぬ目 柿の冷え即ち昨夜の星の冷え ベランダの雀も明日は初雀 月光を吸って枯蘆月光化 富士山も...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.26 Wed 19:31
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和7年11月23日(日) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:10名 投句者:6名 初冬の晴天に道場の紅葉の色付きで気持ちのいい日でした。 今回、投句なしの不参加者が多く、いつもより句数が少ない割りに佳句が沢山あったように思われます。 最高得点者はダントツ竜穏さんでした。 今回の兼題は「時雨」「鴨」「七五三」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- 惜しみなく乾坤つな...
座禅修行だより | 2025.11.26 Wed 09:44
昭和44 「鶴」主宰 「馬酔木」同人 第13句集 紙漉の額のしろさよ梅日和 草餅食ふ働かざりし者も食ふ 万愚節半日あまし三鬼逝く 釣堀に水輪あふれぬ花の雨 三鬼忌の雹の水輪の大粒に 朴散つて汝が死やうやく定まりぬ 少年の去りし石踏み泉汲む 人待つ如人厭ふ如着膨れぬ 白息を掌にかけて今日はじまりぬ 背に触れて妻が通りぬ冬籠 水仙より母の白髪の白か...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.26 Wed 09:35
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