[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:戯言 あなたは眠っている。シロクマのようなソファーがあなたを抱きかかえている。窓の外から斜めに落ちてくる日差しは透明。それは少しだけ雨の気配を孕んでいる。私は何処にもいない。そんな嘘は通用しない。世界はやっぱり棘だらけ。でもあなたの横顔は穏やか。楽園の夢を見ているのかもしれない。それとも虚しい荒野で、あなたは微笑んでいるのかも。そういうことはあり得そう。しんしんと冷え切った荒野の夜。燃え上がるように流れ去る星を見つけて、あなたは微笑んだのかも。小さな火を熾し、世...
pale asymmetry | 2024.11.19 Tue 18:10
JUGEMテーマ:戯言 閑散とした空間に少し戸惑う。テレヴィジョンからは意味のないインフォメーション。手のひらのデバイスに逃げ込もうとしたけれど、そんな時間は与えてもらえなかった。すぐにコードが注入される。AとCのコード。痛みはごく僅か。変化はよく解らない。それは今すぐには発動しない。だから私はゆっくりとその瞬間を待つしかない。暦を手渡され、世界は止まってはくれませんよと促される。どうしたってそれは真実だから、私も頷かないわけにはいかない。受け取ったのは円筒形に閉じられた暦。パズル...
pale asymmetry | 2024.11.18 Mon 17:56
JUGEMテーマ:戯言 質量のない翼は、如何なるエフェクトも起こせない。私は怒っているわけではない。苛立っているわけでもない。憤っているわけでも戸惑っているわけでもない。あるがままを観測し、出来るだけ正確に記述しているだけだ。結論から言うと、質量のない翼には何の意味もない。その翼は無視されるか、踏みにじられるだろう。たぶん私もどちらかを選ぶだろう。そこには悪意はない。合理的な判断というわけでもないけれど、エモーションの入る込む余地はない。列車は常に前へ前へと進行し続けているので、...
pale asymmetry | 2024.11.16 Sat 18:56
JUGEMテーマ:戯言 カタツムリのように眠りたい。でもカタツムリがどんな風に眠るのかを私は知らない。カタツムリになりたいわけではない。カタツムリの眠りを得たいだけなのだ。その眠りは一見のんべんだらりとしていて、その実しっちゃかめっちゃかで、そして不可逆な暗号が組み込まれていると思える。私の勝手な想像だ。でもカタツムリの眠りを空想するのならば、その前に眠るカタツムリの形態を空想しなければいけないだろう。私が欲するカタツムリなのだから、それはありきたりな奴であってはいけない。世界中...
pale asymmetry | 2024.11.13 Wed 18:58
JUGEMテーマ:戯言 質問に質問を返すのはルール違反だと先生は言う。けれど世界には質問しかない。答えなんて何処にもない。それを探し回っても時間を浪費するばかりだ。先生は肩を竦めて答えをボードに記述するけれど、先生が書いているのは答えではなく決めつけに過ぎない。あるいは百歩譲っても勘違いに過ぎない。それを無理矢理答えだと言うから。僕は質問を無限に羅列することしか出来ない。でもその羅列が芸術的ならば、それで成立していると思えてしまう。先生の答えの本質には否定が潜んでいて、僕の質問の...
pale asymmetry | 2024.11.12 Tue 18:41
JUGEMテーマ:戯言 「ねえねえ、君は濁りが好きなんだろう?」 水の精霊が問う。君というのは私のことなのだろう。水の精霊には明確な瞳がなかったので、その眼差しが私に向けられているのかよく解らない。濁りが好きなわけじゃない。そう思ったけれど口にはしなかった。私の意識は濁りを嫌っていたけれど、私の無意識は濁りを好んでいるかもしれないと思えたから。水の精霊がどちらの私に問い掛けているか解らなかったから、答えられなかった。 「早く早く、熟してしまうが良い」 水の精霊が急かす。で...
pale asymmetry | 2024.11.11 Mon 20:31
JUGEMテーマ:戯言 それをどう捉えるかで、道は様相をがらりと変える。その変化が大きすぎるために、私の身体性さえ変わってしまう。それは歯車か。それとも花か。そのどちらかだ。どちらでもあり得るけれど、重ね合わせることは出来ない。私の身体性に限界があるためだ。私はどちらかを決めなければいけない。それも無理矢理に決めてはいけない。道を見据えて、自分の躰が欲するところを見極めて決定しなければいけないのだろう。もちろん、大げさに考える必要はない。気持ちの良い事象へ向かえば良いのだ。それが...
pale asymmetry | 2024.11.10 Sun 20:18
JUGEMテーマ:戯言 怪鳥は大きな円を描いて旋回しているから、私の視界には現れない。けれど怪鳥は消滅してしまったわけではないので、突然空気を切り裂いて飛来するかもしれない。けれどもうそれを恐れる必要はないだろう。私はすでに怪鳥の飛翔を精細に分析している。そしてその分析は終了している。きっと現れた怪鳥は、力任せに全てを裏返そうとするだろうけれど、それを無効化するための数式も出来上がっている。もちろん怪鳥に会いたいと思っているわけではない。会えば怪鳥を傷つけてしまうだろう。場合によ...
pale asymmetry | 2024.11.08 Fri 17:46
JUGEMテーマ:戯言 雨の音を聞きながら、シャワーを浴びる。シャワーの水音で、雨の歌が掻き消される。少しだけ安心して、少しだけ不安になる。シャワーは歌っていない。そのことを不満に感じているわけではないけれど、どちらかと言えば歌っている方が良い。雨は豊かに歌っているけれど、雨で躰を洗うわけにはいかない。歌を浴びたいのかどうか、本当のところはよく解らない。私の皮膚で跳ねて飛び散る雫たちが、何かを教えてくれるかもしれないと目を見張ってみても、何も伝わっては来ない。雫たちに寄りかかろう...
pale asymmetry | 2024.11.07 Thu 18:59
JUGEMテーマ:戯言 世界には常に無数のインフォメーションが流れていて、それが様々なポイントで様々な反応を繰り返している。その流れに触れて反応に巻き込まれることもあれば、自分からインフォメーションを流さなければいけない事もある。本当は、そういうインフォメーションに一切関わらないことが心地良いのだろうけれど、それはこの世界と関わりを持たないことに等しい。それはまず無理なこと。世界と距離を置くことは出来ても、世界と関わらないという選択肢はないだろう。でも実際のところインフォメーショ...
pale asymmetry | 2024.11.06 Wed 19:00
全1000件中 21 - 30 件表示 (3/100 ページ)