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戯言

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戯言
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濡れた花、葉裏の蝸牛

JUGEMテーマ:戯言    月桃の花を見ていないな。  ふとそのことに気づく。そんなに忙しない暮らしだっただろうか。近しい過去を振り返ってみる。いや決してそんなことはない。私は変わらずのんべんだらりんとした日々を過ごしていたはずだ。でもそれでも庭に下りたって、その風景ときちんと触れ合っていないからこそ、月桃の花の記憶がないのだ。それならやっぱり、何かに不必要に気をとられていたのかもしれない。この時期に月桃の花と向き合う以上に大事なことなどないのだから。そう言えば、いつも散歩する砂浜...

pale asymmetry | 2026.05.22 Fri 16:30

名残る雨と扉

JUGEMテーマ:戯言    シャワーを浴びながら、名残る雨について思い返す。微細な霧雨は、肌に纏わり付いて私を誘っていた。何処に誘っているのかはよく解らなかった。それが早朝の出来事であったため、私の思考が、あるいは感覚がまだ醒めきっていなかったせいかもしれない。それともそれが過ぎた覚醒状態であったとしても解らなかったのだろうか。つまりその何処かなんて何処にもない、何処にもありえない場所であったという意味で。シャワーの粒は大雑把だから、あの雨を完全な姿で思い返すことは出来ない。けれどだ...

pale asymmetry | 2026.05.21 Thu 09:24

鋭利と干渉

JUGEMテーマ:戯言    自己を強く押し出そうとする人たちは、そうしなければ自分の輪郭が曖昧になってしまい、やがては際限なく希薄になって消えてしまうと考えているようだ。実際にそうなのかを私は知らない。だから主張しなければ、本当にあの人たちは掻き消えてしまうのかもしれい。だからその振る舞いを否定することはしない。自己が得られる最良のベネフィットを求めるのは、人間のみならず全ての生命体の根源的な欲求だと思えるから。私自身が自己を強く押しだそうとしないのは、もちろん希薄に消えてしまっても...

pale asymmetry | 2026.05.17 Sun 20:14

波の下の波

JUGEMテーマ:戯言    得体の知れない不穏さを感じたからと言って、世界が歪んでいるとすぐに判断することは危険だろう。波の下の波は、確かに触れればもまれて飲み込まれるかもしれないけれど、それは表層の波に完全に隠されていて、その波を避けていれば飲み込まれることはない。それは解りやすい標識だから、避けることはとても容易。けれどそれを見つめているだけで湧き上がってくる何とも言えない気持ち悪さはどう仕様もない。例えば激しく荷重を移動したところで、その気持ち悪さを紛らわすことは出来ない。おそ...

pale asymmetry | 2026.05.15 Fri 18:28

雫の行方と風の余韻

JUGEMテーマ:戯言    雨の季節のまっただ中で、日差しを浴びて和む。まるで重要な因子が去ってしまったような寂しさを感じたりする。水面は平坦な安穏を纏っているから、船がうねらせる小さな波も世界を乱す明確な歯車のように思えてしまう。あるいは、その船が間接的に暴君に加担しているから、そう思えてしまうのだろうか。けれどその繋がりは極々僅かで、それを加担というのならば、私だって知らないうちに加担しているかもしれない。そう考えて、直前の想いを否定する。そして雫の行方について考えを巡らせてみる...

pale asymmetry | 2026.05.13 Wed 20:06

導標はあらゆる未知を指し示す

JUGEMテーマ:戯言    道標は前方にはなく、だから出鱈目に進みながら自分の来た道に置いていくしかない。もちろん自分が引き返すときのためにではない。この道を引き返すことなどあり得ない。そんなことがあるとするならば、それはたぶん来世のことだろう。道標を残していくのは、次にここを通る者のためだ。もっとも、誰もこの道を通ることなどないかもしれないけれど。それともう一つ。私の記憶をデコレイトするためだ。それはデフォルメと言っても良いかもしれない。それを思い返して悦に浸ることはないだろうけれ...

pale asymmetry | 2026.05.12 Tue 18:24

組み合わせるピースは宙を漂っている

JUGEMテーマ:戯言    傷ついた人は痛みを抱えたまま右往左往している。まだ鮮血が滴ったままで、それは脈動のリズムで吹き上がる。私は言葉を持たなかったので、それを傷に作用させることは出来なかった。だから歯がゆさを抱えながら、宙を漂うピースを探す。無数のピースのなかから、上手に組み合わすことの出来るピースを見つけ出さなければいけない。失敗を恐れず、取り敢えずピースを蒐集して、じっくりと吟味するしかない。傷ついた人はまだ冷静を背負うことが出来ないでいるから、代わりに私がそれを背負わなけ...

pale asymmetry | 2026.05.11 Mon 20:31

脆弱な使徒たちの遠吠え

JUGEMテーマ:戯言    少しだけ季節が後ずさりして、肌寒い立体駐車場の最上階から海を見下ろす。空は濡れ鼠の微睡みだったけれど、雨自体は落ちてきてはいない。それでも何度か傘を開いたり閉じたり。遙かな空の向こうに、そうやって信号を送ってみたり。遠い宇宙の何処かで高次知性体が受け取ってくれるかもしれないなどと妄想してみたり。もちろん起こり得ることとそうでないことの区別は、ちゃんとついている。それでもそんな妄想を弄んでみるくらいに、午後の風は質量を孕んでいたのだ。少なくとも私にはそんな感...

pale asymmetry | 2026.05.09 Sat 20:27

龍の迷宮で流れに逆らう

JUGEMテーマ:戯言    時間は無限にあるわけではないし、そのことはよくよく承知しているけれど、それでも迷宮に足を踏み入れたくなるときがある。そういうときは戸惑うことなく迷い込むことにしている。そういう予感は決して侮ってはいけないと思っているから。案の定、それが何の迷宮なのかが解らないまま迷い込んだそこは龍の迷宮で、しかも白龍の迷宮だった。今どきは何処からでもネット空間に繋がることが出来るから、迷いながらその空間で様々な記録を読み解いてみる。それでもその龍の迷宮を攻略することは難し...

pale asymmetry | 2026.05.08 Fri 16:51

川の行方を知らないわけじゃない

JUGEMテーマ:戯言    川は極浅く、流れに掠われることはない。でも掠われたいと思っているような気がする。そうしてもう何が何だか分けが解らなくなりたいと思っているような気がする。そうなら横たわってゆっくりとした流れに乗って漂えば良いのかもしれない。それでもゆるやかに運ばれていくだろう。水はとても冷たいから、過剰に覚醒するだろうか。それともその冷たさが意識を曖昧にしてしまうだろうか。あるいは、私を宝石の様に固めてしまうかもしれない。そのどれであったとしても、私が望んでいることのような...

pale asymmetry | 2026.05.07 Thu 20:16

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