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陸沈といふ志桃の花 泉屋博古館にて開催中の「楽しい隠遁 山水に遊ぶ」展。 たまたま通りかかったらやっていた。 隠居生活驀進中の身としては、見逃せない。 日本の画家とはいえ、やはり中国の山水画を描いている。 隠者が自然の中に悠々と暮らす。 そこには滝があり、桃源郷と言われるように桃が咲く。 陸沈というのは『荘子』にある言葉。 世俗の中に暮らし、世俗にそまらないあり方。 陸に沈むというのは実にしっくりくる。  ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.12 Sun 10:05
春昼や竹針揺るる蓄音機 よく行く蓄音機のある「カフェ瑠璃」にて針の聴きくらべ。 鉄針の強い音とは違い、竹針はやわらかく、ノイズも少ない。 サボテン針も異なった音質。 鉄針は1回ごとに交換するが、サボテン針は50回くらい聴けるんだそう。 元は大きなサボテンなのだろう。今は取るのが禁止されているんだとか。 なので中古で出回っているものを手に入れるしかない。 蓋を閉めた蓄音機 サボテン針 オルゴー...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.11 Sat 11:07
植物園休園であり鳥曇 せっかく自転車で行ったのにまさかの休み。 成り成りて成り余りたる蛇穴に 成り成りて成り合はざるを蛇出づる 古事記のイザナミ、イザナミノミコトの国生みに依る。 前者は秋の季語。 生命誕生の神秘。性はシンボライズされて語られる。 啓蟄や息めばおなら嬰児(やや)の頭(つむ) これもまた。 実際の現場に立ち会ったことはないがこんなものだろう。 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.10 Fri 10:05
孕み猫宿す百万一回目 言わずと知れた絵本『100万回生きたねこ』。 自分中心だった猫が自分より好きなものに出会い、輪廻転生を終えるという話。 めでたしめでたしなのだが、それで輪廻は終わらないのではないかなと。 終ってもいいが終わらなくてもいいと言うべきか。 地球儀のやうに丸めて仔猫抱く これも猫。 ある句に触発されてできた句。 蜜蜂よ花なら探さない 待つの 今流行りのお笑い芸人、ブルゾ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.09 Thu 09:48
氷瀑に閉ぢこめられし碧さかな 奥日光の庵滝の氷瀑だそうです。 息を呑む美しさでシェアの許可をいただきました。 三川のつどふところや鴨残る 桂川、宇治川、木津川の三川が合流するのが八幡市の背割堤。 そこから大阪へ淀川となって流れていく。 せせらぎに耳を澄ませば初音かな 三川の合流地点でせせらぎに耳を澄ませていると、思いがけず鶯の声が耳に飛び込んできた。 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.08 Wed 10:27
末黒野やこの身この魂こそ残れ 「末黒野」は春の季語。 末黒野は焼野ではあるが、半焼。 焼けてまだこの心身は残っているという心象風景。 「こそ残れ」は係り結びなので、命令ではなく特定のものが残っているという意味になる。 土ふるや東北弁の散りしまま 「土ふる」は春の季語。 もうすぐ東日本大震災の起こった日。 震災で散り散りになった東北の人たちは全国にいて。 鳥雲に入りたり謎は謎のまま 「鳥雲に入る」は春の季...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.07 Tue 09:45
囀れば囀り続けカノンなる 土曜日に文化パルク城陽に聴きに行ったテレマン室内オーケストラ。 城陽でははじめての演奏。 このオケを創設した延原さんは創設以来、半世紀以上も牽引してきたすごい人。 まだまだお元気で、軽妙なトークで地方のクラシックになじみのない人たちにも親近感を与えてくれました。 文化パルクをサポートしている立場としては、ぜひ定期的に来ていただきたいと思っています。 メインは後半のヴィヴァルディ「四季」ですが、前半にはこれもお馴...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.06 Mon 10:17
3回目の俳句大会参加。 年に一度、結社に入らず俳句をやっている雰囲気を味わいたいためだけに行っている。 結果はいちおう入賞し、図書カードをいただいた。 3句提出のうち、どれも色合いの違うものにしてみた。 春障子折り目正しき棧の影 大観の富士の麓へ春の蝿 木津川のゆらりきらりさららうらら 最後のが正統派には受けないということは知りながら、1人くらい取ってくれるだろうと思ったら、ぴったし1人だけ。 あとの2つ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.05 Sun 18:01
梅が香や「春は城陽から」らしき 城陽市のキャッチコピーは「春は城陽から」。 とくにこれというものはないが、古くから梅林が売りの町。 今日は昼から城陽で俳句大会があるので参加する予定。 年に一度、結社に所属していないので「誰やねん」という顔をされるが気にせず。 俳句をやっている気分をちょっとだけ味わいたくて。 親は親の子は子の野望地虫出づ 啓蟄というように、暖かくなって虫が出てくるころ。 親子はそれぞれに野心を持っていて、お互...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.05 Sun 09:44
春愁をメランコリアにクラーナハ クラーナハ展のチラシとチケットが送られてました。 大阪の国立国際美術館で開催中。 デューラーにしてもドイツの画家はメランコリックな気分にさせる。 メランコリーは創造の源泉ともされ、否定的にばかりとらえられていたわけではない。 元気のないときはメランコリックに沈んでみるのもありかと。 宸翰の祈り花蕾のほつほつと 宸翰は天皇の書。 先日、皇太子が誕生日に際し、後奈良天皇の宸翰を見られた...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.04 Sat 10:16
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