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JUGEMテーマ:戯言 疲れた少女は私に言う。 「明日飛行機に乗るのです」 それは明日世界が終わるのだと私に打ち明けるような口調だった。もちろん明日世界が終わるわけではないから、少女は当然飛行機に乗ることになる。 「だから取り敢えず全てを終わらせました」 少女はそういって肩を落とす。どこか喘ぐような声。実際に、呼吸が乱れているように見える。たぶん全てを終わらせるために疲れてしまったのだろう。明日機上の人になるころには、その疲れは幾分か和らいでいるのだろうか。あるいはそ...
pale asymmetry | 2025.12.27 Sat 17:55
JUGEMテーマ:戯言 大晦日が近づくとわけもなく焦ってしまうのはどうしてだろう。別にやり残したことがあるわけではなく、急いで処理しなければいけない事があるわけもないのに。まあ、やり残しているといえばあれもこれも、それもどれもやり残しているような気がするし、だから何もかも急がなければいけないような気もする。でも同時に、やり残しているという状態が気持ちを昂ぶらせてくれるし、急いだところで雑になるだけだとも思える。やり残したまま先に進むことが、そのままを維持してずっと進むことが愉しか...
pale asymmetry | 2025.12.26 Fri 18:44
JUGEMテーマ:戯言 まずは語ること。正確に、詳細に、正直に語ること。包み隠さず、何もかもを語ること。そうすることで、自身の裏側まで露わにすること。どこまでも露わにすることで、あらゆる感情を平坦にすることが出来る。それが最初にすること。まずそのことから始めることで、私の闇も私の濁りも、洗い流すことが出来るかもしれないし、それがきちんと出来なかったとしても、それらに清浄な時間を紐付けることで、やがてそれらが日の光の下で虹色の光を、オパールの遊色効果のような輝きを放つかもしれないか...
pale asymmetry | 2025.12.24 Wed 18:04
JUGEMテーマ:戯言 無作法な悪意に辟易する。押しのけることは容易いことだけれど、それでも汚れた違和感に指先を晒すことが嫌なのだ。洗練された悪意ならば許せるのかと言えば、もちろんそうではない。それでも洗練された悪意には、目を見張るものがある。つまり見入ってしまう事象を有しているということ。けれど無作法な悪意にはそういうものは全くない。ただただ蹴飛ばすしかない。そこには意味がない。意味を記述するための遊びもない。悪意を放った者が得るものは何もなく、当然ながら私が得るものも何もない...
pale asymmetry | 2025.12.23 Tue 20:50
JUGEMテーマ:戯言 遠くからのコールをキャッチする。そして少し安堵する。遠くからのコードは全てノイズとして処理してしまうのが私のデフォルトになってしまっているのではないかと危惧していたから。決してそうではなかった。ちゃんと、コールであるコードはコールとして認識できたのだから。結局のところキュリオシティなのだと思う。キュリオシティを抱けないコードはノイズとして処理するしかなく、それに目を向けることも、耳を傾けることも、指を伸ばすこともする気になれない。ましてやコードの方が私を露...
pale asymmetry | 2025.12.19 Fri 17:57
JUGEMテーマ:戯言 おそらくは、小さなうねりなのかもしれない。だからたぶん、私は揺さぶられているのかもしれない。ただ比較する対象がないから、自分が揺れてるのかどうかが解らない。解らないから、どちらともとれる。私は揺れることなく浮かんでいる。私は、揺すぶられて翻弄されている。まあどちらであったとしても、そのことで危うさを抱えることにはならない。そうなってしまうほど、私は幼くはない。まだまだ未成熟だという自覚はあるけれど、それはイコール幼さではない。それなりの狡猾さは、いつの間に...
pale asymmetry | 2025.12.18 Thu 18:21
JUGEMテーマ:戯言 遠い場所から声が届く。意味のないコードを纏った声。精一杯意味を纏わせようとしているけれど、それは擬装に過ぎない。だからそれは本当は声ではない。もちろんコードでもない。ノイズだ。しかしノイズであるからこそ端々が尖っていて、触れればザックリと傷ついてしまう。それでもこの世界の暗黙のルールとして、遠くから届いたノイズには触れなければいけない。ふれて血を流さなければいけない。血を流すことでしか得られないものがあるのだと、世界のルールは示しているのだという。血を流さ...
pale asymmetry | 2025.12.17 Wed 18:33
JUGEMテーマ:戯言 いつかの免罪符を重箱の底から引っ張り出す。まだ有効に利用することが出来るのではないだろうかと、ふと思い立って。見つけ出したそれをじっくりと精査する。あらゆる角度から眺めて、その有用性を探る。でも思っていたほどではなかった。全く利用価値がないわけではなかったけれど、まだ機能している歯車は僅かだった。そもそも根本的に、それは私が描いていたイメージとはかけ離れていたのだ。つまり私の記憶違いで、というか私はそれをしっかりと記憶してはいなかったということ。だから思い...
pale asymmetry | 2025.12.15 Mon 18:21
JUGEMテーマ:戯言 小さな螺子を弛める。小さな螺子を外す。小さな螺子を摘まみ上げる。それをじっと見つめる。光に翳してじっと見つめる。さっきまで螺子がはまっていた小さな穴を覗く。暗いそれの奥を覗く。そこには何も残されていない。そこからは全て失われている。いや、すでに外部の世界から色々な事象が滲んでいる。螺子を外したことで、世界がそこに侵食している。あるいは、螺子を外したから気づいただけで、実は最初から螺子ごと侵食されていたのかもしれない。そういうわけで、また螺子を見つめる。照明...
pale asymmetry | 2025.12.13 Sat 17:07
JUGEMテーマ:戯言 たゆたうから見失ってしまう。そのことはよく解っている。けれどたゆたわずにはいられない。たゆたって、位置を見失う。たゆたって、時間を見失う。たゆたって、想いを見失ってしまう。でもどう仕様もないのだ。抗うことは出来ない。世界に? いいえ、自分自身に。深呼吸して吐き戻す。気道の痛みは昨夜の夢のなごりだろう。小さなソファーで丸まって、お茶会から排除された猫のように眠った。時間は止まっているのだと右往左往している内に、底なし沼に足を取られるように眠ってしまった。泥に...
pale asymmetry | 2025.12.11 Thu 16:49
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