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俳句
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小川軽舟『句集 無辺』(ふらんす堂)より

  2022年 「鷹」主宰 第6句集   元日や見渡すかぎりものに位置   雪になりさうと二階の妻降り来   暖簾出す女将たちまち髪に雪   摺足に季節移れりいぬふぐり   囀や客が世間の散髪屋   利休忌や刃短き花鋏   暮れてなほ白まさりけり山桜   花散るや柱親しき親の家   風鈴や降るぞ降るぞと暗くなる   ボクサーの鍛へし腹の汗薄し   送り舟父は立ち子は走りけり   草ひば...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.17 Mon 18:50

2025年11月に作った俳句_1

JUGEMテーマ:俳句   11/1 雨去りて城址の笹の露眩し   11/2 小春日や子の襟正す妻の指 父の手の千歳飴より影長し 子の影の伸びて一礼七五三   11/3 吹奏楽落ち葉巻き上ぐフォルテッシモ   11/4 秋澄むやガラス拭き終え富士くきり 車窓拭く指の隙間に鱗雲   11/5 この星の果ての枝先柿ひとつ   11/6 藍の空社頭の菊は彫り深し 無人レジ通過してゆく秋の蠅 藤袴陽を蓄えて虫包む   11/7 立冬や遠く始発の音聞こ...

遅き日のつもりて | 2025.11.16 Sun 19:10

石田郷子『句集 万の枝』(ふらんす堂)より

  2024年 「椋」代表 「星の木」所属 第4句集   待春の風の眩しさただならず   さを鹿の食みゐる草の尖りかな   戸袋に戸がぎつしりや昼の虫   畝高く立ててあり春待つてをり   引き上げて緑映れるプルトップ   手庇のしばらくとらへ春の鷹   見られつつ飛んでくるなりあぶれ蚊は   冬麗や昨夜の星の見えさうな   初晴れにして干し物をはばからず   聴きとめて巣箱に鳥の入る音   ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.16 Sun 13:56

北大路翼『句集 見えない傷』(春陽堂書店)より

  2020年 「屍派」家元 「街」同人 砂の城城主 第3句集   手触りが今年の髭になつてくる   刃物みな淑気に満ちて台所   靴下の生乾きなる初出社   足元に灯るヒーターレジを打つ   リムジンが曲がれぬ垣根の落葉焚き   風邪心地枕の下に手をいれて   一月の茶碗の中の山河かな   新学期画鋲の穴にまた画鋲   ぽかぽかもぱかぱかも春長ける音   亀鳴くやマッサージ後の揉みかへし   ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.15 Sat 23:06

堀田季何『句集 人類の午後』(邑書林)より

  2021年 「樂園」主宰 第3句集   和平より平和たふとし春遲遲と   戰爭と戰爭の?の朧かな   麥藁の敷詰められて尋問室   片陰にゐて處刑臺より見らる   ミサイル來る夕焼なれば美しき   ひとりでに地雷爆ぜたり夜の秋   息白く國籍を訊く手には銃   ぐちよぐちよにふつとぶからだこぞことし   自爆せし直前仔猫撫でてゐし   小米雪これは生れぬ子の匂ひ   語るべし月の怪力亂?を &...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.13 Thu 18:50

夏井いつき『句集 伊月集 龍』(朝日出版社)より

  2015年復刊(平成11年初版) 「いつき組」組長 第1句集   遺失物係の窓のヒヤシンス   春眠てふひかりの繭にうづくまる   さへづりや会はねばすぐに忘らるる   桐は天のあをさに冷ゆる花なりき   滝みつめをるや眼球濡るるまで   蛍火のふいに二手に分かれけり   あぢさゐのためのつめたき花瓶かな   蔵二階まで夏蝶ののぼりくる   学生のずるずる歩く暑さなり   日盛や漂流物のなかに櫛 &n...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.12 Wed 19:18

池田澄子『句集 月と書く』(朔出版)より

  2023年 「豈」「トイ」同人 第8句集   秋祭ゆく水に灯の映りそむ   カマキリの初めましてという立ち方   冬木の芽さぞやこの世の怖からん   そよかぜのまぁまぁ春という感じ   花の下こっちこっちと手のひらひら   大概のことはどうでも飛花落花   鷹化して鳩となるなら我は樹に   梅園を歩き桜の話など   涼風と鈴かすてらという菓子と   めまといが居るらしあの手の振り方は   送...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.11 Tue 17:50

小澤實『句集 澤』(角川書店)より

  2023年 「澤」主宰 第4句集   木の家の窓も木の枠きりぎりす   みしみしと増ゆる人間冴返る   買はんかな山桜咲く島ひとつ   鳥除に鮑の殻や島の春   軽トラック荷台にわれら合歓の花   鯵の腸抜く鯵の桶腸の桶   さはやかに知多と渥美とむかひあふ   花冷や都電と都電すれちがふ   羽止めて夏燕なり滑空す   立ち上がらずよ草に這ひ草を引き   鍋深くスープ澄みをり冬籠  ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.10 Mon 17:41

梅沢富美男『句集 一人十色』(ヨシモトブックス)より

  2023年 第1句集   ライン引き残してつるべ落としかな   友ふたり卒業の日の病室に   空のあを富士の蒼へと飛花落花   何度目のオセロ薄目のこたつ猫   春愁をくしやと丸めて可燃ごみ   ナイターの売り子一段飛ばし来る   玉葱を刻む光の微塵まで   黒七味蕎麦に振り込む義士祭   冬木立シャンパン色にさざめきぬ   JUGEMテーマ:俳句

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.09 Sun 09:25

伊藤康江『句集 結び柳』(角川書店)より

  2020年 第4句集 「萌」副主宰   竹を割る音に始まる雪囲   口口に囃して野火を育てけり   手花火の終のしづくを愛しめり   航跡の白きを追ふも愁思かな   滴りの音を重ねて山静か   長き夜のいつしか問はず語りかな   禽声のはづむ小春の竹生島   故もなく人の声欲る夕桜   三伏の水生き生きと湧きゐたり   炎帝に一も二もなくかしづきぬ   眼力のまだ残りたる捨案山子   ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.11.08 Sat 11:20

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