[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,237件の93ページ目 | JUGEMブログ

  • JUGEMテーマ

ブログテーマ

ユーザーテーマ

戯言

このテーマに投稿された記事:1237件 | このテーマのURL:https://jugem.jp/theme/c230/9434/
戯言
このテーマについて
つぶやき以上。しかし、
名づけるほどのこともない作品
このテーマの作成者
作者のブログへ:「mimikaze」さんのブログ
その他のテーマ:「mimikaze」さんが作成したテーマ一覧(1件)
このテーマで記事を投稿する
このテーマに投稿された記事
rss

< 88  89  90  91  92  93  94  95  96  97  98 >

私の血が宇宙に還る

JUGEMテーマ:戯言    必ずあなた自身の血で育ててください。そう説明書きには記されていた。それは小さなプランター。エスプレッソカップくらいの大きさ。私は針で指先を突く。鮮血が、露玉のように膨れる。しばらく待つと、そのしずくがプランターに落ちた。するとすぐさま、土を割って芽が顔を出した。蛍光色のように輝く緑の芽だった。  私は解剖用のメスで、掌を切り裂く。果汁のように血が滴り、その芽はすくすくと育つ。輝きは一層強くなる。その植物はゆるやかに身悶えて私を誘う。もっともっとと。乾いて...

pale asymmetry | 2019.12.17 Tue 21:54

炎によく似た歯車

JUGEMテーマ:戯言    私の身体の中で、その歯車は刻んでいる。光を刻んでいる。風を刻んでいる。土を刻んでいる。黄金を刻んでいる。なのに、時間を刻んではくれない。だから、その歯車はタイムマシンにはなり得ないのだ。光を刻んでいて、風を刻んでいて、土を刻んでいて、黄金を刻んでいるのに。何が足りないというのだろう。いや、そもそも足りないという状況が存在しているのだろうか。全てが満たされているからこそ、時間を刻まないのかもしれない。その可能性は検証するべきだろう。その前提で仮説を立てるべき...

pale asymmetry | 2019.12.15 Sun 21:59

Drag and walk

JUGEMテーマ:戯言    オリオンが沈もうとしている。水平線は遙か、都市と同じくらいに遙か。色とりどりのイルミネーションも、だから遙かに遠い場所。私には、銀河の方が近い。国際宇宙ステーションはもっと近い。隣人といってもいいくらい。見上げても、その流れる姿は見えないけれど。  海岸沿いの道を、アスファルトの堅さと冷たさを確認しながら私は歩く。ロボットを引きずって。不細工なノイズを放ち続けるロボットを。両眼のピンクの輝きは規則的に点滅している。SOSだろうか。それともハローハローだろう...

pale asymmetry | 2019.12.10 Tue 22:01

友は鎧を纏い舞う

JUGEMテーマ:戯言    友は鎧を纏い高く舞う。風を受け流し、ないはずの色彩を風から掬い取る。重いはずの鎧は、友の肉体の駆動を増幅するかように、獣の鬣のようにそよいで見える。空に半ば吸い込まれるように、友は舞う。一心不乱に舞う。右手に握られた大段平が、軽やかに秘言語を刻む。風に、空気に、空間に、次元に、何ものでもないものに。優雅に速度を制御して、友は紋様を描く絵師のようにその秘められた言の葉を記述していく。時は止まっている。いや、そんなはずはない。友はあんなにも誇らしく舞い踊ってい...

pale asymmetry | 2019.12.04 Wed 20:54

よせてかえす

JUGEMテーマ:戯言    硝子の砂浜に腰を下ろし、膝を立てて抱え込む。顔をうずめてしまいたい欲求に抗い、顎を上げる。視線の先にはシアンの朝焼け。猛毒の凪が視界の全てを埋め尽くす。間違ってしまったのかもしれない。と私は強く思い、ルルララと高音で軽く歌ってみる。沈没してしまいたくなる衝動を宇宙に発射するために。  宇宙人はやって来ない。ここから四十六億年待ってもやって来ないだろう。私は無視されているのだ。彼らのマナーからあまりにも逸脱しているから。それとも私自身がすでに宇宙人で、訪ね...

pale asymmetry | 2019.11.27 Wed 22:14

Persona

JUGEMテーマ:戯言    私の前に現れたその人物は、黒いペルソナを被っていた。そして白いドレスを身にまとっていた。ひらひらと今にも飛び立ちそうなドレスを。はらはらと今にも飛び散りそうなドレスを。するとこの人物は女性だろうかと、私は考える。いや待て、今どき服装だけで性別を決めることなど出来やしない。そういうものは際限なく自由になっているのだから。  その人物が黒いペルソナを脱ぐ。その下から赤いペルソナが現れた。そしてその人物が首を傾げる。私もつられて首を傾げる。その人物が赤いペルソ...

pale asymmetry | 2019.11.26 Tue 22:02

Get uesed to it.

JUGEMテーマ:戯言    人生は痛みだ。それに慣れることだ。と言った少女は、今どこで何をしているのだろうか。私の記憶はとても曖昧だけど、確か長いブリッジの真ん中で、彼女はこの言葉で母親を叱咤していたのではなかったかしら。周囲にはたくさんの車が、爆発炎上していたような気がするけれど、その辺りは定かではないな。  あのとき、私も叱咤されただろうか。あのときの私はどんな時間を過ごしていただろうか。何も定まっていない、何も始まっていない時間の内にいたのではなかったかしら。だから、私はたく...

pale asymmetry | 2019.11.25 Mon 20:19

Tiger Stone

JUGEMテーマ:戯言   「このジェネレータは虎なんだよ。鼓動を停止した虎が久遠の眠りに沈んでいるんだ」 「え、宝石でしょう?」  彼女が首を傾げる。虎がご不満なのか、久遠の眠りがご不満なのかは解らない。まあ、両方がご不満なのかもしれないな。そうであったとしても、事象は巻き戻らない。 「そう、宝石だけどね」  僕は笑ってしまう。堪えようとしたけれど、無理だった。彼女はそんな僕を見て、不機嫌な猫のような吐息をもらす。そういうときの彼女はとても綺麗だ。この惑星の回転に深く関与して...

pale asymmetry | 2019.11.22 Fri 20:48

Signal Z

JUGEMテーマ:戯言    お前の小指はどうしてそんななのだ、と猫に問われた。巨大な蝙蝠は灰色で、その無音の飛翔は飛翔そのものの存在を隠蔽している。もちろんそれは空の青も隠蔽している。そんな午後の遅くに、海を見下ろすカフェへと歩いているときのこと。風は覚醒を促す強い北風だったけれど、眠気を誘う湿度の方がもっと強くて、私のうつつは希薄な感じだった。  お前の右手の小指は、どうしてそんな風に曲がっているのだ、とその黒猫はじっと私の小指を見つめている。光線が発射されそうなほどにじっと。黒...

pale asymmetry | 2019.11.19 Tue 20:23

Position blue position green

JUGEMテーマ:戯言    その鳥は、九十九折りになった灰色の空を飛翔していた。風を虜にしているのか、翼は微塵も動いていない。それでもそのスピードは前方の空気を分解し、後方で透明な螺旋を構築している。透明だからそれは見えなかったけれど、美しかった。見えていないからこそ、私はその美しさに感嘆した。きっと鳥は蒼空を目指しているのだろう。しかしそんな空は存在しないのだ。鳥自身が生み出さない限りは。あの鳥はその意味に気づいているだろうか。いいや、気づいてはいないだろう。そして求めるものには永...

pale asymmetry | 2019.11.17 Sun 20:55

このテーマに記事を投稿する"

< 88  89  90  91  92  93  94  95  96  97  98 >

全1000件中 921 - 930 件表示 (93/100 ページ)

[PR] レンタルサーバー heteml [ヘテムル]
あなたのクリエイティブを刺激する、
200.71GBの大容量と便利な高機能!