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2012年 「築港」主宰 第5句集 凍星のまたたくことを忘れをり 大阪に残る下町猫の恋 父の日の父の頑固を引きついで 香水の一滴のみで変身す 紺の海紺碧の空船遊 忘れたき確かな記憶終戦日 読まぬ本読めぬ本積み獺祭忌 海鳴りは海の溜息冬景色 梅を見るだたそれだけに遠く来て 起重機の摑みし貨物陽炎へる なんにでも相槌ばかり生身魂 阿...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.31 Sat 20:04
平成7 第7句集 初富士の正装白衣黒ばかま ハンセン氏病の島より年賀来し 代筆の賀状を読みて目を閉ざす もうしばらくの遺友冷房車に冷ゆれ 鉦太鼓にて泣角力囃したて 福と鬼追儺の門にすれちがふ 風車塚の水子に廻りづめ 水のなき海の底にて菊人形 しやぼん玉院長の顔近く割れ 明治村虚子風生の案山子立つ 昇天は灰のみならず達磨焼 ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.30 Fri 19:38
2018年 「航」主宰 「伴」同人 第10句集 雪の夜の鶴折りながら聞き上手 夜神楽の笛方一歩前に出て 立子忌の列の流れて虚子の墓 葱の花田舎教師で終りけり 人分けて棺に入れぬ春日傘 魚籠掛けて父の昼寝に帰りけり 遠回りしても買ひまひよ切山椒 薇の揉み手替りぬ昼餉より 芽木山に打ちて帰りぬ鍛冶の音 水の輪の大きく早苗束投げて 朝凪やまだ永からん一日...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.27 Tue 09:04
2015年 「藍花」副主宰 草紅葉たうぶんは来ぬ人を待ち 帰り花見しを誰にも告げざりき 風の鋭し狐の紅き眦に 寒紅を逢ひたき人のあるやうに 笹鳴や捨つべきものを捨つるのみ 若水にひたひたと墨おろしけり 去りがたき近づきがたき梅の白 両翼の重たくなりて春眠し 花の昼ボートに恋のひとつづつ 一身に巡らせてゆく花の酒 春泥を眺め眺めて終に跳ぶ ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.26 Mon 11:02
2009年 「遠嶺」主宰 第8句集 光の扉風の扉くぐり青き踏む 風船をついて少女の浮き上がる いつまでも少年どこまでも夏野 香水の鉄壁崩す美言かな 夏雲や死へあつさりと身を転ず 炎天を来て一水を身に通す 教会に涼しき声のポリフォニー 飛ぶものの翼揃へて今朝の冬 ふかぶかと雪待月の寺庇 いささかの滅びごころや懐手 頭陀袋開け雪国の匂ひけり ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.17 Sat 19:49
2017年 「藍生」「秀」所属 第4句集 籠枕置きたる風の通り道 亡き母を呼んで覚めたる昼寝かな 寒鯉やうす紫に一と屯 遅れきし人に拍手や花の客 宝物見せ合へば友夏休み 高ければ傘で引き寄す烏瓜 鼻歌を歌ひ尽して夜業かな 回覧板拭いて手渡す時雨かな この道を人は墓参に波乗に 鳥雲にもの皆花を急ぎつつ 後ろ手に持ちて歩める風車 鵙の贄そ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.15 Thu 18:44
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和8年1月12日(月) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:13名 投句者:6名 参加者多数、午年の初句会、大いに盛り上がりました。 最高得点者は“眞澄さん”でした。 今回の兼題は「去年今年」「初詣」「雪」 ------各自の高得点句を紹介します。------ 初鏡己れより老いし己がゐる 幽谷先生・ 去年今年境の空に月一つ 霞山老師 (以下順不同) ...
座禅修行だより | 2026.01.14 Wed 07:48
2024年 「秀」「星の木」会員 第5句集 雪明りしてみほとけの素手素足 花粉なほこぼるる菊を焚きにけり 祈りけりわが白息につつまれて あたたかや縁の下より梯子出し 猟犬のざぶざぶ川を渡り来る 笹峠山伏峠雪しまく 草を擦り蛇の全長なほ尽きず 夜の網戸二つ光るはけものの眼 星流れけり羚羊の立つ岩場 大鷹の爪の押さへしもの動く 凍星や牛小屋に満ち牛の...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.13 Tue 22:04
平成24 「運河」同人 第1句集 笹百合の自生地神主の言はず 大神の終ひのすみかに螢飛ぶ 舟遊白秋の詩を口ずさみ 潮引きて天草採りの人ぞくぞく 単線とフェリー乗り継ぎ墓参せり 王領の谷に広がる葡萄棚 母置いて先に逝けぬよ梅の花 蝮酒瓶に新聞紙を巻けり 葛嵐街一望の崖に出て 火祭の氏子の顔の輝けり インド洋広し大きな冬落暉 囚人のや...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.12 Mon 20:23
2026年 句文集。 「風土」同人 鶏のふり回しをる大蚯蚓 衣擦れに似て青虫の咀嚼音 ひづめ跡ぎりぎりに咲く菫かな せせらぎに猪を浸して捌きをり 猪鍋やマグマのごとく灰汁の噴き 輩の骸咥へて蟻穴に 秋の田を大蛇のごとく風渡る 拝殿に熊の爪痕春寒し JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.08 Thu 22:22
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