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戯言

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戯言
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私は風に顔を向ける

JUGEMテーマ:戯言   「さよなら」  とあなたは言ったのに、私に顔を向けたまま歩き出そうとはしない。前にも後ろにも。北にも南にも。私はもちろん歩き出さない。だって私は「さよなら」とは口にしていないから。そのつもりもないから。去るのはあなただけで、私は立ち止まったままだ。立ち止まったままだということは、世界はどんどんと私から遠ざかっていくということ。赤の女王が言っていたように。 「さよなら」  とあなたはまた言って、微笑む。なんだか複雑な微笑み。世界に追いつくために、世界と並...

pale asymmetry | 2020.11.02 Mon 19:51

吸って吐く

JUGEMテーマ:戯言    息を吸い、息を吐く。今日はそれだけ。大きく息を吸い、大きく息を吐く。それだけしか出来ない。思いっきり息を吸い、思いっきり息を吐く。それで満足できる。疲れているわけではないけれど、大きく翻ることも出来ない。そういう流れを纏ってしまう日って、あるでしょう? 誰にだって。  嫌なわけじゃない。どちらかと言えば気に入ってたりする。そういう流れと、それに流される自分のこと。  砂浜を歩いていたら、小さな手のような珊瑚を見つけた。短い五本指とか細い腕の形をしている...

pale asymmetry | 2020.11.01 Sun 21:49

The Crystal tusk

JUGEMテーマ:戯言    早朝にビーチを散歩していたら、砂の上に牙が落ちていた。正確には牙のようなものが堕ちていた。形は牙そっくりで、といってもその持ち主によって牙の形は様々なのだろうけれど、何というか、たぶん一般的に牙と言われてイメージするような形で、大きさは私の手と同じくらい。だからこれが本当に牙ならばかなり大型の獣のものだろう。  形はそんな感じだったけれど、質感は水晶のようだった。だから、やっぱり牙ではないかもしれない。あるいは、ユニコーンやグリフォンのような想像上の獣の...

pale asymmetry | 2020.10.31 Sat 21:17

腕を洗う

JUGEMテーマ:戯言    腕を洗う。丁寧に、丹念に。腕を洗うのが好きなのだ。肩口から指の先、爪の先の先まで洗う。それは世界に繋がる扉を開くのと同じだ。私にとっては。それは小さな扉で、些末な開閉で、取るに足らない動作だけれど、その扉は確実に世界と繋がっていて、それを確認するということが大切な行為なのだ。私にとっては。  裸になって、シャワーで濡らして、砥石で洗う。上腕から、先の方へと徐々に起伏をなぞるように。砥石ならば、それは洗っているのではなく磨いているのではないか。そう思われるか...

pale asymmetry | 2020.10.29 Thu 20:34

Star fragments

JUGEMテーマ:戯言    砂浜には誰もいない。太陽は沈み、夜が蹲る砂浜には。今夜は月がない。星々は安堵するように瞬いている。無数の星たちは、僕に還るべき場所を示しているようだ。どのくらいの時間僕は僕として過ごしたら、あの場所に還れるのだろう。そんな場所が本当にあると思っているのか。僕の奥底の僕が問う。意地悪な問いかけ。必ずあると言い返すことは出来ない。だって表層の僕も、そんな場所を信じていないから。  流木を集める。大きなもの、小さなもの、奇妙なもの、語りかけてくるもの。全てを集...

pale asymmetry | 2020.10.25 Sun 21:09

My core drop

JUGEMテーマ:戯言    激しい雨の中、蝶が舞う。蝶が惑う。蝶が微睡む。惑っているのは私か。微睡んでいるのも私かもしれない。私は舞わない。雨の雫は、蝶の飛翔にどのくらいの悪意を滲ませるのだろうか。蝶はその悪意に怒りを感じるのだろうか。怒りを感じたとして、それが蝶の舞の核に転写されるだろうか。転写されたとして、その文字配列は次の秩序を形成するための材料にされるだろうか。材料にされたとして、その秩序は私を安堵させてくれるだろうか。その時刻は遠く、私には解らない。  激しい雨の中、蝉が...

pale asymmetry | 2020.10.22 Thu 18:30

Astral…

JUGEMテーマ:戯言    花を見つめている。丸いテーブルの真ん中に飾った花を。半球型の小さな花瓶に挿した一輪の花を。テーブルは低く、淡いブルー。だからそれは宇宙ではない。半球型の小さな花瓶は瑠璃色。だからそれは宇宙かもしれない。しかしそれは宇宙に擬態した何かかもしれない。その可能性を私は否定できない。そういう可能性は、いつだってどこだって当たり前のように転がっているのだから。しかも転がりながら、そういう可能性は不可能性を巻き込んだりしているのだから。  私は花を見つめている。青みが...

pale asymmetry | 2020.10.18 Sun 21:19

Early bird

JUGEMテーマ:戯言    季節が進み、朝が始まる時間が少しずつ遅れている。私は同じ時間に起きて、同じコースを同じタイミングで犬と歩いているのに、いつの間にか日が昇る前、夜の領域を歩いている自分に気づく。何日か前まではこの場所で朝を感じたな、と記憶している場所でもう朝を感じることが出来なくなっている。不可思議な感覚だ。それとも、不可思議と感じてしまうことこそが不可思議なのか。私が足を着けている惑星は太陽の周りを旅しているのだから、この不可思議は旅のルールだと、当たり前のルールだと捉え...

pale asymmetry | 2020.10.17 Sat 19:52

失ったのは私か、失われたのは私か

JUGEMテーマ:戯言    そのデータは消去された。いや、消去したのは私だ。そのデータは私によって消去された。つまりそのデータは私が消去した。それが事実として存在しているのに、私はそのことに気づけない。その記憶が欠落しているのか。そうではない。私の記憶に乖離はなく、私は確かに自身の手でデータを消去したのだ。しかし私はそれに気づかない。それに気づかないまま、そのデータが消去されていないことを前提に行動してしまう。私がデータの消去に気づくのは、消去の実行からずっと後のことだ。私は突然デー...

pale asymmetry | 2020.10.16 Fri 20:37

Nasty wise man

JUGEMテーマ:戯言    モニターの中で、賢者が世界を罵っている。口汚い言葉を並べ立てて。けれど彼は賢者だから、その語りは理路整然としていて、耳を傾けるのに値する内容だ。ただ彼の語りは、耳を傾ける者の全て傷つける内容だ、基本的には。あるいはそれは彼のスタイルなのだろう。何せ賢者なのだから、彼がただ私利私欲に任せて、世界を歪めようなどと思っているはずがない。傷つける語りは、彼自身さえも傷つけているのかもしれない。  それとも、全ては私の大きな勘違いだろうか。賢くない私だから、彼の意...

pale asymmetry | 2020.10.15 Thu 20:32

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