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2023年 「晨」同人 「汀」会員 里人 第1句集 探梅の朽ちし祠にゆきあたる 決めかねて仰ぎてゐたる夕焼かな 夕焼を拡げゆきけり豆腐売 思ひ出に身をしづめゐる柚子湯かな 大空のがらんと碧し山眠る 母を待つ窓にたつぷり春夕焼 日は天に那智の大滝轟けり 山のこゑ風の声聞き薬喰 青梅雨のあした産声あがりけり のどけしや雲の近づく観覧車 母の日や百...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.07.23 Tue 19:02
2013年 第1句集 水ぬるむ頃やをみなの蜜もまた 高千穂や記紀このかたの山霞 本日はお日柄も良く花粉症 耳もとに囁く邪鬼や夕桜 佐保姫やうすくれなゐの貝の肉 しなやかにかひな二本や更衣 さみだれや厩舎にこもる馬の息 五月闇生き殺しつつ愛し合ふ 路地裏にソースのにほひ充ち暑し 帰り花咲く散りぎはのやうに咲く 木がらしを行く贅肉を削ぎにゆく ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.07.18 Thu 20:45
2001年 「氷海」「狩」同人 第1句集 木片のごと舟かわく鵙日和 耶蘇の島麦は海際より熟れて 十字架の主に見おろされ土筆つむ 盆の僧海見てゐしが歩き出す 横たへて舟より長き和布刈竿 白塗りのまま背にねむる祭稚児 まだ誰もくぐらず茅の輪匂ひけり ある筈のなき胃にしみて寒の水 とつぷりと暮れてまだ鳴く法師蝉 着ぶくれの一人が遅参戦友会 文机の...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.07.14 Sun 18:36
2001年 「狩」同人 第1句集 枯菊を焚けば菊の香よみがへり 歓声のあとの嘆声揚花火 来客に空より応へ松手入れ 掃初めの塵にまぎれてはづれくじ 川床料理眺めてしばし箸つけず 前足をきつちり揃へ狩の犬 石と貝机上にならべ夏休み 手袋のごみ手袋を脱ぎて取る 耳寄りな話も尽きて日向ぼこ 麦秋や名付け事典に栞して 大夕焼引き返すなら今のうち &nb...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.07.09 Tue 21:05
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和6年7月7日(日) 場 所:本部道場 南寮会議室 参加者:7名 投句者:10名 中央支部座禅会に参加しておられる草茅加世子さんからはじめての投句がありました。 激暑の中、少ない出席者が大量119句の中から10句/人で選句しました。結果は次の通りです。 高得点者は ダントツで“のりこ”さんでした。 今回の兼題は「夕立」「蝉」「冷麦」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- ...
座禅修行だより | 2024.07.08 Mon 10:35
1997年 「狩」同人 第2句集 岩のごときに水はじき滝行者 作業服ばかりつくろひ針納め 水行を終へたるわれに蚊の寄らず 片蔭に寝かせて長き寺梯子 風邪のほか病を知らず風邪に臥す 緑蔭に力を抜いてブルドーザー 鉄工の胸にぶつかり甲虫 スケートの滑走に慣れ口きかず 涅槃図にわが頭の影も加はれり 毛糸編みはじめ一切口きかず 更衣不倫の胸を少し見...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.07.01 Mon 20:41
私ことお父さんは、昨年(2023年)暮れに、俳人・水原秋櫻子の『近代の秀句―新修三代俳句鑑賞』という本を古本で買ったのだけれど(名著だが現在は絶版のため、少々高かった)、その中で「植山露子(うえやま つゆこ)」という女性の俳人の次の句に心惹かれた。 電車ゆき夏草なびく夜のふかさ 植山露子とは聞いたことのない名前だったので、ネットで検索してみたが、あまりはかばかしい結果は出てこなかった。そこで、「この世のすべてがそこに置かれている」で有名な、国立国会図書館デジタルコレクションで...
お父さんは今だいたいこんな感じ。 | 2024.06.30 Sun 17:44
平成23 「築港」同人 第1句集 いくたびも読む大吉の初みくじ 和洋装ごちや混ぜになり盆踊 職退いて馴れぬ手付きで草を引く 祇園囃子どこか悲しき調べにて 母がゐて祖母がまたゐて運動会 戦後史を律儀に生きてちやんちやんこ 川の灯に深き黙祷原爆忌 おん祭飾られし馬暴れけり 手練などありさうになし猫の恋 ふらここを漕ぐかなしみを捨てたくて い...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.06.25 Tue 19:46
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和6年6月23日(日) 場 所:本部道場 南寮会議室 参加者:10名 投句者:6名 関西から柏谷絶学さんより初投句があり、これから楽しみが加わりました。 今回の句会参加者は近年最少の6名。少人数で個々の発言が活発で楽しい会となりました。 高得点者は 蕉山さんでした。 今回の兼題は「梅雨」「日傘」「夜光虫」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- 紫陽花はあじさい色に古都...
座禅修行だより | 2024.06.24 Mon 14:41
1991年 「狩」同人 第1句集 宵山や灯せば匂ふ青畳 婚の荷につかまりてゆく草の絮 ものの影みな立ちあがり月の道 寒柝の行く手に闇は道をあけ しぐるるや石それぞれの目鼻立 連翹の黄の奔放に日をはじく 子の誘ひことはり母の日の家居 山葵田を幾曲り来し水の澄み 油蝉こゑ張る俄か雨の中 正門を点して父の魂迎へ 人波の方にかたむき荒神輿 ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2024.06.21 Fri 21:36
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