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JUGEMテーマ:戯言 得体の知れない不穏さを感じたからと言って、世界が歪んでいるとすぐに判断することは危険だろう。波の下の波は、確かに触れればもまれて飲み込まれるかもしれないけれど、それは表層の波に完全に隠されていて、その波を避けていれば飲み込まれることはない。それは解りやすい標識だから、避けることはとても容易。けれどそれを見つめているだけで湧き上がってくる何とも言えない気持ち悪さはどう仕様もない。例えば激しく荷重を移動したところで、その気持ち悪さを紛らわすことは出来ない。おそ...
pale asymmetry | 2026.05.15 Fri 18:28
JUGEMテーマ:戯言 雨の季節のまっただ中で、日差しを浴びて和む。まるで重要な因子が去ってしまったような寂しさを感じたりする。水面は平坦な安穏を纏っているから、船がうねらせる小さな波も世界を乱す明確な歯車のように思えてしまう。あるいは、その船が間接的に暴君に加担しているから、そう思えてしまうのだろうか。けれどその繋がりは極々僅かで、それを加担というのならば、私だって知らないうちに加担しているかもしれない。そう考えて、直前の想いを否定する。そして雫の行方について考えを巡らせてみる...
pale asymmetry | 2026.05.13 Wed 20:06
JUGEMテーマ:戯言 道標は前方にはなく、だから出鱈目に進みながら自分の来た道に置いていくしかない。もちろん自分が引き返すときのためにではない。この道を引き返すことなどあり得ない。そんなことがあるとするならば、それはたぶん来世のことだろう。道標を残していくのは、次にここを通る者のためだ。もっとも、誰もこの道を通ることなどないかもしれないけれど。それともう一つ。私の記憶をデコレイトするためだ。それはデフォルメと言っても良いかもしれない。それを思い返して悦に浸ることはないだろうけれ...
pale asymmetry | 2026.05.12 Tue 18:24
JUGEMテーマ:戯言 傷ついた人は痛みを抱えたまま右往左往している。まだ鮮血が滴ったままで、それは脈動のリズムで吹き上がる。私は言葉を持たなかったので、それを傷に作用させることは出来なかった。だから歯がゆさを抱えながら、宙を漂うピースを探す。無数のピースのなかから、上手に組み合わすことの出来るピースを見つけ出さなければいけない。失敗を恐れず、取り敢えずピースを蒐集して、じっくりと吟味するしかない。傷ついた人はまだ冷静を背負うことが出来ないでいるから、代わりに私がそれを背負わなけ...
pale asymmetry | 2026.05.11 Mon 20:31
JUGEMテーマ:戯言 少しだけ季節が後ずさりして、肌寒い立体駐車場の最上階から海を見下ろす。空は濡れ鼠の微睡みだったけれど、雨自体は落ちてきてはいない。それでも何度か傘を開いたり閉じたり。遙かな空の向こうに、そうやって信号を送ってみたり。遠い宇宙の何処かで高次知性体が受け取ってくれるかもしれないなどと妄想してみたり。もちろん起こり得ることとそうでないことの区別は、ちゃんとついている。それでもそんな妄想を弄んでみるくらいに、午後の風は質量を孕んでいたのだ。少なくとも私にはそんな感...
pale asymmetry | 2026.05.09 Sat 20:27
JUGEMテーマ:戯言 時間は無限にあるわけではないし、そのことはよくよく承知しているけれど、それでも迷宮に足を踏み入れたくなるときがある。そういうときは戸惑うことなく迷い込むことにしている。そういう予感は決して侮ってはいけないと思っているから。案の定、それが何の迷宮なのかが解らないまま迷い込んだそこは龍の迷宮で、しかも白龍の迷宮だった。今どきは何処からでもネット空間に繋がることが出来るから、迷いながらその空間で様々な記録を読み解いてみる。それでもその龍の迷宮を攻略することは難し...
pale asymmetry | 2026.05.08 Fri 16:51
JUGEMテーマ:戯言 川は極浅く、流れに掠われることはない。でも掠われたいと思っているような気がする。そうしてもう何が何だか分けが解らなくなりたいと思っているような気がする。そうなら横たわってゆっくりとした流れに乗って漂えば良いのかもしれない。それでもゆるやかに運ばれていくだろう。水はとても冷たいから、過剰に覚醒するだろうか。それともその冷たさが意識を曖昧にしてしまうだろうか。あるいは、私を宝石の様に固めてしまうかもしれない。そのどれであったとしても、私が望んでいることのような...
pale asymmetry | 2026.05.07 Thu 20:16
JUGEMテーマ:戯言 道端で、黒と白の斑模様の猫が、水たまりを覗き込んでいた。空の灰色は陰鬱なままで、今にも雨滴が落ちてきそうだったけれど、何故かゆるやかに吹く風は爽やかな感じがして、何かちぐはぐな現象が起こっているのかもしれないなどと、私は思ったりしていた。猫は前脚の先っぽで、水たまりの水面をやわらかく撫でる。そして首を傾げ、また水たまりを覗き込む。それを繰り返していた。近づいて、私も猫と一緒に覗き込んでみたかったけれど、そんなことをすれば猫を怖がらせてしまうだろうから、私は...
pale asymmetry | 2026.05.06 Wed 18:19
JUGEMテーマ:戯言 魔女が話を聞きたがっていると言われ、彼は少し緊張する。魔女が訊きたいのは彼の記憶なのか、それとも記録なのか。そのどちらなのかで、彼の発する言葉は全く違うものになるだろう。レジスターを抱えて彼は急ぎ足で街路を進む。もちろんキャッシュ・レジスターだけれど、それは領域や位相を制御する装置であって、内部のトレーにはコインや紙幣は入っていない。構造としてはとても複雑なもので、多くはオルゴールのシリンダームーブメントで構築されている。ということはもちろん音を発するわけ...
pale asymmetry | 2026.05.04 Mon 19:39
JUGEMテーマ:戯言 恐れを隠そうとする人は、とても奇妙な理論を振りかざし声を張り上げていた。けれどそれは奇妙すぎて理論として成り立っていないから、皆はただ不可思議な感覚に囚われただけだった。恐れを抱くことが恥ずべきことだとその人は考えているようだ。本当にそうだろうか。恐れがあるからこそ危険を回避できるし、恐れがあるからこと新たなスキルを身につけることが出来るのではないだろうか。少なくとも私はそう思うし、不可思議な感覚を抱いた者は皆、そう感じていたようだった。どんなに恐れを隠そ...
pale asymmetry | 2026.05.02 Sat 17:51
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