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JUGEMテーマ:戯言 躊躇なく奪う少年は、自分が略奪していることに気づいていない。他者の事象を奪うことは、誰の目から見ても略奪に違いないのに、どうしてそれに少年は気づけないのか。それは自身が奪った事象が、紛れもなく自分の事象だと、少年は認識しているからだ。もちろんそれは明らかな間違いで、好意的に見ても明らかな勘違いなのだけれど、では何故そのような勘違いを彼はしてしまうのか。それは少年が知らないからだ。何を? 世界を、自身を、他者を、そして他者の世界を。何ということだろう。つまり...
pale asymmetry | 2026.09.05 Sat 18:22
JUGEMテーマ:戯言 どうやら嵐は曖昧な惑いを抱えているようで、そういうものに疎い私には触れることは出来ない花弁が秘められているような気がしてならない。と書いてから、この文章は何が何だか解らないなと思えてしまう。支離滅裂とまではいかなくとも、まるで暗号のような不確かさを孕んでいるようだ。と自分で書いておきながら無責任に思ってしまう。あっ、また思ってしまった。いや、思うことは自由なのだから、何を何度思おうが良いのだろうけれど、私が言いたいことを私自身が把握していないことには問題が...
pale asymmetry | 2026.09.02 Wed 18:32
JUGEMテーマ:戯言 嵐が近づく帝都の夜。一際高く聳え立つ尖塔の最上階。魔術師は仄暗い部屋の片隅で、皇帝に帽子を掲げていた。それは翠玉色の三角帽子で部屋の微かな光にも、囀るように煌めいていた。その帽子を逆さにして、魔術師は皇帝に差し出している。皇帝はその帽子の内部を覗き込む。そこには宇宙が満たされていて、幾つもの渦巻銀河が犇めいていた。 「それで、あなた様は何を差し出すおつもりで?」 魔術師が皇帝に尋ねる。慇懃だが無礼な口調で。 「そうだね、取り敢えず眼球の一つでもくれ...
pale asymmetry | 2026.09.01 Tue 18:58
JUGEMテーマ:戯言 それはもちろん現実の水面のことではなく、私のイメージが形作った水面のことだ。風が吹いているわけでもないのに、その水面は尖った無数の鱗を纏っていて、だからこの水面は巨大な怪物の躰の一部かもしれないなどと思わせる。私のイメージなのだから、私がそれを望んでいるのかも知れない。つまり巨大怪物の出現を。そいつが世界を破壊することを望んでいるのだろうか。あるいはそんな大それたことではなく、私を踏み潰してくれることを望んでいるのだろうか。そうかもしれないし、それは全然的...
pale asymmetry | 2026.08.30 Sun 11:09
JUGEMテーマ:戯言 超える炎が脳裏でちらつく。それを良しとするのかどうかは私には解らない。システムを否定するつもりはない。私たちは霞を食んで生きているわけではないから。でも超えてしまった炎は、最早システムの枠の外側まで滲み広がっているだろう。操る者がその意志で強く抑えつけたところで、それにも限度があるだろう。けれど炎の方は際限なく超えていく。私たちは触れてはいけない事象に触れてしまったのかも知れない。あるいはそれに触れることが新たな次元に私たちを導くのかも知れない。どちらであ...
pale asymmetry | 2026.08.27 Thu 11:42
JUGEMテーマ:戯言 いくつかののたうつ色を重ねて、子供らは踊り出すための準備を始める。まだ早いと諫める大人たちを軽やかに無視して。風は強く跳ね上がり、街路には灰色の波が打ち寄せている。それは街を水面下に沈めて、伝説の奥深くに閉じ込めようとしている。でも自分たちはそれを覆せるだけの器量を持っていると子供ら信じているから、大橋が崩壊したことも気にしてはいない。 「斜めだからって、何も制約されはしない」 ある子はそう嘯く。 「きっと旋回を増幅してくれるよ」 ある子は歓喜...
pale asymmetry | 2026.08.26 Wed 10:54
JUGEMテーマ:戯言 例えば紙飛行機を飛ばす。強い風に運ばれて、それは海の向こうまで飛翔するかも知れない。あるいは次元の裂け目に落ち込んで、異境の雨にうたれて沈むかも知れない。どれだけの人がその紙飛行機を見上げるだろう。どれくらいの鳥がその紙飛行機を見下ろすだろう。どれくらいの竜巻がその紙飛行機を喰らおうとするだろ。どのくらいの世界がその紙飛行機を弾き出そうとするだろう。そういうことのいっさいを無視するとしても、紙飛行機が私の手元に戻ってくることはない。こういうのは、エントロピ...
pale asymmetry | 2026.08.25 Tue 15:31
JUGEMテーマ:戯言 花嵐の足音は聞こえない。私が鈍感なだけなのだろうか。風景の隅々にまで目を凝らす。微かな兆しを見逃さないように注意しながら。それでも何かを拾い上げることは出来ない。なら、まだ足音を感じられるところまで迫ってはいないのだろう。だから私は微睡む。過剰な負荷に軋む躰を休めなければ。もう少しだけ先に進まなければいけないけれど、だからといって倒れてしまっては元も子もない。道はまだその先にまで伸びているし、目的地はさらにその先の、ここからは全く見えない場所なのだ。私はあ...
pale asymmetry | 2026.08.24 Mon 19:54
JUGEMテーマ:戯言 それは暗号ではなかったけれど、少年には読み解くことが出来なかった。読み解けないことが恥ずかしいことだと少年は思ったから、読み解いているふりをした。そして難解な部分を自身のイメージで補い、その結果として嘘を吐くことになる。そういう取り繕いはすぐに露呈してしまうから、当然彼は責められることになる。嘘を吐いた理由を問われることになる。それでも少年は正直に打ち明けることが出来ずに、ただその場を誤魔化そうとして、それが周囲には不遜な態度だと受け取られてしまうのだった...
pale asymmetry | 2026.08.23 Sun 18:18
JUGEMテーマ:戯言 咲き狂う花について少女と話したことを思い返す。それは世界の理についての話だったような気がする。もちろん世界はそんなに完璧じゃない。だから理路整然と世界を調えることなど出来はしない。それでも某かの手がかりがそこにあると、少女は真っ直ぐな眼差しを私に向けたのだった。そのとき私は直前にすれ違った少年のことを考えていた。瞳を潤ませながら、自分が世界から取り残されていることを嘆いていた少年のことを。私はその瞳を可愛いと思った。だから私はたぶん濁っているのだろう。その...
pale asymmetry | 2026.08.21 Fri 18:28
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