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初花の白漂へり中空に 栗の花妻亡き後は脳軟化 秋天へ着流しのまゝ逝き給ふ ベンチより大き手を垂れ昼寝人 一幹にすがり無数の蝉の声 黒土の音と思へり落葉掻き 富士浮けり霞の厚さ抽ん出て 白玉もゼリーも好きな男かな 秋暑し電話器の紐ねぢれ癖 深淵の上一枝の冬紅葉 桃の花母は天寿を全うし うづたかき雑本の嵩ちゝろ虫 いてふ散り夕日あかるくな...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.02.26 Thu 19:16
2011年 「白桃」同人 第1句集 途中まであとは母継ぐ手鞠唄 歌留多とる畳の張つてきたりけり 手鞠唄てまりをついて思ひ出す ゆらしみて音あたたかき戎笹 髪切つて大きく見ゆる卒業子 逃水を追ひかけ後ろにも逃水 装へば母のよろこぶ桃の昼 車よりまづ風船の下りてきし 絶筆のあとの余白や冴返る 卒業子散りゆくあだ名呼び合うて 逆縁のあとの長生...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.02.19 Thu 19:50
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和8年2月15日(日) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:9名 投句者:10名 寒さも先が見えた感触のある日でした。他の行事と重なり、参加者が少なくなりましたが、投句総数はいつもの139句でした。 最高得点者は前回に続き“眞澄さん”でした。 今回の兼題は「春浅し」「梅」「海苔」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- ※今生は愚直がよかり梅の花 幽谷先生・ 春浅し石の温みを探...
座禅修行だより | 2026.02.18 Wed 16:18
昭和53年 「白燕」主宰 第6句集 白菜を音立てて切る老詩人 古里の裾ほつれたり川蜻蛉 炎天に出て洩らしたる微笑かな 散る桜向うからもの云いたげに 春眠や両の手足は地の果に ゆまるとき雑木若葉の優しけれ かきつばた老いて惚るるは晴るるなり 青鷺が翔ち阿闍梨の名憶い出す 二階から降りて用なき石蕗日和 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.02.14 Sat 17:32
1997年 「天佰」同人 第1句集 蛍籠日々点る火の減つてきて 花火師が船で中州へ送られる 菰解かれ蘇鉄鱗の肌を見す 白鳥の着水鴨の陣中に 備前焼買ふ活けてある椿ごと 稲架襖暴走族が照らし過ぐ 退院す紫陽花変化し尽くして 神なればこの瀧凍つることはなし 軍手はめ案山子五本の指を持つ 子等揚げてプールの水を休ませる 遠足が皆駆け出せり大砂丘  ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.02.10 Tue 09:27
令和8年。 「風土」同人 第1句集 秋風裡仔山羊の角のピンク色 御食国おろしのつんと走り蕎麦 朱き実の一枝を挿して今朝の冬 杣山の雫のやうな冬桜 七草を鈴ふるやうに諳んじて 逃水やはぐらかさるる恋に似て 海光を浴びて玉巻く春キャベツ 踊るかに祭太鼓の脚さばき しろがねの日照雨くがねの赤とんぼ 田仕舞の煙の中ゆ漢くる 寒卵何処に置きても影の添ふ ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.02.09 Mon 18:03
2012年 「築港」主宰 第5句集 凍星のまたたくことを忘れをり 大阪に残る下町猫の恋 父の日の父の頑固を引きついで 香水の一滴のみで変身す 紺の海紺碧の空船遊 忘れたき確かな記憶終戦日 読まぬ本読めぬ本積み獺祭忌 海鳴りは海の溜息冬景色 梅を見るだたそれだけに遠く来て 起重機の摑みし貨物陽炎へる なんにでも相槌ばかり生身魂 阿...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.31 Sat 20:04
平成7 第7句集 初富士の正装白衣黒ばかま ハンセン氏病の島より年賀来し 代筆の賀状を読みて目を閉ざす もうしばらくの遺友冷房車に冷ゆれ 鉦太鼓にて泣角力囃したて 福と鬼追儺の門にすれちがふ 風車塚の水子に廻りづめ 水のなき海の底にて菊人形 しやぼん玉院長の顔近く割れ 明治村虚子風生の案山子立つ 昇天は灰のみならず達磨焼 ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.30 Fri 19:38
2018年 「航」主宰 「伴」同人 第10句集 雪の夜の鶴折りながら聞き上手 夜神楽の笛方一歩前に出て 立子忌の列の流れて虚子の墓 葱の花田舎教師で終りけり 人分けて棺に入れぬ春日傘 魚籠掛けて父の昼寝に帰りけり 遠回りしても買ひまひよ切山椒 薇の揉み手替りぬ昼餉より 芽木山に打ちて帰りぬ鍛冶の音 水の輪の大きく早苗束投げて 朝凪やまだ永からん一日...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.27 Tue 09:04
2015年 「藍花」副主宰 草紅葉たうぶんは来ぬ人を待ち 帰り花見しを誰にも告げざりき 風の鋭し狐の紅き眦に 寒紅を逢ひたき人のあるやうに 笹鳴や捨つべきものを捨つるのみ 若水にひたひたと墨おろしけり 去りがたき近づきがたき梅の白 両翼の重たくなりて春眠し 花の昼ボートに恋のひとつづつ 一身に巡らせてゆく花の酒 春泥を眺め眺めて終に跳ぶ ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.26 Mon 11:02
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