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戯言

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戯言
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子猫の風、子猫の雨、子猫の独楽

JUGEMテーマ:戯言    薄暗い山道を走る。僕の小さな四駆がぎりぎり通れるくらいの幅の道。のんびりと間延びした時間を楽しめるスピードで。緩やかに上っていく未舗装路を、窓を全開にして、樹々の内緒話が聞こえるくらいのんびりと。日の傾きはまだそんなでもないはずだけど、変化に乏しい山道の色を感じたくてヘッドライトを着けた。その光で多彩な姿を現すほど、山道の風景の本性は単純ではなかったけれど。  でも猫が現れた。少し先の道の真ん中に、身を寄せ合う子猫たちが浮かび上がる。車を停めて数を数える...

pale asymmetry | 2019.10.02 Wed 22:04

これはトルコではありません

JUGEMテーマ:戯言    まずは両手で砂を掬い取ること。それは全て星屑だから、その形を認識すること。でもずれている。言語がずれているのだ。これは参った。目の前にある言葉を拾うことができない。砂粒だ。星屑ではない。でも本来は星屑であるはずなのだ。つまり私は大きな存在として銀河を漂っているはずなのに、実際には小さな存在として波打ち際で右往左往しているのだ。途方に暮れそうになっているのだ。  波なんだと思う。この波が、本当は不要なんだと思う。けれど現れる。微妙に私の神経の伝達経路を邪魔...

pale asymmetry | 2019.10.01 Tue 21:49

指輪は蝶になって羽ばたく

JUGEMテーマ:戯言    海に面した大きな窓は全開で、風は海から私たちに吹いていて、行き場を失って私たちの血流に取り込まれ、結局のところ二重螺旋に絡みついたりする。嘘嘘、そんな気がするだけ。夏はもう終わっているはずなのに、海からの風はじっとりと濡れていて、私たちはそれが運んでくる熱を十分に愉しみたくなって、裸になって床に寝転がったりしている。タオル地のラグは少し堅めの感触で、それが私たちの汗を吸ってちょうどいい柔らかさになるのが心地良かった。同時にそれは、ちょうどいい優しさにもなる...

pale asymmetry | 2019.09.29 Sun 21:16

Fix her

JUGEMテーマ:戯言    彼女の小指は、温かいような気がした。そんなはずはない。ここまで運ぶ途中で腐敗させないために、冷凍していたのだから。その事をよく解っているのに、それでも温かいような気がした。私がまだ彼女を求めているせいだろうか。全身全霊で、まだ彼女と体液を交換したいと思っているからだろうか。交換して、交歓したいと。  国境付近に生い茂る森、その奥深くに秘された小さな湖は、とても冷静な水面をしている。こんな場所には誰も来ないのに、常に凛とした精気を放ち、訪れるものを律っしな...

pale asymmetry | 2019.09.25 Wed 21:54

旅をすることは見失うこと

JUGEMテーマ:戯言    柄丸の身体は小さい。五百円玉と同じくらいの背丈だ。彼はメンターによって創り出された。形は人型だ。ただし腕が六本ある。それ以外はまあ、あなたと同じような感じだ。たぶん。柄丸を小さな身体にした理由を、メンターはこう説明した。 「一切が空」  柄丸にはよく解らなかった。というか全く解らなかった。というか誤魔化されているのではないかと思えた。本当のところ、理由も意味もないのではないかと。しかしメンターにそれを問いただしはしなかった。本当にそうだったら嫌だから。...

pale asymmetry | 2019.09.23 Mon 20:58

ロッド巡検

JUGEMテーマ:戯言    問題は、ロッドか風か妖精だ。複数かもしれないし、全てかもしれない。あるいはそのどれでもないか。いや、それはないな。それだと問題事態が喪失してしまうから。太陽に接近した彗星が長い尾を伸ばすように、顕在化した輪郭が私にははっきりと感じ取れる。問題は確かに目の前に鎮座していて、何なら輝く長い尾を棚引かせている。美しい青い尾だ。青と言ってみたが、赤かもしれないし、黄色かもしれない。まあそれはどうでもよろしい。私の有翼のイメージなのだから。気まぐれに羽ばたく翼だから...

pale asymmetry | 2019.09.18 Wed 22:27

駆けているのか、沈んでいるのか、猫なのか

JUGEMテーマ:戯言    私は駆けている。逃げているのだ。兎に角一目散に。もちろん追われているからだ。何者にか? 全力で駆けながら、ちらりと振り返る。追いかけているのは私だ。というわけで私は追いかけている。私自身の背中を。止めどなく込み上げてくる懐かしさを、ギュッと抱きしめながら。両手で、両掌で、そこから発散される熱で、そして汗で。  私は逃げ、追われ、追いかけている。追いつけるのか、逃げ切れるのか、永久機関か、さっぱり解らない。私はどれを望んでいるのか。それは一番望んでいるのは...

pale asymmetry | 2019.09.17 Tue 22:40

星を読み、月を裂く

JUGEMテーマ:戯言    痛み。痛みが私を加速させる。けれど私は、その加速された時間の内で静止している。沈黙している。惚けている。息を止めている。私の加速が臨界に達し、世界が止まる。時が止まれば熱量が消え、全ての運動が失われ闇になる。それは嫌だから、時を止めるわけにはいかない。私と世界の速度差が開きすぎると時は停止しているのと同じになってしまうので、私はそれをコントロールしなければいけないだろう。私と世界の差を、微妙なさじ加減で。  痛みを紛らわすために、私はデバイスを身に着ける...

pale asymmetry | 2019.09.16 Mon 21:54

青濁に溶けていく

JUGEMテーマ:戯言    湖は、青く濁っていた。綺麗な青で、けれどそれは明らかに濁りだった。淫らな貴婦人のような、高潔な娼婦のような水面だった。風は僕の前髪を揺らすくらいに吹いていたけれど、水面に乱れは一切なかった。水面ではないのかもしれない。水面に擬態した生命体なのかもしれない。もしそうなら、そいつは産まれてから死ぬまで微睡み続ける、決して覚醒することのない生命体だろう。水面は僕にそう感じさせた。  湖の真ん中に、少女が立っている。踝から下が水面下に隠れている。風に揺れる長い髪...

pale asymmetry | 2019.09.10 Tue 21:53

花は閉じ、蕾は世界になる

JUGEMテーマ:戯言    この世界が始まる前に、ここには花がありました。咲き誇る花でした。その花だけがありました。その花以外は必要ありませんでした。花は歌っていました。でも音はありませんでした。もし音があったとしても、その歌を聴く者はいませんでした。花自身さえ聞くことは出来ませんでした。耳を持っていませんでしたから。  花は何も持っていませんでした。口も持っていませんでした。だから花の歌は口ずさまれたわけではありませんでいた。どこからその歌が発せられたのか。どこからも発せられはし...

pale asymmetry | 2019.09.03 Tue 22:13

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