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戯言
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澄んだ声と濁った泥

JUGEMテーマ:戯言    澄んだ声が南の方から流れてくる。それは真夏を告げる声。酷暑に備えなさいと注意を促す声。それが澄んでいるから素直に飲み込むことが出来る。早朝から日差しは尖っていて、皮膚はちくちくと刺激される。たっぷりと水分を補給しなければ、あっという間に乾いてしまいそうだ。だって私は泥だから。際限なく濁った泥だ。濡れそぼっていなければ脆く崩れてしまうだろう。そんなことを思って笑ってしまう。世界はいつだって矛盾を抱えていて、同じように私もそのちぐはぐを抱えている。弾丸のように...

pale asymmetry | 2026.06.21 Sun 10:30

Three gears

JUGEMテーマ:戯言    裏切られている彼は、もちろん裏切られていることに気づいていない。それは少しばかり複雑な事情によって浮かび上がった事象。つまり彼は裏切る人物で、それも自然に、たわいもなく裏切るタイプの人物で、そして自分が裏切っていることに気づいていない。むしろ自分は他者に対して思いやりを見せているのだと思っているふしがある。そこに悪意があるかといえば、それは微妙なところ。悪意はないかもしれないし、意識的にはないけれど無意識の領域にはあるのかもしれない。そんな風に思える。どち...

pale asymmetry | 2026.06.18 Thu 18:17

水たまりの蝶

JUGEMテーマ:戯言    水たまりに落ちた蝶が、力なく羽を痙攣させている。溺れているのだろう。水にではなく、世界の深さに。私は森を貫く石段を下っていく。雨に濡れたそれにときどき足を取られそうになりながら、慎重に下っていく。頑丈な鉄のフェンスを乗り越え、世界の理不尽さを確認する。でも犯しているのは私の方で、裁かれるのも私の方なのだろう。完全に閉じられた枠は、輪郭の外と内を形成して、その分断は鮮明になっていく一方だ。私自身もどちらに属するかをそろそろ決めなければいけない。本当は両方に属...

pale asymmetry | 2026.06.16 Tue 17:47

絶望と冷静

JUGEMテーマ:戯言    目の前には小さな絶望が転がっていて、それは本当に小さかったから、それが私を傷つけたとしても自分のせいなのかと思えてしまう。本当のところはもちろん解らないし、だから本当に私のせいかもしれないけれど、それでもそうかもしれないしそうでないかもしれないという曖昧さが、不安定なデジャブを連れてくる。何度も何度も繰り返しているような気がする。その度に惑っている自分は弱いのか。あるは生粋の怠け者だからなのだろうか。小さな絶望だから踏み潰すことも出来るし、蹴散らすことも出...

pale asymmetry | 2026.06.14 Sun 19:55

水平と垂直

JUGEMテーマ:戯言    水平に落下する。垂直に滑っていく。そんな夢を見る。きっと雨が降っている。それはひんやりとした雨だ。だから私の皮膚が冷える。それでも臓腑の熱を冷ますことは出来ない。燃えるということは、生命である証だ。それは他の生命を取り込むことで成立している。それを嘆くのは容易い。だからといって生命であることを放棄することは出来ない。それは私の螺旋が命じているのだ。それに逆らう術などない。もちろん逆らいたいと思ってもいない。生命であることを否定するつもりは微塵もないのだから...

pale asymmetry | 2026.06.13 Sat 18:04

一つと無数

JUGEMテーマ:戯言    心を乱されることは好きではない。それでも世界という概念を否定できない。無数の人が存在する限り、それぞれの人が抱く、あるいは信じる世界が存在することも理解できる。それはそれぞれの人が意識するしないに関係なく存在するものだろうと思う。多くの人が無意識かもしれない。無意識の内に自分の世界を抱えているのかもしれない。他方、世界という一つ概念も存在しているようだ。でなければ、世界という言葉を捉えることは出来なくなるだろう。それは曖昧で不確かな記号になってしまうだろう...

pale asymmetry | 2026.06.12 Fri 11:24

断続的に波打つ識

JUGEMテーマ:戯言    雨が断続的に降る。裏返せば、雨は断続的にあがる。誰にも制御できないから、気持ちだけが波打つ。誰かの気持ちが波打つ。それが周囲に広がって、別の誰かの気持ちも波打つ。それとは全く関係なく、私の気持ちも波打つ。波は現れては消え、また現れては凪ぐ。そういうことが無限に繰り返されるというのなら、それはたぶんエネルギーなのだろう。誰かを前に転がすエネルギー。それが波及して別の誰かを転がすエネルギー。それとは全く関係なく、私を転がすエネルギー。すると彼らと私は分断されて...

pale asymmetry | 2026.06.10 Wed 19:22

しだれる枝と目白の巣

JUGEMテーマ:戯言    しだれる枝を切る。髪を切るように。雨の季節に入って、枝枝に纏わり付く雫が綺麗な装飾として庭を艶やかにしているけれど、その分植物たちが重く頭を垂れているようで、それが辛いのではないかと思えてしまったのだ。野放図に伸びている自分の髪を切る方が先ではないかと思えたりもするが、枝は適当に切れても、自分の髪はそうはいかない。髪を自分自身で切るようになってからもう数十年経つのに、未だに面倒な気持ちが消えない。適当に切って気にならないくらいに自身を達観できれば良いのに、...

pale asymmetry | 2026.06.08 Mon 11:15

鞭を打つ、雨にうたれる

JUGEMテーマ:戯言    ただ見つめているだけなら、何も変化させることは出来ない。そうであるのなら、何も望んではいけない。欲する心を抑えられないのなら、悪意に傷つけられることを過剰に恐れてはいけない。全く恐れずに身を捧げることは難しいし、その行為は危険なことだけれど、それでもその恐れを感じながらも、それに寄り添いながら、あるいはそれを寄り添わせながら、自分に鞭を打つしかないように思えたりする。間違った考えかもしれないし、邪な想いかもしれない。でもただ見つめているだけという振る舞いに...

pale asymmetry | 2026.06.07 Sun 18:23

物語に傾く

JUGEMテーマ:戯言    古い物語に偶然再会する。遠い昔に没入していた物語に。でもその長い物語の最後を知らない。最後まで読まなかったのだ。長い物語であったから、いつの間にか物語から離れてしまった。嫌いになったわけではない。飽きてしまったわけでもない。ではどうして私はその物語から離れてしまったのだろう。どうしてその物語を必要としなくなったのだろう。よく解らない。振り返ってみても、その理由に思い当たらない。いつのまにか、自然と離れてしまったような印象。あるいは世界には物語が氾濫している...

pale asymmetry | 2026.06.06 Sat 18:26

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