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松浦千賀子『句集 山櫻』(禽獣舎)より

  平成24 「運河」同人 第1句集   笹百合の自生地神主の言はず   大神の終ひのすみかに螢飛ぶ   舟遊白秋の詩を口ずさみ   潮引きて天草採りの人ぞくぞく   単線とフェリー乗り継ぎ墓参せり   王領の谷に広がる葡萄棚   母置いて先に逝けぬよ梅の花   蝮酒瓶に新聞紙を巻けり   葛嵐街一望の崖に出て   火祭の氏子の顔の輝けり   インド洋広し大きな冬落暉   囚人のや...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.12 Mon 20:23

谷田明日香『青虫狂騒曲』(私家版)より

  2026年 句文集。 「風土」同人   鶏のふり回しをる大蚯蚓   衣擦れに似て青虫の咀嚼音   ひづめ跡ぎりぎりに咲く菫かな   せせらぎに猪を浸して捌きをり   猪鍋やマグマのごとく灰汁の噴き   輩の骸咥へて蟻穴に   秋の田を大蛇のごとく風渡る   拝殿に熊の爪痕春寒し   JUGEMテーマ:俳句

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.08 Thu 22:22

谷田明日香『青虫狂騒曲』(自家版)より

  2026年 句文集。 「風土」同人   鶏のふり回しをる大蚯蚓   衣擦れに似て青虫の咀嚼音   ひづめ跡ぎりぎりに咲く菫かな   せせらぎに猪を浸して捌きをり   猪鍋やマグマのごとく灰汁の噴き   輩の骸咥へて蟻穴に   秋の田を大蛇のごとく風渡る   拝殿に熊の爪痕春寒し   JUGEMテーマ:俳句

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.08 Thu 22:13

2025年11-12月に作った俳句

JUGEMテーマ:俳句 2025年11月16日 「冬のつとめて」 剥き始む蜜柑の香り走る朝  絞り切る雑巾の湯気冬ひかる 白息のせ秘密ひとつ舟となる 仏前に脱いだ手袋指まがる     2025年11月17日 「初冬の休日の朝」 蜜柑むく母の指先ふるえおり 露の窓子がつけし手の跡を撫づ 霜の朝子の靴紐を結ひてやる 白き息自転車こぎて行きし子よ     2025年11月18日 連作「冬のしるし」 病みあとの空へ冬鳥声ひびく 木枯らしやわが庭を掃く木立影 ...

遅き日のつもりて | 2026.01.03 Sat 22:40

遠藤由樹子『句集 寝息と梟』(朔出版)より

  2021年 「未来図」退会 第2句集   遠からずこの樹下に咲くクロッカス   春の水ぐにやりと杭の映りをる   永き日の岸をオールで押し返す   思ひのほか涼し雷門の下   波音をふりきり月の昇りけり   花仰ぎ声の出し方忘れさう   つまみたる萍ぞろり連なりぬ   獣にも人にもならぬ夕ざくら   海鳥のはじかれて飛ぶ夏怒涛   白無垢や日をからめ飛ぶ草の絮   存分に嘆きて眠る子規忌か...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.01.02 Fri 19:57

村上鞆彦『句集 遅日の岸』(ふらんす堂)より

  2015年 「南風」主宰 第1句集   整然と椅子あり明日の卒業式   噴水の力を解く高さかな   初茄子紺の太陽映りけり   ポケットのなかに握る手鳥渡る   花影の騒ぐ靴紐結びけり   団栗の青きが握り拳の芯   裸木の貨車の響きに手を置けり   短日の古書を選る指汚れけり   寒林の奥にある日へ歩みけり   竹林の日すぢ動かず寒の明   春の蠅吊り広告にぶつかりぬ   畳屋を...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.29 Mon 22:09

谷川すみれ『句集 草原の雲』(香天叢書)より

  2014年 「香天」会員 第1句集   筍を獲物のごとく並べけり   傷口に手を重ねたる昼寝かな   死に近き人が見ている雪の屋根   蘆の角切先はまだ水の中   つきぬけて花火の中を花火かな   落蝉や生まれし穴を遠くにし   ひとりでいいひとりがいいと着ぶくれる   それとなく母を見ている山桜   風鈴や事の終りの一瞬に   紅葉かつ散る改訂の広辞苑   良きことを忘れる速さ虫の声 &...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.27 Sat 18:53

津川絵理子『句集 夜の水平線』(ふらんす堂)より

  2020年 「南風」会員 第3句集   底冷や落として遠き鈴の音   巫女それぞれ少女に戻る夏の月   餅花に集まるごとく相席す   同じ味して七色のゼリーかな   峰雲や応援ときに嘆きの声   帰路はよく話す青年韮の花   賀茂茄子のはちきれさうに顔うつす   欲しき本なけれど書肆に秋惜しむ   初電車しみじみ知らぬ顔ばかり   春寒し順番を待つパイプ椅子   あたたかやカステラを割る手...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.26 Fri 18:43

第411回坐忘会 令和7年師走句会

JUGEMテーマ:俳句    開催日:令和7年12月21日(日)  場 所:本部道場 剣道場会議室  参加者:12名  投句者:7名      参加者最多、句数も最多で巳年を締めるに相応しく賑やかな会でした。アルコール少しに、道薫さん手製の差し入れもあって、ミニ忘年会となりました。   最高得点者は、新人の幸夫さんでした。    今回の兼題は「大根」「鶴」「枯野」   ------各自の高得点句を紹介します。--------    焼葱の甘さはかなし年忘れ  幽谷先生...

座禅修行だより | 2025.12.24 Wed 12:40

鴇田智哉『句集 エレメンツ』(素粒社)より

  2020年 「オルガン」会員 第3句集   あたたかな木とさかさまに映る木と   壜にさすすすき電気のとほる家   人ふたりほどの高さにある巣箱   指が画をぐるぐるにして飛ばす蛇   目の玉の断面図炉の断面図   みづいろの襖ちからを入れてみる   ぐつたりと日のある凧の懸りをり   マフラーを巻くその上のかほと空   げんげんに何を話してゐる彼ら   月白むいろんな管につながれて   ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.12.23 Tue 17:56

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