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振り子時計

  〇振り子時計春の乳房の右左(愚陀佛庵インターネット俳句会2月投句分) *読み返すと意味不明のような・・・  

まどん日々是好日 | 2017.04.17 Mon 00:56

美空てふ地に物種を蒔く媼 陸沈

    美空てふ地に物種を蒔く媼 先週、数年前からのお客様からのご依頼で滋賀の大津へ出張。 琵琶湖も近く、非常に長閑で町名は美空町。 晴天の下、おばあちゃんがずっと何かの種を蒔いたり植えたりしていた。 柏手の響きよければ囀れり 神田神社にも立ち寄る。 桜日和。柏手がよく響き、それに囀りが応えてくれたよう。 隣接の池が静か。     みづからの蔭へ余さず花あかり 自分の蔭に満開の桜が覆いかぶさっているのを見て。 ゆくりなく花弁追ひ抜く一朶か...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.16 Sun 11:03

男の句会ほか(伊丹市・柿衛文庫)

  15歳まで住んでいた伊丹。 そのころは私も知らなかったが、江戸期に上島鬼貫という俳人がおり、「東の芭蕉、西の鬼貫」と言われていた。 俳人でない限りまず知らないと思われるが。 伊丹は酒造りでも有名で、鬼貫も酒造業の出身。 柿衛文庫は俳句の町であることを示す存在で俳諧コレクションが集められている。 伊丹と言えば、酒と俳句と空港か。 鬼貫の句が酒蔵に掲げられていた。 講師は三村純也氏。 15名の句会で、名前通り男ばかり。 予想通りみなご高齢。 私の好きな映画「タナカヒロシのすべ...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.15 Sat 20:12

山羊の眉きりつとさせて花の冷 陸沈

    山羊の眉きりつとさせて花の冷 山羊に眉毛はありませんが、うしおには眉毛のように黒い毛がしっかり見て取れる。 どことなく花冷えできりっとしているように・・・見えませんかね。 ちなみに睫毛はとても長い。 逃れきし廃仏毀釈甘茶注ぐ 廃仏毀釈でずいぶん仏像が壊され、焼かれてしまいました。 灌仏会で今、甘茶を注いでいるのは破壊から逃れた仏像なのだと。 実際に参加したことはありませんが。 信仰に転ばされての絵踏かな 踏絵、絵踏の句は以前にも詠んだことがあります。 い...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.14 Fri 10:32

春霖や臓腑へやはらかき鯖煮 陸沈

    春霖や臓腑へやはらかき鯖煮 一昨日、上賀茂神社の向かいの今井食堂へ。 知るひとぞ知る、何日も煮込んだ鯖煮だけをみな食べに来る。 もちろん骨までやわらかい。 近所に住んでいたころはよく来ていた。その頃の名物おばあちゃんはもういない。 傘を持っていなかったので急いで暖簾をくぐる。     山間のブーランジェリー花の風 木津のカフェ瑠璃に行く道すがら立ち寄ったパン屋さん「レガル」。 周りには何もなく、看板も小さく何の店かわからない。しかし、ずいぶん流行...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.13 Thu 11:55

『八染藍子集(自註現代俳句シリーズ六期31)』より

  大根を煮て家ぢゆうがあたたかし 陽炎を眺めてわれもかげろふか 蕗むいて華麗に生きる指ならず 緑陰の木椅子ゴッホの置きしもの ひとところことに痩せゆく花氷 貫禄のかくも汚れて鹿の秋 枯るるため日を一身に枯蓮 病よき日々は枯野が遠退きて 指添へてとぎ汁こぼす一葉忌 駘蕩として鹿の眼の長まつげ 春愁やかたづきすぎし家の中 牧神が吹いて牧場のもがり笛 境内のむかるみ神の発ちしあと 藁のしべ噛んでゆるがず飾り臼 飛び石のごとき島々鬼やらひ 野火にもう逃げきれぬ古...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.12 Wed 11:01

フェンス越え桜草へと桜花 陸沈

    フェンス越え桜草へと桜花 ゴミ出しに出た帰りに見た風景 春の滝凍れる上を流れゆく 流るるは流星のごと春の滝 ともに春の滝。 まだ凍っている上をぬるんだ水が落ちていく。 きらきらして流星のよう。 花散りてよし瑠璃色の空ならば あいにく花の雨が続き、咲き切らずに散ってしまったものも多い。     JUGEMテーマ:俳句

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.12 Wed 10:07

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会 第1回 俳スパネット・開設準備句会   今回の選句は5句選で、うち特選一句お願いします。   下段の欄外、Comment 欄の Add a coment: の下 name: にネット俳号を commentos: に句番号を(出来たら句も)        (コピペも出来ます)     1 少子化のふらここ風が遊ぶだけ   2 花の雨ゆっくり落ちる砂時計   3 穏やかに今日が減りゆく春の午後   4 春の雷野菜ジュースを大人買い  ...

俳句スパイス | 2017.04.12 Wed 09:39

与那国の大地ごろごろ母子馬 陸沈

    与那国の大地ごろごろ母子馬 与那国島には一度も行ったことがない。 しかし与那国で馬を飼っている人の本を買い、ネットで毎日のようにその馬の写真を見ている。 最近では仔馬も生まれ、二頭の様子がなんとも愛らしい。 カディブックスの『馬語手帖』はおすすめ。 写真は著者の河田さんのを拝借。 島ながら大地をころがすようにごろごろしている。 菫ほどな小さき俳句こそ好め 夏目漱石の句  菫程な小さき人に生れたし の本句取り。 俳句の良さはこの世界最小の十七音の小ささにある...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.11 Tue 09:48

盆栽の桜大地に根差すごと 陸沈

    盆栽の桜大地に根差すごと 盆栽でありながら、大地に根差すのと同じ力強さを感じた。 写真で見るとそうでもないけれど。 枝切られなほ見栄を切る老桜 道路にはみ出るので切られてしまった老桜。 それでも枝あるように力強い。 クローバー三つ葉ばかりの平和かな 四つ葉のクローバーを見つけると幸せになれるという。 しかし、ほとんどは三つ葉ばかり。 平和というのはそういうものかもしれない。 特別な刺激を要しない。 群れ戻る春の馬屁をひりながら 芳草でありしや馬の尿...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.10 Mon 10:23

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