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俳句
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城貴代美『句集 祇園曼茶羅』(澪標)より

    2005年 「しらたま句会」主宰 「雷鳥」同人 第2句集   菜の花へ死ねないわたし水あかり   一本のペニスは冬の草のいろ   コスモスへ放物線の手と足と   猟犬に女ざかりを嗅がれおり   春雷や自慰ゆるゆると果てている   恋人をむざんに殺す夏の夢   逢いたくて二月の廊下踏み鳴らす   風花を胸に飾りて水商売   花吹雪双手に享けて病んでいる   永き日の幼女いつまできつねの目 ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.09.23 Tue 19:48

中村草田男『句集 来し方行方』(自文堂)より

  昭和22 「萬緑」主宰 第4句集   我のみの枯野の我の立ちあがる   膝に来て模様に満ちて春着の子   老農の洗ふ眼鏡や春埃   教へ子等若し吾にのみ炭火据ゑ   白鳥といふ一巨花を水に置く   春雷や三代にして藝は成る   蝌蚪に告ぐ吾に父亡く母は疎し   息の白さ豊かさ子等に及ばざる   蟆子(ぶと)に血を與へては詩を得て戻る   寒雀とび下りし時仕事に起つ   橇の子等軍歌ため...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.09.21 Sun 19:34

第47回埼玉文学賞 受賞作品 2

第47回埼玉文学賞 俳句部門 佳作作品より     「風紋」    早乙女文子 風紋の微動だにせぬ晩夏なり 凛として染まらぬように白木槿 是が非でも紙魚から古文書を守る 新涼や一望千里染め換える 木槿咲く花を愛でても根を知らず 銀杏黄葉やっと帰れる黄泉の国 究極の命を奪ってしまった夏 生涯のしがらみ融けぬ大夕焼け 生命繋ぐ黒パン一切れ偲ぶ夏 草紅葉超極上の落日や 炎昼や花を供える一人墓 何もかも喜雨の中にぞ蘇る 地底から地表へ顔を出す清水 深みには神...

俳句スパイス | 2025.09.20 Sat 23:07

第408回坐忘会 令和7年長月句会

JUGEMテーマ:俳句    開催日:令和7年9月14日(日)  場 所:本部道場 剣道場会議室  参加者:10名 投句者:7名    少しだけ、秋の片鱗が見えたでしょうか。  しかし、本当の秋はまだ遠いような日でした。  最高得点者は3人で正徹さん、温雄さん、蕉山さんでした。  今回の兼題は「野分」「良夜」「踊り」   ----各自の高得点句を紹介します。------   ※宿女将まぜて良夜の半歌仙  幽谷先生・  踊り子に   呼び込められて手足舞う  霞山老...

座禅修行だより | 2025.09.19 Fri 11:11

2025年9月に作った俳句_1

9/1   防災日祈りの掌に息ふれて   9/2   秋道や コスモスの影を そぞろ踏む   9/2   翡翠割る香あらたなり秋キウイ   9/3   梨丸く手に沈みけり夕餉あと   9/4   台風前レジ列菓子の売り場まで 台風前子の駄々聞こゆレジの列   9/5   秋颱風背撃たれつつも顎を張る   9/5   秋月や道にたゆたう影つらね   9/6 台...

遅き日のつもりて | 2025.09.16 Tue 12:15

『定本 川端茅舎句集』(養徳社)より

    昭和21 「ホトトギス」同人   ひろゞろと露曼陀羅の芭蕉かな   金剛の露ひとつぶや石の上   白露に薄薔薇色の土龍の掌   新涼や白きてのひらあしのうら   森を出て花嫁来るよ月の道   しぐるゝや日がな火を吹く咽喉佛   雪の上どつさり雪の落ちにけり   霜柱そだちし石のほとりかな   ふかゞかと森の上なる蝶の空   金銀の光涼しき藥かな   白日のいかづち近くなりにけり ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.09.13 Sat 20:47

2025年8月に作った俳句_2

JUGEMテーマ:俳句   8/24 まつり火に 神木うねり 笛澄めり 三十八度 蝉息きれて 木陰かな かき氷 目を押さへては 笑う子ら 靴減らし 駆けてゆく子ら 夏の坂 火の如く 落ちて道にあり 凌霄花   8/25 祭り果て 朝影並ぶ 社の前   8/26 [連作] 早稲の香や 病床白く 母の息 秋の蝉 点滴の音と 競い鳴く 病床の 母とうたいぬ 秋囃子   8/27 [連作] 鈴虫やジャズのリフレイン宵の底 虫止みて坂の自販機唸りけり   8/28 ...

遅き日のつもりて | 2025.08.31 Sun 20:30

飴山實『句集 次の花』(角川書店)より

    平成1 第4句集   木から木へこどものはしる白雨かな   とつくにの人にも摘ます初薺   畦塗も深山つゝじも水鏡   辛口のあとは嚏や月の客   日のあたるところがほぐれ鴨の陣   石になる阿國も小春日和かな   武家屋敷から電線へ烏瓜   翔たしめて花鶏に暗む鯰取   寒山も近寄つてくる落葉焚   もう山の影がとゞいて大根引   JUGEMテーマ:俳句

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.31 Sun 18:23

森澄雄『句集 游方』(立風書房)より

    昭和55 「杉」主宰 第5句集   頬杖や四月をはると風鳴りす   片隅に旅はひとりのかき氷   田を植うるみどりやこの世また新た   篁や田を植ゑてなほ水鏡   山藤をたたへ常陸をたたへたる   老師いま晝寝の大事土用東風   箒草ながき日暮を見てゐたり   熟柿吸ふ法楽といふ顔ぞこれ   これよりの鶴瓶落しの丹波かな   こほるこほると白鳥の夜のこゑ   卯の花や縦一文字...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.26 Tue 09:58

林田紀音夫『句集 風蝕』(十七音詩の会)より

  昭和36年 「風」同人 第1句集   なほ焦土蹠冷たく橋を越ゆ   一夜来し紫陽花の辺の濡れゐたる   縄とびの足のはなるる石だたみ   洟拭きしあと天国を希ひけり   月明の汽車が劇しく身ぬち過ぐ   雪片や呪符のごとくにこころ占む   妻の指手袋のわが指をつくる   翅ひろげたるより憎き油虫   敗色濃し珈琲を飲む椅子探す   硝子にも映るおのれが不快なり   金魚沈む天にくちづけ...

《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.08.25 Mon 11:43

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