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昭和63。 「琴座」同人。第一句集。 抱かれゐる胸の広さよ夏の海 白梅の白きをもつて見合する 雪の朝子等に守られ子が生まる 針を持ち女に浸る桐の花 蝉時雨口のかたさで生き通す 隠れても抱きに来るなり青田風 人間の口より太き大根買う JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.24 Wed 20:04
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和5年5月14日(日) 場 所:本部道場堂 南寮会議室 参加者:13名 投句者:5名 若葉落ち着けど、寒暖差の激しい五月、2ヶ月ぶりの坐忘会です。 近年最多の参加者で活気ある会になりました。 来月は「潮来吟行句会」が開催されるので、次回の坐忘会は7月です。 最高得点者は 同点で“眞澄さんと桃雲”でした。 今回の兼題は 「鯉幟」 「若葉」 「蚕豆」 なお、今回のブログが記念すべき50回目です(平成30年9月以来...
座禅修行だより | 2023.05.22 Mon 17:32
令和5。 雨だれといふあかときの春のおと 黛執 尼寺の猫が恋して家出して 渕上雅子 草餅の草よりも濃く仕上がりぬ 佐藤幸子 ふらここを漕ぐ青空の真ん中へ 岡庭正 春の木となるたつぷり濡れながら 片倉映子 眠さうに主出てくる種物屋 柳堀悦子 大波に小波吞まるる立夏かな 横瀬弘山 水打つて子らのパレード待ちにけり 齋藤忠生 蝉生るるあかとき未だ神代なり 戸邊喜久雄 蛍にもなれず特攻くづれかな 尾崎一夫 草刈のかろき音より朝生まる 足立未明 ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.19 Fri 21:22
平成3。 「天狼」同人。第一句集。 ナイターの光電車の中で受く 風車風ごと吾子の手に渡す 黒揚羽地に張りつける原爆忌 灯台の雪着く側を背と思ふ 結界の稲田は僧の手にて刈る 海女の小屋蟹は自由に出入する 金的が一矢で揚る弓始 富士に聳つ日本一の雲の峰 千年の杉に雪つむ初大師 鬼の金棒落ちて木の音壬生狂言 三途の川雪に埋もれて川ならず 櫛の歯の汚れを払ふ芙美子の忌 一本の矢を又も射る壬生狂言 火の山に登る白息はきつづけ 一礼をして去る涅槃図...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.16 Tue 21:26
2023年。 「出航」同人。 聖夜なり伝言板の感嘆符 鳩発ちて道あらはるる初詣 コピーまだ終はらず虹の薄れゆく 黙読のまなこの動く春の雪 もう来ないかもマフラーを巻き直す 猫の尾のしなやかに月打ちにけり 落花浴ぶ明日ふらんすへ行く人と パレットに通す親指新樹光 青空の傾いてゐるかたつむり 補虫網にきれいな小石入れて来し 端居して付録のごとくゐたりけり 夕焼やきのふのやうな少年期 鉄棒に新緑細く映りけり 月光のかけらのやうな竹落葉 風ばかり捕...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.10 Wed 21:14
1989年。 「天塚」同人。「狩」会友。第一句集。 人の手に渡りし畑の梅咲けり 神留守の鈴大振りに拝みけり 石庭を見るにサングラスをはづし 草の葉にすがる空蝉念仏寺 み仏のしづけさにゐて蝉しぐれ 生業を持たぬ生涯団扇風 敗戦忌被爆手帖は空の色 カーテンで区切る病室夜の長し 歳時記の第一頁春立ちぬ 花冷えや八頭身の御本尊 手の皺をつくづく眺め日向ぼこ 袋掛夕日に梯子掛けしまま JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.10 Wed 20:42
1993年。 「藍」主宰。第2句集。 夕鶴や祈り通すということを 宙という美しきもの雪舞えり 冬濤の真剣白刃われへ寄る 少年の拳銃の先紅椿 口上に負けて吉野の蓬餅 歳月をおもえば秋の一草も 秋蝶や舞い狂わねば日の熱し 氷る滝の光り授かりたるあとは よろこびが呼びしよろこび豆の花 わが声のわれに戻りし余花の花 遠目にはかもめ純白豪華船 目が慣れてより見失う野の白蝶 いつか星となる耳飾り原爆忌 いちにちのけじめや石に水撒いて JUGEMテー...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.06 Sat 22:51
平成7。 煮凝や顔の平たき父と母 油照養蜂箱の内知らず 帰るべしこぼれざらしの山の栗 自転車の片足つけば春夕焼 音もなく垂れ母の日の鞦韆は 日焼いや坂道が嫌おかあさん 芥子坊主波なき海のおそろしき 角のある霰跳ねちる銀座かな 木の扉より花嫁と青とかげ 姉の部屋くちなし萎れつつ匂ふ 紫陽花とまだ書ける母ありがたし 蟻の穴多しどこにも蟻見えず 馬を拭く厚き雑巾夏来る JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.05.02 Tue 19:39
2011年。 「やぶれ傘」同人。第一句集。 落椿土を咬むかに傾ぎけり 銀の匙金の匙もてメロン喰ぶ 緑蔭に影をあづけて放心す たつぷりの風を吐きだす茂りかな 木枯らしの夜は酒強き人の輪に クリスマスツリーへ開く自動ドア 散る時は風の心に梅の花 散る花にかなふ水面のありにけり 屋根よりのあいさつ柿を投げくれし おほぜいの炬燵へ恐る恐る入る 神杉のふたもと雪の舞ふなかに 数へ日や失せ物神籤どほり出づ 初孫へ常滑焼の土雛 JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.04.26 Wed 20:42
平成25。 「葡萄棚」編集長。第1句集。 春眠や枕頭におく薄荷飴 警策を受けて涼しくなりにけり 虻多してふ立て札に虻を見ず 蚤の市蚤のゐさうな古衣 日日掃いて日日新たなる落葉かな 三匹の子猫土管の口に啼き ゴンドラのぐらりと夏の雲うごく 凧やぶれ憤怒の相となりにけり 墨をぶちまきたるごとく若布干す 指先にぽきりぽきりと茶を摘める 薫風や朋は東方より来る 春陰や鎖の音を立てし犬 一瀑に一筋白き行者かな 酔人の声なりメリークリスマス 仏壇に...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2023.04.23 Sun 18:27
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