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第47回埼玉文学賞 俳句部門 佳作作品より 「風紋」 早乙女文子 風紋の微動だにせぬ晩夏なり 凛として染まらぬように白木槿 是が非でも紙魚から古文書を守る 新涼や一望千里染め換える 木槿咲く花を愛でても根を知らず 銀杏黄葉やっと帰れる黄泉の国 究極の命を奪ってしまった夏 生涯のしがらみ融けぬ大夕焼け 生命繋ぐ黒パン一切れ偲ぶ夏 草紅葉超極上の落日や 炎昼や花を供える一人墓 何もかも喜雨の中にぞ蘇る 地底から地表へ顔を出す清水 深みには神...
俳句スパイス | 2025.09.20 Sat 23:07
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和7年9月14日(日) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:10名 投句者:7名 少しだけ、秋の片鱗が見えたでしょうか。 しかし、本当の秋はまだ遠いような日でした。 最高得点者は3人で正徹さん、温雄さん、蕉山さんでした。 今回の兼題は「野分」「良夜」「踊り」 ----各自の高得点句を紹介します。------ ※宿女将まぜて良夜の半歌仙 幽谷先生・ 踊り子に 呼び込められて手足舞う 霞山老...
座禅修行だより | 2025.09.19 Fri 11:11
9/1 防災日祈りの掌に息ふれて 9/2 秋道や コスモスの影を そぞろ踏む 9/2 翡翠割る香あらたなり秋キウイ 9/3 梨丸く手に沈みけり夕餉あと 9/4 台風前レジ列菓子の売り場まで 台風前子の駄々聞こゆレジの列 9/5 秋颱風背撃たれつつも顎を張る 9/5 秋月や道にたゆたう影つらね 9/6 台...
遅き日のつもりて | 2025.09.16 Tue 12:15
昭和21 「ホトトギス」同人 ひろゞろと露曼陀羅の芭蕉かな 金剛の露ひとつぶや石の上 白露に薄薔薇色の土龍の掌 新涼や白きてのひらあしのうら 森を出て花嫁来るよ月の道 しぐるゝや日がな火を吹く咽喉佛 雪の上どつさり雪の落ちにけり 霜柱そだちし石のほとりかな ふかゞかと森の上なる蝶の空 金銀の光涼しき藥かな 白日のいかづち近くなりにけり ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.09.13 Sat 20:47
JUGEMテーマ:俳句 8/24 まつり火に 神木うねり 笛澄めり 三十八度 蝉息きれて 木陰かな かき氷 目を押さへては 笑う子ら 靴減らし 駆けてゆく子ら 夏の坂 火の如く 落ちて道にあり 凌霄花 8/25 祭り果て 朝影並ぶ 社の前 8/26 [連作] 早稲の香や 病床白く 母の息 秋の蝉 点滴の音と 競い鳴く 病床の 母とうたいぬ 秋囃子 8/27 [連作] 鈴虫やジャズのリフレイン宵の底 虫止みて坂の自販機唸りけり 8/28 ...
遅き日のつもりて | 2025.08.31 Sun 20:30
平成1 第4句集 木から木へこどものはしる白雨かな とつくにの人にも摘ます初薺 畦塗も深山つゝじも水鏡 辛口のあとは嚏や月の客 日のあたるところがほぐれ鴨の陣 石になる阿國も小春日和かな 武家屋敷から電線へ烏瓜 翔たしめて花鶏に暗む鯰取 寒山も近寄つてくる落葉焚 もう山の影がとゞいて大根引 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.31 Sun 18:23
昭和55 「杉」主宰 第5句集 頬杖や四月をはると風鳴りす 片隅に旅はひとりのかき氷 田を植うるみどりやこの世また新た 篁や田を植ゑてなほ水鏡 山藤をたたへ常陸をたたへたる 老師いま晝寝の大事土用東風 箒草ながき日暮を見てゐたり 熟柿吸ふ法楽といふ顔ぞこれ これよりの鶴瓶落しの丹波かな こほるこほると白鳥の夜のこゑ 卯の花や縦一文字...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.26 Tue 09:58
昭和36年 「風」同人 第1句集 なほ焦土蹠冷たく橋を越ゆ 一夜来し紫陽花の辺の濡れゐたる 縄とびの足のはなるる石だたみ 洟拭きしあと天国を希ひけり 月明の汽車が劇しく身ぬち過ぐ 雪片や呪符のごとくにこころ占む 妻の指手袋のわが指をつくる 翅ひろげたるより憎き油虫 敗色濃し珈琲を飲む椅子探す 硝子にも映るおのれが不快なり 金魚沈む天にくちづけ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.25 Mon 11:43
JUGEMテーマ:俳句 8月11日 雨盆に 母の香ひそと 傘のうち 8月12日 立秋の 風に猫背を 直しけり 8月12日 盆明けの 駅はネクタイ 鈍行す 8月13日 うらがえりもがくは我か 兜虫 8月13日 夕月夜 路地ゆく猫の 声やさし 8月14日 ノイキャンを外しひぐらしの海に立つ 8月15日 風止みて 八月の黙祷 蝉ひとつ 8月16日 送り火や 耳裏ひそむ 母の声 8月16日 日焼け止め 塗る手の白き...
遅き日のつもりて | 2025.08.23 Sat 11:37
昭和56 第3句集 花杏汽車を山から吐きにけり 越の夜は青葉鰈をあぶりつゝ 古櫻雀を吸うて吐きにけり 畦塗りつゝ夕鶯を聞く貌か 水の香の早乙女といますれちがふ 室生寺 葛村の茂平次寄進露の磴 登高の足海へ向く山へ向く 烏瓜しんじつたかきところより JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.18 Mon 19:10
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