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JUGEMテーマ:戯言 突然の強雨で世界が暗くなっても、私は磨き続けることを止めなかった。もちろん使命感に取り憑かれていたわけではない。それを止めれば途端に退屈をしてしまうことが目に見えていたからだ。あるはずのない事象を求めていることは自覚している。そのせいで思考が揺らいでいることもよく解っている。ただがむしゃらに求めて、揺らぎなど気に留めなければ良いのかもしれないけれど、それでは大切な摂理を取りこぼしてしまいそうに思えてしまうのだ。鏡の面を叩く。無数の勾玉が叩く。それは無数の紋...
pale asymmetry | 2026.03.31 Tue 19:41
JUGEMテーマ:戯言 アルゴリズムが嘘を吐いている。そう思えてしまうのは、私のセンチメンタリズムのせいだろうか。それともそのアルゴリズムが過剰にコマーシャリズムを振りかざしているからだろうか。巧妙に隠されているようで、垣間見えているように感じてしまうから、そこに嘘を感じてしまうのかもしれない。もちろん全ては私の印象で、実際のところはよく解らない。私は身体を持つ生命体で、データの領域に無造作に侵入することは出来ない。したがって、私の身体の拙い感覚だけで全てを判断している。実はデー...
pale asymmetry | 2026.03.28 Sat 20:24
JUGEMテーマ:戯言 混乱はなかった。混乱は見当たらなかった。でもそれがつまらないと考えている彼女は、たった今スマートフォンに取り込んだ映像を振りかざし、世界が混乱に満ちていることを主張する。 「とにかく果てにいないことが不快なんです」 彼女が一字一句この通りに言ったわけではないけれど、まあだいたいこのような内容のことを大きな声で言っていた。叫んでいたというわけではない。どちらかと言えば笑っていた。笑い転げたいと思っているのかもしれない。彼女の手のなかのくだらない動画で。...
pale asymmetry | 2026.03.27 Fri 18:36
JUGEMテーマ:戯言 燦燦と降り注ぐ陽光に、少しだけはにかんでみる。アスファルトには逃げる鏡がちらほら。全力で疾走するけれど、世界の回転を追い越すことは出来ない。金茶の猫にさえ敵わず、あっさりと追い抜かれてしまう。たった一度の角度差が、その先の未来を大きく変えてしまう。それは金茶の猫のせいではないし、もちろん燦燦陽光のせいでもない。すると私のせいなのか? などと真面目に考えてみたりしながら、眠たい午後をやり過ごす。 「それで、正確にはどのような枠なのですか?」 通りすがり...
pale asymmetry | 2026.03.26 Thu 20:23
JUGEMテーマ:戯言 風の温さを頬に感じたとき、旅人は自身がすでに帰還していることに気づいた。やわらかな霧雨の砕けきった雨滴は、その核がまだ十分に冷たかったけれど、それに旅人が惑わされることはなかったし、この先もないだろうことはしっかりと予測できた。マッシブな二つの相反する流れを読み取り、それを読み切り駆け抜けることも今なら出来る。つい数週間前まではそれはとても危ういことのように思えたのに、もうタイミングを見誤ることはないと確信できた。 『宝石はどうする?』 温い風が訊く...
pale asymmetry | 2026.03.24 Tue 17:51
JUGEMテーマ:戯言 何処を向いているのか。何を放っているのか。誰のために、何のために放っているのか。そういった諸々の事柄をコードに織り込んでいたからこそ、その事象は時間によって解体されることがなかったのだろう。そうであるのなら、そのメカニズムを解析すれば、同じような様式を手に入れることが出来るかもしれない。同じ様式を手に入れる必要はない。それはすでに存在しているのだから。必要なのは時間によって解体されない様式で、なおかつ今はまだ存在していない様式なのだから。そういう事象を構築...
pale asymmetry | 2026.03.22 Sun 19:52
JUGEMテーマ:戯言 確かなことは、読み取るべきコードが私たちの領域にはなかったことだろうと思える。もちろん、全く読み取ることが出来ない遙かな領域にあったわけではないだろう。でもぼんやりとしか読み取れない状態であったことは確かだと思う。その場合、過去の経験から色々なことを予測しなければいけないのだけれど、そこでコードの読み取りを誤ってしまえば、もちろん取り返しの付かない事態に入り込んでしまうことになる。そして実際になったのだろう。賢明な者ならば、曖昧にしか読み取れないコード...
pale asymmetry | 2026.03.17 Tue 16:46
JUGEMテーマ:戯言 その日の午後のことはよく憶えている。その日は休日で、私は休日の午後をだらだらと居間で過ごしていた。いつの間にかうつらうつらとして午睡に半身を浸していたのだった。夢を垣間見たかもしれない。いやたぶん水彩画のような淡い夢を見たような気がする。でもその内容は憶えていない。突然降りだした雨に、描き上げたばかりの水彩画が滲み崩れるように、目覚めたその瞬間に、夢も滲み崩れてしまったのだ。ただ汗を掻いていた。決して暖かい日ではなかったし、部屋の暖房が強かったわけでもない...
pale asymmetry | 2026.03.12 Thu 18:11
JUGEMテーマ:戯言 冷たい感触が全身から染み込んでくる。極ゆるやかなうねりが濁りを舞い上がらせる。それはひどく中途半端な舞で、それを真似て一緒に踊ってみたいという気分にはならなかった。代わりに砂の上に寝そべり、その温度を確認する。暖かいような冷たいような、どちらとも思えない、あるいはどちらとも思える感触だった。だからその感触を無条件で受け入れることはせず、よく吟味して結局弾き返した。それは無益な嫌悪だったかもしれない。考えることはもっと他にあって、その感触を受け入れるかどうか...
pale asymmetry | 2026.03.11 Wed 17:59
JUGEMテーマ:戯言 目の前にボードが三つある。それぞれぎっしりとメモ紙片が張られている。それは言葉の断片だったり、文章だったり、紋様だったり、図形や記号だったり、あるいは写真だったり。いくつかのメモには赤い文字で付け加えられたメッセージも。「これでは様式が伝わらない」とか、「世界の差異の形式が曖昧になっている」とか、「過剰に閉じているから、このままでは永遠に開かれることがない」とか。そういうメモの一つ一つに注目すると、その赤いメッセージはもっともな意見だと思えた。でも一つ一つ...
pale asymmetry | 2026.03.09 Mon 18:12
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