[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
2013年 「狩」同人 第2句集 はやばやと天の虜となりし凧 ラムネ飲む童に不思議一つ増え 花冷えや校門といふ鉄格子 連翹を抜けし風もう縺れゐず 推敲の一字削ぎたる涼しさよ 滴りの怺へ怺へて玉となり 指させば矢のごとく落ち夏雲雀 夜も風の気配なきまま終戦日 本尊と蔀戸越しの寒さかな 鳶の輪の中に城ある初景色 初蝶の越えたる水路われも跳ぶ 太陽はビルのうしろに目借時 はつ秋や昨日の記憶はやも褪せ 風連れて来る棚経の少年僧 ふるさとに残る縁側小...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.10.08 Tue 21:45
2019年 第1句集 「炎環」会員 冷酒の女に派閥ありにけり 扇風機回して好きになる時間 青みかん一時間後に来る未来 クリスマス星を隠してしまふ街 毛糸編むとき一分は六十秒 両耳に一月の風受け止める たんぽぽの内なるひかり噴き出せり 私からわたしへ戻る桜の夜 蝉時雨ここにこんなに大きな木 大暑かな音撒き散らすヘリコプター 間取図に浮かぶ未来...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.10.04 Fri 13:08
2000年 「狩」同人 第2句集 脱ぎすてしごとき漁網や朧の夜 沙羅の花落ちてこの世に音ひとつ 流るるもとどまるもまた水の秋 蓮枯るる枯れきらぬものぶらさげて 白鳥の降りくる大き脚垂らし 耳も目も遊ばせゐたる初山河 竹藪に畳み捨てられゐる暑さ 切り取りて置けば影添ふ鹿の角 三山を手庇に入れ初景色 庭に出て土踏みしめて三日かな 幹こつと叩きて...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.10.03 Thu 10:58
2016年 「好日」「草樹」同人 第2句集 鬼灯に日々の色ある暮らしかな つむじ風どほりに落葉狂ひけり ぼろ市のぼろ市らしき招き猫 白い花見るため外すサングラス 待つといふ時間の中の木の実独楽 賽一つ足して福笹たわみけり トルソーの乳房一気に冬がくる 萍のすきまの昏き日なりけり 青りんご夢は遠くにある匂ひ 燈火親し古書の匂ひの七部集 石蕗咲...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.09.25 Wed 19:11
JUGEMテーマ:俳句 前回2023年3月に道場近くの「じゅんさい池」を取り上げたが、その続きに「眞間山の枝垂桜」をご紹介したい。 10年位前、静座会(耳順会)に参加させて頂いた。坐禅のあとのお茶の時間に、参加者は、いろいろ雑談、話題提供などしていたが、古参の方から「富安風生(とみやすふうせい)の 『まさをなる空よりしだれざくらかな』の句によって、市川・真間の弘法寺の枝垂桜が全国的に有名になった。」と言う話をお聞きした。まだ筆者は俳句を始めていなかったので、このお話により、富安...
座禅ブログ | 2024.09.19 Thu 09:55
2019年 「杏長崎」同人 第1句集 登校日蝉を逃がして起立礼 日直の名を消し忘れ夏休み 猫行火言葉は人を慰めず あれそれと指示語ばかりの年用意 母の日を妻の日として花を買ふ 月になる夢をいだきてくらげ浮く 猫じやらし揺れて一会の風と逢ふ 導火線とも一列に曼珠沙華 春の虹だれのものでもない私 夏シャツを旗に少年海を駆く 大滝の白き炎となりて...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.09.14 Sat 21:08
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和6年9月8日(日) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:6名 投句者:12名 朝夕だけ微かに涼しさを感じられるようになりました。 今回、精鋭6名だけでの寂しくも充実感ある会となりました。 投句はたっぷり12名分あり、清記が大変でした。 参加者中の高得点者が眞澄さんで前回に続き賞品を獲得した。 今回の兼題は「秋風」「爽やか」「蜻蛉」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- ...
座禅修行だより | 2024.09.09 Mon 15:26
令和2 「田」同人 第1句集 早稲晩稲色を分かちて稲筵 秋風や路地を繋ぎし醤蔵 新宿に挟まつてゐる寒の月 革コート着て何人も寄せつけず 寒晴やぺたりと月が貼つてある 炬燵から出てきて物を売りにけり 初日いま海離れむと歪みけり 雷鳴や虚空を摑む赤子の手 茄子胡瓜南瓜電流柵の中 猪を捕へる前のから騒ぎ 立山へ能登を足場に冬の虹  ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.09.08 Sun 19:44
令和3 「ひまわり」幹部同人 第1句集 子の熱の下がればおとす秋ともし 怪獣のおもちゃはべらせ大昼寝 いとおしむおのが命を去年今年 子と枕ならべて虫の夜なりけり 刈り残す塔のほとりの花すすき 柔道着無口にたたみ夏終る 仏具屋の角より奈良のしぐれかな 初明り太郎次郎を起こすべし 雪つぶて投げて真実にくからず 冬菊の切口匂う忌日かな 春雪を...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.09.03 Tue 20:08
2000年 「雨月」同人 第1句集 目にしかと合格の文字風光る 叫喚の声なき声の菊人形 水中花少女に絵空事の恋 枯きざす蟷螂にある翡翠の眼 姑となるためらひのあり初鏡 蓑虫の窺ふ人の世や如何に 百万石城址や落花舞ひづめに 水中花女に厳し女の眼 菊替ふと菊師静を羽交締め かぶと虫闘はせよと女言ふ 摩周湖といふ霧のみの湖を見き 西郷...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.08.29 Thu 20:24
全1000件中 21 - 30 件表示 (3/100 ページ)