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「紫」2017年4月号 大道無門(「紫」4月号抄) 山崎十生 選・評 突んがっているけど柔らかい氷柱 小林邦子(無門集) 一句を読み終わった時に、この作品は人間社会にも言えることであると 直感した。氷柱の鋭角的な形状は、一見恐そうな人物に見える。しかし、 接しているうちに、その人物の心音の優しさを識る。 冷たく棘のありそうな氷柱には心を癒してくれる力がある。 表札は替えないつもり去年今年 本宮珠江(山紫集) 色々な場面設定が可能だが、一般...
俳句スパイス | 2017.03.26 Sun 12:54
「紫」2017年4月号 龍門集より 白菜の怺へに怺へたる歓喜(かんぎ) 山崎十生 人参も一期一会と思ふべし 富士見むとして初東雲(しののめ)を拝す 踏まるるは華(はな)天涯へ霜柱 若林波留美 ガリ版の網目芳醇黄落期 微笑座といひし星座の春隣 渡辺まさる 全星座瞬きゆるび春隣 太白星へ繋がってゐる雪轍 鈴木紀子 文旦の中は浪あり夜空あり 降る雪は天つ言の葉つれてくる 関口晃代 白雪のいろはにほへとちりぬるを 初富...
俳句スパイス | 2017.03.26 Sun 12:53
「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回は5月7日(日)です。 山崎十生主宰選 天 終わりなき旅のはじまりシャボン玉 壽賀子 地 ありがとうは励ますことば花蘇芳 成美 人 春宵や噛んでしまったあのジッパー のぼる 秀逸 美は常に揺るがぬ決意シャボン玉 とし子 御柱よ群を抜け出す諸葛菜 ...
俳句スパイス | 2017.03.26 Sun 12:51
しやぶしやぶをくぐる肉厚若布かな 来月からまた舞鶴での静坐会が再開される。 12月から3月はは雪のため休会。 あの取れたての肉厚若布の衝撃は忘れられない。 苗札も仕事のうちと指物師 指物師に知人がいる。 木箱を作る職人だが、それだけでなく木のちょっとしたものも作るという。 苗札は今日ではプラスチックが主流だろう。 春場所や仕切りまで身を叩く音 銭湯でしかテレビを見ることがなく、しかも今はまず相撲か高校野球。 ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.26 Sun 09:50
助手席のぬくし微睡む山羊のゐて 乗馬クラブに行く前のうしお。 助手席もいい感じに温まっている。 行く先はわかっているように思う。 馬に乗りながら、目の届く範囲に山羊をつないで草を食べさせる。 ふだん生草をあまり食べさせないので、楽しみにしているのが伝わってくる。 山羊に耳なめられ春の眠り覚め こちらは昼寝をしていて山羊に起こされたところ。 ぬつくぬつくぬつくぬつくふきのとう &...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.25 Sat 11:03
佐保姫を連れて馬上の山路かな ひさしぶりの乗馬。 冬はさすがに行くことができず。 5月に淡路島で海岸に外乗するのを誘っていただき、勘を取り戻そうというのもあり。 佐保姫は春をつかさどる女神。 馬場で乗った後は、山道を歩くのが楽しみ。 佐保姫を乗せて陽気に歩く。 歩きながら鞍の上で撮るのはぶれるので難しい。 下の写真は自分がどういうふうに乗っているかを知るために撮ってもらった。 &nb...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.24 Fri 10:24
霞む日や柱掛鈴ひと振りす 本居宣長記念館で購入した柱掛鈴。 本居宣長の書斎の床の間に掛けられていたレプリカ。 宣長が考案し、長男の春庭が作成。 36の鈴は三十六歌仙からか。 宣長は鈴が好きで、宣長の屋敷は鈴屋(すずのや)と呼ばれている。 鈴の音を聴くことで、魂(たま)を振ったり鎮めたり、気分転換を図ったのだろう。 一人来し桃源郷や日永し 自分が行くところはすべて桃源郷。 歩く桃源郷と化して、誰もそこに来ること...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.23 Thu 10:23
今日は自註をほどこす必要もない写生句。 赤青黄続く自転車風光る 菜の花を挟み列車の上下線 春の虹けふもかかるや六地蔵 これは聞いた話。 六地蔵は京都市の地名だが、地形のせいか虹がよく見えるんだそう。 六地蔵の地名と響き合う。 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.22 Wed 10:19
昨日は伊勢の神宮会館にて、夏井いつき俳句ライブに参加。 伊勢参りやめて宣長記念館 その前に伊勢神宮に寄ろうと思っていましたが、松阪インターの標識を見て本居宣長記念館があることを思い出す。 一度行ってみたかったので、即座にインターを降りて記念館へ。 子どもにも親しんでもらおうとこんなものまで。 宣長が12歳から晩年まで60年間住んでいた家。 宣長は鈴が好きで鈴を掛けていたので、鈴...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.21 Tue 11:18
麗らかやバリバリ海老の尻尾まで エビフライでも天ぷらでも海老は尻尾まで食べる。 一物全体で丸々食べるのが基本的にはいいだろう。 あの歯ごたえと戦っている感じが好き。 春風のなかの壺湯の父子かな 北窓を半開にして引きこもり 「北窓を開く」は春の季語。 引きこもりは出たいけれども出られない、出たくない。 半開にして世界を拒否しきれず、受け入れきれずといったところか。 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.03.20 Mon 22:08
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