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平成18 「赤楊の木」同人 第1句集 咳く度に帽灯ゆれてゐる坑夫 虹消ゆる人棒立ちとなりにけり 坑夫辞めて農に生きんか葱坊主 流産の汗拭きやれば妻泣けり 立ち上る波のうしろの五月闇 白き息四方より一教師に満つ 河童忌の墨のたちまち乾くかな 山頭火忌の穭田を通りけり かまくらの中のぬくさを誰も言ふ 耕すやひとりに深き峡の空 黒豆のふ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.23 Sat 00:33
2024年 「玉梓」同人 第1句集 冬日射まつすぐ生きよと父の声 火を追ふ火闇煌々とお山焼 生き急ぐなかれと伏すや春の風邪 お山焼炎太古の闇を駆く 落花頻り父を葬りし日のやうに 行く春や弥陀半眼に光るもの げんげ田に心の隙間埋めに行く 母在ますただそれだけのこと小六月 解体の日までは生家武具飾る 銀杏散る父に背きし子も父に 海神へ夕焼のレッ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.21 Thu 12:33
二回分の会記です。 一回目はざっくりと。 今までに作った俳句に絵を添えてもらいました。 俳句は文芸としてはそれ自体で鑑賞するものなので、 なまじ絵がつくと説明的過ぎて蛇足になる可能性もあります。 そして「粋」の心としてはさっと作っておしまいという潔さもあります。 しかし、それはそれとして一句一句を大切にするという事も大事です。 俳句は粗製乱造して数を競うものではなく、 心が動いた瞬間を記録する媒体としての役割もあるからです。 改めて絵を描いて飾ってみる...
小金井句会記 | 2024.03.20 Wed 20:45
平成4 「菜の花」同人 第1句集 着膨れて肩で押すドアすぐしまる 村雪解ビニールハウスきらめける 月の夜の稲穂一粒毎見ゆる 悴む手ほぐし子の嘘聞きてをり 春愁の色鉛筆を鋭く削る 飛んでゐる限り華麗に秋揚羽 木の瘤にまろく雪積み日の暮るる 野焼せし夜は卵黄のごとき月 西東不明の任地犬ふぐり 向きあへる鴟尾のよき距離朧月 分校の門の際から田...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.18 Mon 20:08
平成25 「菜の花」主宰 第一句集『二十代』のリメイク 雨の中雨の走れる白雨かな 稲雀追われ隣の田に下りる やわらかき肩とふれゆく秋祭 野を枯らし尽し凩人に吹く 燐寸擦るや夜の雪景動揺す 万緑へ柩軽々出て行けり 海明ける昨夜のビール瓶が立ち 祭の天澄み鶏の声なき死 虹消えし野をいきいきと妻帰る 白鷺も薄目して飛ぶ昼の月 胡桃割りくるみの...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.14 Thu 20:56
1996年 「菜の花」同人 第1句集 ドア細く開けて雪ん子入れてやる 軒先につららが太る喪の家族 一戸づつ出てはかげろふ郵便夫 夕日射すすでに冷たき松の幹 夕立に打たれしものを全て脱ぐ 月が出るつらら太れるだけ太り 墓の影靴に届きてあたたかし 受験子に大きな靴の友来たる 月の出に間のあり瓜を揉んでをり 踏石のどこも濡らさず蛇渉る 滝壷にとき...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.10 Sun 21:05
平成2 「運河」「春日野」同人 第1句集 猫通り犬通りゆく蕗の薹 風花のとび行けるもの消えしもの 月浴びてゐること知らず線路工 日輪の円の中にも雪降れり 薄氷を指で沈めて手を洗ふ うららかや島の黒牛犬と寝て 長梅雨や犬がしきりに小屋齧る 十津川のトンネルどこも滴れる 網戸の目へこませ覗く犬の鼻 梅雨濡れの朝刊一枚づつはがす 山辛夷手をか...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.04 Mon 21:27
平成24 「朱雀」同人 第1句集 右よしの左いせぢや風薫る 村小町踊りの背に団扇差し 掌の蛍に温みあるごとく 落日のさらけ出したる大枯野 ポケットの中に鳴り出す初電話 長老の一番乗りの寒稽古 牛蛙鳴き出し句座の盛り上がる 熱帯夜柱で冷やす足の裏 雲の峰龍馬が眠る東山 着ぶくれを叩きて探すドアの鍵 悴む手摺りてはじまる珠算塾 ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.03.01 Fri 19:19
2008年 「苑」主宰 第十句集 大袈裟に風を演出雪柳 備へてもいくさはするな武者幟 おおと呼ぶ禰宜のテノール山開 百層の窓の夕焼落伍なし 片蔭を刺客のごとく急ぐなり 榠櫨据ゑ一対一の黙くらべ 存分に鬼舞はせけり神の留守 人の世を見過ぎし十畳凧おろす 野火奉行武蔵のごとく棒かざす タップでも踏もか地虫に出でよとて 囀の此処を静かな場所といふ 日本刀抜けば飛びつく新樹光 孤独なる父の日競馬場にても 海遊館 まんばうと玻璃対面や文化の日 帰省...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2024.02.22 Thu 21:51
1時間ほどの滞在で日南線終点の『志布志駅』を折り返して『南宮崎駅』で日豊本線に乗り換え、『延岡駅』でまた乗り換え『佐伯駅』までが本日の行程だが、『延岡駅』までの各駅停車列車は1日17本出ているが、『延岡駅』の先は1日1本しか出ていない。 【写真−1 駅前に立って空の広さに気付かされる】 写真−1は『志布志駅』から駅前を見た様子で、真っ直ぐ伸びる道にはコンテナ車が停まりその先は港へ通じ、左側の建物は商業施設の『サンポートしぶしアピア』で、この場所には志布志線と大隅線の線路...
セブ島工房 | 2024.02.19 Mon 20:09
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