[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,423件の98ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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Octagonal sound

JUGEMテーマ:戯言    陽光の音を聞く。それは八角形の音だ。エッジは尖っていない。だから触れても傷をつけられることはない。かといって無闇に触ることをお勧めはしない。傷つかないとはいえ、陽光だから奪われるものがある。それは確かに存在する。もちろん、その陽光に触れてこちらが奪い取れるものもあるだろう。奪い取られるものと奪い取れるもの、そのどちらをより優先して考えるべきかはよく解らない。それに触れなくても奪い取れるものはある。もちろん触れなくても奪い取られるものもある。でもその効果はゆ...

pale asymmetry | 2021.01.13 Wed 15:05

signifie

JUGEMテーマ:戯言    私はシニフィエ、表されるもの。私だけでは完結しない。というか、私だけでは記述されない。どこにも、どのようなフォーマットでも、どんなに単純なパラメータによる数式であっても。私はイメージとして、ただ浮かび上げられるだけ。私の意思とは関係なしに、私の都合はお構いなしに。例えばあなたが月を見上げて、その鋭利な面に対して抱く想いが私だ。あるいは、月のない夜にどうして月が見られないのかと嘆きながら探しているときの心の中の道標が私だ。あなたがいなければ、私は成立しないの...

pale asymmetry | 2021.01.12 Tue 22:34

Landing and takeoff

JUGEMテーマ:戯言    着地したその場所は広い歩道だ。過剰に固められたアスファルト路面は、バリアのようにあらゆる素粒子を通過させないのではと思えるほどだった。着地した衝撃は、だから私の両脚全体に痛みを走らせた。それもまた過剰な痛みだ。世界が嫌う痛みだろう。世界が嫌うから私も嫌いな痛みだ。鈍いくせに無垢な痛みなのだった。私は思わず跪き、その痛みを無視する理由を探してみたけれど、私の脳回路のどの領域からもサルベージすることが出来なくて、早々に諦めて何でもない表情を取り繕った。つまりそ...

pale asymmetry | 2021.01.08 Fri 21:49

Hourglass fluctuation

JUGEMテーマ:戯言    砂時計を壁に投げつける。グラスが弾け、ピンクの砂が飛び散る。砂は奔放に宙を舞い広がり、万有引力に従って落下する。そして時間が速度を失っていく。砂の落下からどんどんとスピードが奪われていき、やがては宙に静止する。砂が床に到達することはない。永遠に、絶対的に、悲劇的に。  私は呼吸を止めてみる。すぐに苦しくなる。苦しさを紛らわすために、貝のように丸まってみる。一瞬だけ心地良くなって、すぐに一層苦しくなる。目を閉じて、闇を受け入れてみる。苦しさをその闇に溶かせ...

pale asymmetry | 2021.01.04 Mon 21:35

Submersible-like skill

JUGEMテーマ:戯言    ぎこちない笑顔だと自分でも思う。下手くそな技しか持っていないのだ。まあでもそれを嘆いている暇はない。立ち止まった瞬間に私は置き去りにされてしまうのだから。そうされてしまって、いつの間にか世界からはみ出してしまっていたとしても、たぶん後悔することはないだろう。でもやっぱり、そんな状況に気づいたら少しは傷ついてしまうのではないだろうか。いやきっと傷ついてしまうだろう。私は強い生命体ではないから、痛みも感じてしまうだろう。  その痛みは、けれど甘いかもしれない...

pale asymmetry | 2021.01.03 Sun 17:48

Fool's train

JUGEMテーマ:戯言    列車は静かに夜を滑る。しっとりと濡れた夕べを過ぎ、今は乾いた夜の真ん中辺りだろう。窓を開けてみる。風は精霊のように無邪気に笑いながら私の頬を擽り、私の前髪を弄ぶ。星は見えない。月も見えない。だから、夜空が本当に宇宙に繋がっているのか、私には解らない。私が夜空だと思って見つめているそれは、誰かの張った濃紺の天幕かもしれない。  だから、乾いているのだ。  だから、私は心許ないのだ。  とても大きなその誰かを何と呼ぼう。偏在する人とでも呼ぼうか。途轍もな...

pale asymmetry | 2020.12.30 Wed 21:39

Cold mirror moon

JUGEMテーマ:戯言    世界が瀕死に陥っているのは、私の気持ちが脆弱なせいだろうかと、あなたの背中を見つめていてふと思った。あなたは毛布を抱きしめて眠っている。全身の素肌を晒して。あなたの熱で毛布を暖めようとしているかのように。こんなにも寒い夜なのに、寝室の窓は開け放たれている。今夜は無風だけど、冷たい空気が重く沈む夜には違いない。それでも、あなたはダイレクトに夜と繋がって眠ることを好むのだ。  私は人差し指で、あなたの背中をそっと撫でる。首の後ろから腰へと、背骨に沿って背骨の...

pale asymmetry | 2020.12.28 Mon 20:23

Emotion of ore

JUGEMテーマ:戯言    少女は石に耳を当てている。青と白の斑に濁った鉱石に。少女は音を読み取っているのだろう。それは宇宙の音かもしれない。あるいは宇宙の裏側の音かもしれない。それとも音ではないのか。音ではなく、それは想いだろうか。世界の想いだろうか。世界の裏側の想いだろうか。私の裏側の想いだろうか。  それは唐突だろうか。私の想いを登場させたのは。でも心のどこかで唐突だと思っているから、私の想いではなく私の裏側の想いと書いたのだろう。つまり私は嘘をついたのだ。でも私は別に常に正...

pale asymmetry | 2020.12.21 Mon 21:08

cosmos and blood

JUGEMテーマ:戯言    私は両手で青い液体を掬い取る。けれど手の中の液体はいつの間にか赤い液体にすり替わっている。私は宇宙を掬い取ったはずなのに、それは赤い血に変化している。その宇宙は私の内に広がる宇宙で、その鮮血は私以外の誰かの血液だ。私もその誰かも痛みを抱えてしまっているのだ。私の痛みとその誰かの痛みは捩れてこんがらがっている。丁寧に、丁寧に探っても、それが解れることはない。むしろ探れば探るほど、互いの痛みは増すばかりだ。 「足りないものは何だろう」  私は砂浜を転がるシ...

pale asymmetry | 2020.12.20 Sun 14:16

paper planes

JUGEMテーマ:戯言    マガジンの1ページを丁寧に破り取り、あなたは紙飛行機を織り上げる。 「僕がウィルバーなら、君はオービルだね」  そう言って笑い、あなたは紙飛行機を放つ。湿度の高い空気は分厚そうだ。紙飛行機はその粒子を押しのけるように飛翔する。その粒子を切り裂く力は有していない。そういう姿が、切なく見えた。 「私は、リリエンタールの方が良いわ」  私も丁寧にマガジンを破り、紙飛行機を生み出す。それを斜めに打ち出した。紙飛行機は頼りなく上昇し、確信的に急降下して水面に...

pale asymmetry | 2020.12.17 Thu 19:00

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