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令和7 「秀」主宰 春菊の湯をとほしたる香りかな 風紋の浜昼顔にきて消ゆる 栴檀の実のはればれと高々と 道端に袋立てたる新茶摘 しづしづと荷を下ろしたる風鈴屋 大年の満月上げて厳島 定年の嬉しくもあり梅の花 春浅し伝ひ歩きと便りあり つぎの風まではらはらと山桜 涅槃会に大僧正の車椅子 高床に脚垂れてゐる涼しさよ 一片も散ら...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.02.04 Tue 12:25
2015年 「やぶれ傘」会員 第1句集 スチールの机西日に吞み込まれ 踝のカクカク動く浴衣の娘 文化の日踵のつかぬ椅子にをり 自づから崩るることもかき氷 秋空の高みへ落ちてゆく心地 辣韭をこんなに漬けてひとりとは 去年今年同じ顔してゐたりけり 蟷螂の構へは風に揺れやすし 磔の形(なり)となりたる夜の案山子 台風一過納豆混ぜてをりにけり 柿を捥ぐ柿の高さに空を見て 湯たんぽの人肌となる時刻かな もちかへて風あらたまる団扇かな 夕焼け...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.31 Fri 21:38
2013年 「櫟」同人 第1句集 咲き満ちてふはりと軽き桜の木 まばたきもせず卒業の歌うたふ 干草の牛舎にかをる良夜かな 鮎跳ねてしばし光を残しけり 大寒の全き月の兎かな 朝寒の肘とがらせて矢を番へ 風船を空へ逃がしてしまひけり 心地よき猫の重さや夜の秋 菌山だんだん眠くなつてくる 春の闇圧して列車の止まりたる ポストまで十歩の道の吹雪きをり 御降りの海をくまなく濡らしをり 裸婦像の肩にあたたかさうな雪 瓜冷やす水たうたうと溢れさせ 山車に乗...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.27 Mon 22:11
平井蜂生先生をお招きして、俳句会を開催しました。 今回も、俳句の題材を求めて散歩しました。 吟行(ぎんこう)と言います。場所は道場近くの善福寺公園。 「何かいい題材、ないかな〜」 「お題の季語、『冬木立』ってこういうのなんだ!」 「吟行の最中に、先生と一緒に仲良くパチリ」 道場に帰ったら俳句を作って、お互いに良いと思った句に投票しました。 その後は、講評なんですが……控えめに言って、めっちゃ楽しいです。 芸能人の作った俳句にコメントする人気テレビ番組にも負けない...
座禅修行だより | 2025.01.20 Mon 20:47
平成24 「若竹」同人 第1句集 をさな子のつかみそこねて浮いてこい 幼な子に少し法螺ふく橋涼み 秋暑し角のつぶれし文庫本 秋篠の秋は天女の笑みのなか ミニ鳥居並べ初売神具店 足らざるを知り足るを知る青林檎 鈴屋を訪うての帰りむかご飯 身にしむや転移の二字にある重さ 出迎への日傘大きく振られけり 看取りとは贖罪に似て花ざくろ 付き添ひの仮寝のシャツの汗じめり ドクターも車椅子押す踊りの輪 庭涼し刀掛けある躙り口 JUGEMテーマ:俳句...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.19 Sun 21:14
2019年 「海程」主宰 第15句集 地を叩くよう鴉鳴く夏だ 一二の灯やがて無数の寒灯し 声美し旅の隣の姫始め 水鳥に石放うらんとして耐える 春の駅一人の声が馬鹿でかい 人間が集まり植樹はじめたる ふらここが亡妻(つま)の向こうで揺れている 裸身の妻の局部まで画き戦死せり 立待や自然死なら何時でも宜し 青年に職なし老人ごまめ嚙む 燕帰る人は被爆のふるさと去る 検査入院名月が待つているとは 父も母も妻も秩父の春の土 死と言わず他界と言いて...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.14 Tue 20:49
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和7年1月12日(日) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:12名 投句者:6名 令和7年の初句会は奇しくも第400回の記念すべき会であった。 翠玉さんの入会もあって、参加者は最高の12名。とても充実し、盛り上がった句会となった。 皆さんの句評も大変活発であった。 最高得点者は のりこさんでした。 今回の兼題は「雑煮」「雪」「水仙」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- ※千代紙...
座禅修行だより | 2025.01.14 Tue 10:31
2010年 「清の會」会員 第1句集 髪切つてきのふと少し違ふ春 聖五月少女のかひな象牙色 風の向きひとつにあらず夏の山 きつと来てくれる寒紅ひいてみる 大花野降車ボタンの指すべる 芹摘みを終へたる爪に血が戻る 雲の峰ぐらりとフェリー出航す 相続のひとつは蝮蛇多き森 滝凍るきのふの音を閉ぢ込めて 舞ひ終へてなほ神の所作里神楽 牛の尿ながなが三寒四温なる つちふるや机ひとつの相談所 囀りや船長自転車で帰る あぶなげに来てあざやかに水落す 囀りや...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.13 Mon 20:53
2020年 「風土」同人 第1句集 蟻出づるをじつとしやがんで男の子 一蹴りで筍倒す男の子 ありなしのしづくに震ふ鴨足草 恋の鹿真夜の線路を突つ切つて 自転車を押して行かうか紅葉晴 天高し口引き結び馬上の子 靴に泥滲ませ梅に迫りけり 舟出さん若布刈竿にて引き寄せて 磯風に影定まらず干し若布 監察員水鳥ざつと二十種と 電車にて正座してゐる半ズボン 底冷えを蹄の音のひびき来る 花びらをあつめて吹いて童女よ 春昼の電車胎内とはかくや 青き目のZEN学び...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.07 Tue 22:13
1990年 「寒雷」主宰 猫の句をセレクトした句集 恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく 満月やたたかふ猫はのびあがり 蟷螂の斧向けられし猫の顔 子を奪られ鳴きながら猫肥りゆく 生れたる猫の子われの膝と逢ふ ペン擱けば猫の子の手が出てあそぶ JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.05 Sun 20:54
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