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JUGEMテーマ:戯言 もちろん怒りはない。いくつかの法則に則って数式を成立させた結果だから。そこに不条理はない。なるべくしてなった結果だと言えるだろう。つまりもうすでに終末を突入しているのだ。引き返すことが出来ないのだから、このまま終末の奥深くに捲き込まれていくしかないのだろう。それはきっと目まぐるしい渦で、もみくちゃにされるように引きずり込まれるのだろうけれど、自身の呼吸を見失わなければ散けて砕けることはないだろう。それとも散けて砕けてしまった方がこの終末を愉しむことが出来る...
pale asymmetry | 2026.10.16 Fri 15:21
JUGEMテーマ:戯言 まずは沈黙を守ること。決して言葉を発しないこと。発しないことで、想いは際限なく濃密になるのだから。そうしたら、閉じてしまうこと。自律したデバイスの結界に身を任すこと。そしてその結界に満ちあふれる言の葉に集中すること。それが告げる啓示を疑うことなく受け入れること。世界は今も私を抱き締めていて、私の方からも抱き締めることを期待していることに気づくこと。それが間違いでも構わないから、傷つくことを怖れずに変容すること。忘れてしまうかもしれないことを怖れないこと。あ...
pale asymmetry | 2026.10.14 Wed 19:16
JUGEMテーマ:戯言 「その星は燃えてはいない」 その人は真っ直ぐな眼差しを私に向けてそう言い切った。 「何故なら、星は燃えたりしないから。それは輝いているけれど、決して燃え上がっているわけではないから」 確かにその通りだと思ったから、私は素直に頷いた。 「だから、わたしは燃える星は燃えていない星に置き換えるのです」 その人は穏やかな口調でそう言う。私に何かを要求しているわけではないし、星が燃えないことを私に認めさせたいわけでもなさそうだった。敢えて言うならば、自...
pale asymmetry | 2026.10.12 Mon 19:45
JUGEMテーマ:戯言 新しい色彩の風が吹いていた。少し肌寒かったけれど、それが心地よかった。躰が冷やされていくと同時に、思考も冷やされていくような気がする。世界が澄んでいくのを感じて、私自身も澄んでいくように思える。新しい色彩の風が、街路樹の葉を揺らしている。何かを私に告げているような、言語的な揺れ。もちろんそれは私が操れる言語ではないから、その意味は私には解らない。解らないまま私に染み込んでくるから、少しばかり高揚してしまう。それはまるで精霊のようだ。街路樹が、ではない。その...
pale asymmetry | 2026.10.11 Sun 20:04
JUGEMテーマ:戯言 彼らが辿り着こうとしている場所が何処なのか、私には解らなかった。辿り着こうとしている場所があるのかどうかも、私には解らなかった。それを彼らに尋ねることは出来なかった。私と彼らの言語が違いすぎていたから。それは些細な差異ではなかったから、意思の疎通はとても出来そうになかった。どれだけ彼らを観察しても、彼らの行動の指針は解らなかった。どれだけ彼らを観測しても、その行動の有する合理性も解らなかった。しかしたぶん彼らにも解らないのだろうと思えた。私の行動の指針も、...
pale asymmetry | 2026.10.10 Sat 17:46
JUGEMテーマ:戯言 北から吹く風は、私を擦り抜けるように去って行く。何に急かされているのかは解らないけれど、何かに急かされていることは確かなことのように思えた。もちろん風は急かされたりしない。そう感じるのならば、私自身が急かされているに違いないのだろう。でも大きな事象に急かされているわけではない。細かな事象たちが、足元で囃し立てているだけだ。だから無視することだって出来る。そうせずにそれらの細かな事象の一つずつに目を向けるのは、目先のことだけに囚われることを避けるためだ。もっ...
pale asymmetry | 2026.10.09 Fri 17:57
JUGEMテーマ:戯言 「身構えなさい」 あの人はそう言って、私の背後を指差した。 「身構えていれば、迫るものを翻すことが出来る」 あの人は私の背後に目を凝らし、その煌めく水面を睨む。何が迫っているのかは私には解らない。迫っていたとして、それを翻すとはどういうことなのかも、私には解らない。けれどあの人がそう言うのならば、私はその助言に従わなければないけない。あの人はとても賢く、私はどう仕様もない阿呆なのだから。 「あなたが翻れば、世界も翻る」 あの人はゆるやかに指先...
pale asymmetry | 2026.10.06 Tue 18:23
JUGEMテーマ:戯言 少年は迷い、それを払拭するために問う。答える者は少なく、その答えは実は偽りに近い。けれど少年にはそれは解らない。周囲の多くがどうして答えてくれないのかも解らないし、もちろん返ってきたごく少ない答えが偽物だということも気づけない。少年が踏み込んでいるのは、浅く濁った溜まりなのだ。ごく浅いから、そこにはインフォメーションの全てを溶かして澄ませるほどの許容力がない。だから濁ってしまい、それがコードとなって積み重なるから、さらに浅くなる。足を踏み入れても沈むことは...
pale asymmetry | 2026.10.05 Mon 17:34
JUGEMテーマ:戯言 ただ沈黙していれば、やり過ごせると少年は思っていたようだ。もちろんそうはいかない。しかし誰かに責められるわけではない。フィクションならばそうなる展開もあり得るけれど、現実はもっとずっと穏やかに流れていくものだ。だから誰も少年を責めはしない。微笑みながらありきたりの言葉を並べ、少年を侮るだけだ。重要なインフォメーションはその場で飛び交っていたけれど、それが少年に伝わることはない。それは皆が少年に対して秘密にしているわけではないし、少年を欺こうとしているわけで...
pale asymmetry | 2026.10.02 Fri 18:00
JUGEMテーマ:戯言 小さな箱の蓋を開ける。丁寧に傾けて開ける。中身が空であることを確認してまた閉じる。ゆっくりと傾けて閉じる。そういうことを繰り返しているうちに、時間だけが流れていく。何も失ってはいないけれど、何も得てはいないという感覚。心地良い感覚だけれど、少しだけ不安を誘う感覚。それでも私は箱を開ける。片隅にある破片を摘まみ上げて、指先に傷を作る。鮮やかな血の雫を舐め、舌先の感触に集束するように身を委ねる。そしてまた時間を浪費する。箱の蓋を傾けて開きながら、私自身が傾けら...
pale asymmetry | 2026.09.29 Tue 17:33
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