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「紫」2017年5月号・1

「紫」2017年5月号 龍門集より   水垢離をしてから豆に打たれけり  山崎十生 鬼を打つたびに悲鳴を上げる豆 糸偏はおほかた怖し冴返る ゆがみなき塩の結晶義仲忌     若林波留美  冬虹の裔とし隠れ切支丹 かげろふをゆっくり抜ける荒修行  渡辺まさる 春隣きはどきものを纏ひけり   静寂といふ修羅もある枯木星     鈴木紀子 月明り樺(かんば)のひとつ雪女 ささやくようにまたたくように枯木達 関口晃代  枯木達夜は互いに凭れ合う   落椿只管打...

俳句スパイス | 2017.04.17 Mon 11:39

埼玉県俳句連盟春季俳句大会

埼玉県俳句連盟春季俳句大会   毎年恒例となった昭和の日の4月29日、 桶川市のさいたま文学館に於いて 平成29年埼玉県俳句連盟春季俳句大会が開催されました。 当日は第56回埼玉俳句賞の表彰や「都市」主宰中西夕紀氏先生の 「藤田湘子の初期の句について」と題する講演も行われました。   第56回埼玉俳句賞 正賞 星月夜         小林美峰 準賞 眠るまで        金子和美       公演の中西夕紀先生   藤田湘子を直接知る中西...

俳句スパイス | 2017.04.17 Mon 11:38

振り子時計

  〇振り子時計春の乳房の右左(愚陀佛庵インターネット俳句会2月投句分) *読み返すと意味不明のような・・・  

まどん日々是好日 | 2017.04.17 Mon 00:56

美空てふ地に物種を蒔く媼 陸沈

    美空てふ地に物種を蒔く媼 先週、数年前からのお客様からのご依頼で滋賀の大津へ出張。 琵琶湖も近く、非常に長閑で町名は美空町。 晴天の下、おばあちゃんがずっと何かの種を蒔いたり植えたりしていた。 柏手の響きよければ囀れり 神田神社にも立ち寄る。 桜日和。柏手がよく響き、それに囀りが応えてくれたよう。 隣接の池が静か。     みづからの蔭へ余さず花あかり 自分の蔭に満開の桜が覆いかぶさっているのを見て。 ゆくりなく花弁追ひ抜く一朶か...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.16 Sun 11:03

男の句会ほか(伊丹市・柿衛文庫)

  15歳まで住んでいた伊丹。 そのころは私も知らなかったが、江戸期に上島鬼貫という俳人がおり、「東の芭蕉、西の鬼貫」と言われていた。 俳人でない限りまず知らないと思われるが。 伊丹は酒造りでも有名で、鬼貫も酒造業の出身。 柿衛文庫は俳句の町であることを示す存在で俳諧コレクションが集められている。 伊丹と言えば、酒と俳句と空港か。 鬼貫の句が酒蔵に掲げられていた。 講師は三村純也氏。 15名の句会で、名前通り男ばかり。 予想通りみなご高齢。 私の好きな映画「タナカヒロシのすべ...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.15 Sat 20:12

山羊の眉きりつとさせて花の冷 陸沈

    山羊の眉きりつとさせて花の冷 山羊に眉毛はありませんが、うしおには眉毛のように黒い毛がしっかり見て取れる。 どことなく花冷えできりっとしているように・・・見えませんかね。 ちなみに睫毛はとても長い。 逃れきし廃仏毀釈甘茶注ぐ 廃仏毀釈でずいぶん仏像が壊され、焼かれてしまいました。 灌仏会で今、甘茶を注いでいるのは破壊から逃れた仏像なのだと。 実際に参加したことはありませんが。 信仰に転ばされての絵踏かな 踏絵、絵踏の句は以前にも詠んだことがあります。 い...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.14 Fri 10:32

春霖や臓腑へやはらかき鯖煮 陸沈

    春霖や臓腑へやはらかき鯖煮 一昨日、上賀茂神社の向かいの今井食堂へ。 知るひとぞ知る、何日も煮込んだ鯖煮だけをみな食べに来る。 もちろん骨までやわらかい。 近所に住んでいたころはよく来ていた。その頃の名物おばあちゃんはもういない。 傘を持っていなかったので急いで暖簾をくぐる。     山間のブーランジェリー花の風 木津のカフェ瑠璃に行く道すがら立ち寄ったパン屋さん「レガル」。 周りには何もなく、看板も小さく何の店かわからない。しかし、ずいぶん流行...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.13 Thu 11:55

『八染藍子集(自註現代俳句シリーズ六期31)』より

  大根を煮て家ぢゆうがあたたかし 陽炎を眺めてわれもかげろふか 蕗むいて華麗に生きる指ならず 緑陰の木椅子ゴッホの置きしもの ひとところことに痩せゆく花氷 貫禄のかくも汚れて鹿の秋 枯るるため日を一身に枯蓮 病よき日々は枯野が遠退きて 指添へてとぎ汁こぼす一葉忌 駘蕩として鹿の眼の長まつげ 春愁やかたづきすぎし家の中 牧神が吹いて牧場のもがり笛 境内のむかるみ神の発ちしあと 藁のしべ噛んでゆるがず飾り臼 飛び石のごとき島々鬼やらひ 野火にもう逃げきれぬ古...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.12 Wed 11:01

フェンス越え桜草へと桜花 陸沈

    フェンス越え桜草へと桜花 ゴミ出しに出た帰りに見た風景 春の滝凍れる上を流れゆく 流るるは流星のごと春の滝 ともに春の滝。 まだ凍っている上をぬるんだ水が落ちていく。 きらきらして流星のよう。 花散りてよし瑠璃色の空ならば あいにく花の雨が続き、咲き切らずに散ってしまったものも多い。     JUGEMテーマ:俳句

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.04.12 Wed 10:07

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会 第1回 俳スパネット・開設準備句会   今回の選句は5句選で、うち特選一句お願いします。   下段の欄外、Comment 欄の Add a coment: の下 name: にネット俳号を commentos: に句番号を(出来たら句も)        (コピペも出来ます)     1 少子化のふらここ風が遊ぶだけ   2 花の雨ゆっくり落ちる砂時計   3 穏やかに今日が減りゆく春の午後   4 春の雷野菜ジュースを大人買い  ...

俳句スパイス | 2017.04.12 Wed 09:39

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