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初蝶の水の上きて濃くなりぬ 咳こらへゐしが祈りのうちに咳く 掌ひらけば掌に何もなしいなびかり 聖書まで転がり毛糸玉止まる 冬すみれ吾子に聖句を口うつし 雲の峯いつも伏目の修道女 揚雲雀空のふところにて遊ぶ 台風一過まづ豆腐屋の笛が来る 雑踏を出て来し胸に赤い羽根 啓蟄や書架にぎつしり神学書 突端と知りて長考かたつむり 一指づつ拭ふ白桃食べし指 枯蔦の尖端水にとどかざる 点眼のあとの右目に冬の雁 雪に足あと藤村のゆきし道 刃の上を走りて逃げし油虫 ての...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.17 Sat 21:18
著者はフランス人であり、俳句研究者でもあり、俳人でもある。 俳号がだから「青眼」なのだろう。 近年の俳句より江戸の俳諧を好んでいる。 一茶が師事したという夏目成美という俳人をはじめて知った。 当時は一茶より有名で、裕福な成美に対して、一茶は貧しい庶民派という好対照であったと。二句を対比させるとよくわかる。 ふはとぬぐ羽織も月の光りかな 成美 名月のご覧の通り屑家也 一茶 「これがまあつひの栖か雪五尺」の有名な句のもとは「これがまあ死所かよ雪五尺」であったらしく...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.16 Fri 22:05
「モテますよ、ね?」という微妙水中花 山羊飼いさんの手作りでオイルなので水中花とは言わないのかもしれない。 気に入って購入。 曝しけり戦意高揚煽りし書 空梅雨や共謀をする友もなし 上記二句はめずらしく時事句。 笹百合を統べて真中の紅一点 白い花弁の真ん中に真っ赤な蕊。 片蔭もあらぬ蕎麦屋へ黙の列 信楽の蕎麦屋。 へんぴなところにあるのに流行っていていつも並んでいる。 サングラスはづし父なり保育園 仕事帰りのお迎え。 ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.16 Fri 21:37
2017年8月の句会予定 *予定は変更になる場合があります。 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。 8月1日(火) 万年青の会 午後1時30分 川口市立前川南公民館 8月2日(水) 秩父むらさきの会* 午後1時 秩父市 歴史文化伝承館 8月5日(土) 土曜句会* 午前9時 東松山市・松山市民活動センター 窓の会 ...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:25
俳句スパイスインターネット句会 俳スパネット・開設準備句会 第4回 選句は5句選で、うち特選一句お願いします。 その他選評・感想・質問・意見などご自由にお書き下さい。 最下段の「 Add a coment: 」 より name: にネット俳号 commentos: に句番号と句 ↓ 「コメント送信」をクリック 1 おくれ毛の吹かるるうなじ浴衣の子 2 白玉と並んでいたる目玉かな 3 極楽の隣りの扇子優先...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:24
俳句つれづれ 第12回 「桂信子」 鳥海美智子 ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 信子 この句ほど自分が女であることを前面に出した句はない。 昭和14年に桂七十七郎(なそしちろう)と結婚した信子は、 丸2年にも満たない16年9月、喘息発作によって夫は急逝、 信子は26才であった。実家に帰った信子は生涯独身を貫き、 俳号「桂信子」を変えなかった。 ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:22
JUGEMテーマ:俳句 今週末の7月30日(土)、埼玉県川口市で第25回彩の国ベガ俳句大会(埼玉県芸術文化祭2016協賛事業)が開催されます。会場は駅徒歩1分の好立地です。 当日の講演は、作家としても注目を集める又吉直樹氏との共著「芸人と俳人」でも有名な堀本裕樹氏です。 多くの方のご参加をお待ちしています。 日時 2016年7月30日(土) 10時30分受付開始、開会1時 会場 川口総合文化センターリリア 11階大会議室 JR京浜東北線川...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:21
紫さいたま句会 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター (JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回のさいたま句会は8月12日(土)の予定です。 山崎十生主宰選 天 二人とも無口になっている驟雨 宣代 地 夕端居見えない海の音を聴く 美智子 人 原爆忌水平線は目の高さ 和美 秀逸 ...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:19
「紫」2017年7月号 大道無門(「紫」7月号抄) 山崎十生 選・評 自らを傷つけ癒す春の波 金子和美(山紫集) 終りなき旅のはじまりシャボン玉 森壽賀子(龍門集) シャボン玉は、400年以上前の文献にも出ている。江戸時代には シャボン玉売りなども出ていたそうである。それから今日に至るまで 子供の遊びとして伝わってきた。すぐ割れてしまうしゃぼん玉を 〈終わりなき旅〉と捉えたところに無常を増幅させている。 花筏水底すべて...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:19
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