[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,189件の27ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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orange blood

JUGEMテーマ:戯言    寝室の照明を灯して、パジャマに着替える。何気なく照明のスイッチを見ると、そこに血がついていた。少しオレンジがかった血。照明の色のせいか、それとも私の気分のせいか、そんな色彩に見えた。右手の人差し指に目を向けると、その指先から血が滲んでいた。今日の一日の記憶を手繰る。指先を傷つけたかもしれない事象を探る。いくつか思い当たるものがあったけれど、これだと確信できる事象には辿り着けなかった。そうであるなら、この傷はかまいたちかもしれない。そんな風に考えて思わず笑っ...

pale asymmetry | 2023.11.12 Sun 21:15

movement and encounters

JUGEMテーマ:戯言    私が受け継いだ事象は何だろう。どんよりと曇った空を見つめて思う。堅いコンクリートのブロックに腰掛けているせいで、冷たい感触が私を過剰に覚醒させる。今朝から風が強まったせいだろうか。こんなことを考えてしまうのは。強い風が何もかもを吹き飛ばしてしまいそうで、意味もなく焦ってしまう。受け継いだ事象があって、それが私の血流に織り込まれているはずだと私は信じたいのだろうか。それともそんな幻想とただ戯れて、名前のない時間をやり過ごしたいのだろうか。自分の気持ちのはずな...

pale asymmetry | 2023.11.11 Sat 19:05

笑う虎、笑う私

JUGEMテーマ:戯言    二曲の屏風が、二隻並んでいた。広い空間だ。壁も床も天井も白く、それは魔的に白くて、その空間の端を消し去っていた。だからその空間は宇宙だった。きっと私の内宇宙だ。それは驕った考えだろうか。私の内に果てのない白い宇宙が存在するだなんて。こんな狭小な私が抱くべきではない思考かもしれない。でもその考えを捨てることが出来ない。私の内側にはそういう場所があって、そしてそこには二曲の屏風が二隻並んでいるのだ。その風景はもう固定されていて、揺らぎようもなかった。  二隻...

pale asymmetry | 2023.11.10 Fri 21:01

散乱する時間に息をつく

JUGEMテーマ:戯言    インフォメーションを求めて、手のひらのデバイスに潜り込む。私が探している名前は、どこまで潜っていっても見つからなかった。存在しないはずがないその名前は、まだインフォメーションとしての浮遊性を有していないのだろうか。それともただ単に私の目が節穴なのか。どちらの可能性もあって、どちらとも決めがたいけれど、あるいはその浮遊性は今まさに発動しようとしている直前なのかもしれない。それならば、私はただ単純に待てば良いのだろうか。待ってさえいれば、その名前は電子の波に乗...

pale asymmetry | 2023.11.08 Wed 21:14

真上の半月と旅人

JUGEMテーマ:戯言    下腹部の痛みを抱えたまま、真上の空を見上げる。そこから青い半月が私を見返していた。すでに朝は完成していたから、半月は少し間抜けに見えた。でも私は阿呆だから、私と半月との相性は良いように思えた。高圧送電塔の脇で立ち止まる。それはあまりにも固く立っていたから、何故か叱られているような気分になる。塔は無言で私を見下ろしていたけれど、その無言こそが私に戒めとして重くのしかかってくるような気分になった。たぶん重い痛みのせいだ。それが淀んだ痛みだからだろう。その淀みは...

pale asymmetry | 2023.11.05 Sun 20:52

水彩の腐敗

JUGEMテーマ:戯言    庭の低木から花が落ちた。未明の強雨のせいかもしれない。それともその後に吹き抜けた北風のせいか。そういえばあの北風は新しい翼を有していたような、そんな風音で通り抜けていったっけ。それは獣のような、あるいは私の強欲のような、そんな躍動を感じさせる波打で窓のガラスを揺すっていた。そうならあの風は私の本性で、私の本性は獣の本性と相似で、だから厳重に隠さなければいけない事象なのだろう。誰にも見せてはいけないし、私自身でさえ覗き見てはいけない。誰かに見せればその誰かを...

pale asymmetry | 2023.11.04 Sat 19:09

exhausted wings

JUGEMテーマ:戯言    窓を開けなさいと誰かが言うので窓を開けた。風を感じなさいと誰かが言うので、窓から顔を出した。ゆるやかな風には微かに雨の匂いが混じっている。西の空が分厚い雲に覆われているから、雨が近づいているのかもしれない。それでも日差しが断続的に降り注ぎ、私を誘っている。声は陽光のものだったのだと思い、その日差しに顔を晒す。けれどそこから先に何があるわけでもない。日差しが私に何かを入力してくれるわけでもない。もちろん私が日差しに対して何かを入力するわけでもなく、この午後の...

pale asymmetry | 2023.11.02 Thu 19:50

controlled aggression

JUGEMテーマ:戯言    少年は、真っ直ぐな眼差しのまま躊躇なく境界線を越える。自分の限界を知っているはずなのに、それさえも振りほどいて進もうとする。そして暗転。大きな事象を失う。言葉を失い、怒りを飲み込み、後悔を噛み砕く。彼が失った言葉は言い訳ではなく、自分を鼓舞するための言葉だ。彼が飲み込んだ怒りは誰かに対してのものではなく、自分の未来に対してのものだ。彼が噛み砕いたのは、運命を変えるために積み重ねた事象を自らの手で我楽多に変えてしまった事への後悔だろう。それでも彼は真っ直ぐな...

pale asymmetry | 2023.11.01 Wed 21:49

attachment to the magenta water

JUGEMテーマ:戯言    全ては呼吸のあと。都市はもう全部沈んでいる。私はデジタルに砕かれている。欠片はすでにゼロとイチ。もうそれは星の破片ではない。私はだから繋がりを失った。この先宇宙は螺旋に関わらない。少なくとも私たちの螺旋には。それが意味するものは何だろう。寓話の奥底に封印された本性。それは私の本性ではない。もちろんあなたの本性でもない。だって私たちはすでに本性を失っている。世界を切り取るために私たちは生活している。生活するために私たちは世界を切り取っている。どちらであったと...

pale asymmetry | 2023.10.31 Tue 20:44

disappear into the flower

JUGEMテーマ:戯言    深く頭を垂れるように、その花は花芯を地面に向けていた。真っ赤な花だ。鮮血のような、というよりは高揚する幼子の唇のような赤だった。そこには見た目の純粋さに包み込まれた残忍さが潜んでいるように思われた。空に対して、花は花芯を隠しているのか。それとも地面に対して、花は花芯を真っ直ぐに晒しているのか。私にはどちらとも思えたし、どちらでもないようにも思えた。花はそんな浅い考えで頭を垂れているのではないのかもしれない。例えばそれは海の向こうの森の奥で、熟した果実が地面...

pale asymmetry | 2023.10.29 Sun 20:57

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