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JUGEMテーマ:戯言 少年は自分の内で身をもたげる者が怪物だと考えている。だから強力な武器が必要なのだと。まず一つ。彼が用意できる強力な武器は、客観的に見て全く強力ではない。どんなに希望的な考えで観測してもへなちょこな武器だ。まあ、武器なんてへなちょこの方が良いのだけれど、彼の要求とはほど遠い能力しか持たない武器だということは確かなこと。もう一つ。彼が怪物だと考えている者は、怪物ではない。こちらの方が重要で、彼が怪物だと考えている者は亡霊だ。怪物は強力な武器で制することが出来る...
pale asymmetry | 2026.08.01 Sat 18:13
JUGEMテーマ:戯言 表層にこだわる人は、初期値に目を向けることがない。従って、ある事象がどのような意義によってその振る舞いをとっているのかを察することが出来ない。それは例えば自分勝手な誤った推測さえ出来ないということだ。つまりその振る舞いを当てはめることの出来る変数が、表層にこだわる人の内側には存在しないのだ。だからそういうデータと照らし合わせることも出来ない。結果として、全く理解不能な事象だと捉えるしかなくなるのだった。誰しもが自分の初期値を抱えていて、だからそのネットワー...
pale asymmetry | 2026.07.31 Fri 18:29
JUGEMテーマ:戯言 傷を晒したことを少しだけ後悔する。でも私は完全体ではないから、後悔によって転がっていると言っても過言ではない。転がらなければ次の扉に到達できないから、なるふり構わず転がるしかない。扉の向こうの風景は見えているようないないような。あやふやなままだけれど、それでも転がらなければ時間が止まってしまう。意味もなく焦る。立ち止まり深呼吸。過ぎ去っていく月の裾を握ろうとするけれど、その牡鹿は軽快に私の手をかわし、険しい急勾配を苦もなく登っていく。その背中が私を嘲笑って...
pale asymmetry | 2026.07.29 Wed 15:21
JUGEMテーマ:戯言 雨の周辺部にいるようで、風に運ばれてくるまばらな雨滴が心地良い。もちろんそれだけで風景の全てを覚ますことなんて出来ないけれど、それでも私の皮膚の一部くらいなら落ち着かせてくれる。僅かに表層が湿った縁側も心地良い。たぶん一瞬のことだろうけれど。消えない眠気を持て余し、少しの間うつらうつらする。誰かに呼ばれたような気がして目を開けると、自分を見失ってしまいそうになるほど、庭が光で満ちていた。午後はもうすっかり行き過ぎようとしているはずなのに、季節が違えば薄暗く...
pale asymmetry | 2026.07.25 Sat 18:17
JUGEMテーマ:戯言 空白を抱えた彼は、自分が空白を抱えていることに気づいていない。自身は濃密で、詰まりきっているからこれ以上何も受け入れられないのだと考えているようだ。しかし端から見る限り、彼の内部には空白が拡がっていて、その空白が濁った空白であるため、何を新たに記述しても、その濁りに飲み込まれてしまうように見えた。結果として、空白は空白のまま変わらず、彼の振る舞いは滑稽なほどに空転している。自分は懸命に回転していると彼は考えているようだ。許容限界いっぱいまでその回転は高まっ...
pale asymmetry | 2026.07.24 Fri 18:14
JUGEMテーマ:戯言 中途半端な孤独を愉しみながら、風に吹かれる。ライターの火は風に揺すられてすぐに消えてしまうから、私はその火で何を溶かそうとしていたのかが解らなくなってしまう。留めようとしていたのかもしれない。織り込もうとしていたのかもしれない。あるいは繋ぎ止めようとしていたのかもしれない。けれど風は止まないから、私はもうどうでも良くなってしまう。抱えている孤独がとても綺麗だったから、それ以外のことはどうでも良くなってしまう。それに光が強すぎたのだ。暦が示す以上に強いその光...
pale asymmetry | 2026.07.23 Thu 17:21
JUGEMテーマ:戯言 後退ったその距離に戸惑う。もちろん追いすがることはしない。あるいはそれは巡り巡って全く違う様相へと繋がる前触れかもしれない。そうであったとしても、それは波に違いない。どんなに静かな凪を装っていても、そこには確かな波が揺らいでいる。それが気になってしまう。その細部に私は気を配る必要があるのだろうか。あるいはそれはやわらかく無視するのが良いのだろうか。それが常識なのかもしれない。でも私は引っかかってしまう。あらゆる事象に意味を求めたりはしないけれど、それはささ...
pale asymmetry | 2026.07.22 Wed 18:11
JUGEMテーマ:戯言 結局のところ、私には何も見えてはいない。それでも辿り着くべき場所は解っているから、その場所を目指すしかない。けれど今現在の足元が不明だから、ここから進んでいくことが出来ない。その順路が解らないのだ。だからといって立ち尽くしているわけにはいかない。猶予はまだたっぷりとあるけれど、それは無限にあるわけではないから、のほほんと時間を浪費するわけにはいかない。とはいえ順路が解らないままに、闇雲に走り出すわけにもいかないから、私はそれを覆す方法をとるしかない。 「...
pale asymmetry | 2026.07.21 Tue 18:05
JUGEMテーマ:戯言 どのような事象にも意味を求めるのは人間の短所でもあるような気がする。つまりそれは長所でもあるけれど。昼食のあとに微睡む少年少女たちは、あるいは傾く舟の夢を見ているかもしれない。それぞれがそれぞれの舟のバランスを保とうと、懸命にその術を探っているのかもしれない。それでももちろん手の届かないことはある。どう仕様もないと、取り敢えず退くしかないときはある。それでもがむしゃらに進んでしまおうとするのが少年少女の理想で、だから昼食のあとに微睡みに沈むしかなくなるのだ...
pale asymmetry | 2026.07.20 Mon 18:28
JUGEMテーマ:戯言 傷ついている人を見て、自分まで傷ついてしまう。その人に共感して傷ついてしまったようにも思えるし、その人を傷つけた人を怖れて傷ついてしまったのかもしれない。あるいは、そういうことで傷ついてしまう自分自身が、身勝手に傷つけているだけなのかもしれない、私自身を。何にしても傷ついたその人の傷を、私が引き受けることは出来ない。傷ついてしまった私の傷を、誰かに預けることも出来ない。その人を傷つけた人を、その振る舞いを、時間を遡って消し去ることも出来ない。あるいは傷つけ...
pale asymmetry | 2026.07.17 Fri 19:46
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