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JUGEMテーマ:戯言 意味もなく意味を求める。ジレンマが私の後頭葉を掻きむしる。無意味という意味を弄んで何かを手にしたような気分に浸り、その実態のなさにがっかりして意味を無意味に放棄する。ガラクタという意味を貼り付けて安心しようとしても、そのガラクタという意味の無意味さに苛立ちを感じて、それさえも出来ない。世界から意味なんて消え去れば良いのにと思う。 それでも周囲の現象の一々に意味を求めてしまうのは、それを足ががかりにして壁をよじ登ろうとしているからだ。それは不確かな事象で...
pale asymmetry | 2023.09.22 Fri 18:36
JUGEMテーマ:戯言 「道なんてないよ」 前を歩く少年が嘆く。彼の吐き出した息はエメラルド色に濁り、その粒子は歪に散けて地面に沈む。 「星を目印にすれば良いじゃない」 私は少年の背中に声をかける。空に星は無限に瞬いていて、それは確かに私たちを誘っている。楽園に誘っているのか、地獄に誘っているのかは解らなかったけれど。 「あんな何千年も前に死んだ光なんて、興味ないよ」 少年は立ち止まり、その顔を夜に傾ける。私には叡智に溢れた夜だけど、彼にとってはそれは遺物に過ぎない...
pale asymmetry | 2023.09.16 Sat 18:57
JUGEMテーマ:戯言 回収しなかった欠片は、たぶん重要なパーツなのだろう。いいや、それは確かに重要なパーツなのだ。けれど私は回収しなかった。回収することは出来たけれど、私はそれをしなかったのだ。どうしてなのか、自分でもよく解らない。私の奥底の私が、触れてはいけないと囁いたような気がしたのだ。 そのパーツがなくても支障はないと奥底の私が判断したのだろうか。表層の私にはそうは思えないけれど、私が持っていないインフォメーションを奥底の私はすでに有しているのかもしれない。あるいは表...
pale asymmetry | 2023.09.15 Fri 17:53
JUGEMテーマ:戯言 これは夢だ。明晰夢だと感じながら、私は落ちていく。光から光へと落ちていく。暗黒の力を感じることは出来ない。私は自由ではない。それでも自由へと向かっていると、何故か思えてしまう。私は愚か者なのだろうか。それとも単純に楽天家なのか。刹那を抱きしめて、永遠を手にしようとしているのか。でも刹那を重ねなければ、永遠は構築できない。そして刹那を重ねただけでは、永遠なんて構築できない。 落ちていく私が叫ぶ。それは言葉ではない。何かが破壊される音だ。世界かも知れない。...
pale asymmetry | 2023.09.13 Wed 18:51
JUGEMテーマ:戯言 世界に果てなんてないことは、周知の通り。どこまで手を伸ばしても、それに触れることなんてできない。いやそれ以前にそこまで私の腕は長くはない。もちろんこれは実際の身体の話ではなく、私のイメージ的腕の話。そうであったたとしても、どこまでも無限に伸びてはくれない。私のイメージなんてとても貧弱なのだ。 誰もが私のことを忘れてしまえば良いと思う。世界中の人が私を無視して、私に関わらなければ良いのにと思う。そして私は世界を失うのだ。身体は透明になり、衣食住は必要なく...
pale asymmetry | 2023.09.12 Tue 17:44
JUGEMテーマ:戯言 回転している限り、独楽は倒れない。けれど永遠に回転し続けることなんてできない。回転の速度を速め、綺麗に立ち居振る舞ったとしても、いつかは倒れることになるのだ。徐々に速度を失い、バランスが危うくなり、やがては回転がほどけてしまう。倒れた地面の冷たさを心地よく感じるだろうか。それともその硬さによる理不尽さの方だけを感じるだろうか。 倒れた私は何を見るだろう。汚れた地面のざらつきだろうか。それとも空か。パステルブルーの今日のような空か。その青を横切る鳥を見る...
pale asymmetry | 2023.09.11 Mon 20:49
JUGEMテーマ:戯言 流れなんて感じない。それは私が流れの内側にいて、流れているからだろう。そこから見える範囲の全てが流れているから、流れを感じることなんてできはしないのだ。立ち止まる必要などない。心地良いのならそれで良い。ただ流されないように気をつければ良いだけだ。流されるのではなく、流れることが大切なのだから。 温かさが伝えるのは、私の道筋が調っているということ。それが優れているとかいないとか、正しいとか間違っているとか、真すぐであるとか曲がっているとか、そういうことは...
pale asymmetry | 2023.09.09 Sat 18:08
JUGEMテーマ:戯言 私という箱のラベルには、名前が見当たらない。この箱はどの事象にもカテゴライズされていないということだろうか。どんな事象もシンボライズされることはないということだろうか。それに対して私の気持ちは微妙な感じだ。私は箱をカテゴライズされたいのか。シンボライズして欲しいのか。そうである気もするし、そうではない気もする。 どちらでありたいのかと問われれば、そんなのどちらでも良い感じ。どちらであったとしても私は変化しないし、私の世界も変化しないだろう。それならどう...
pale asymmetry | 2023.09.07 Thu 18:46
JUGEMテーマ:戯言 裏切りなんて、どこにでも潜んでいる。どんな道を歩いていても、唐突に出会ってしまうものだ。苛立ちは押さえられないし、怒りかそれに似たどす黒い感情も簡単に湧き上がってしまう。けれどそれに私を明け渡してしまうのは、何か違う気がしてならない。だから苛立ちも怒りもどす黒い感情も、取り敢えず渦の中に閉じ込めてしまおう。 仕掛けられた罠は、それを罠だと思って抵抗すればするほど嘲笑うものだろう。それならばもうどっぷりと捕らわれて、翻弄されてしまえば良いだろう。それが避...
pale asymmetry | 2023.09.06 Wed 18:58
JUGEMテーマ:戯言 待合室のベンチシートで青い猫が微睡んでいた。細く薄く開いた間は何も見つめてはいなくて、だから真理を見つめていたかもしれない。それは開け放たれた窓から流れ込む風に乗って、待合室のあちらこちらへと跳ね回っている。透明であったのに、確かな質量を有していることが私には解った。青い猫もそのことをよく知っているのだろうと思った。 何故だか可笑しくなった。待合室の人々は青い猫を知らない。青い猫が見つめているだろう真理も知らない。私と青い猫だけがそれを知っていることが...
pale asymmetry | 2023.09.03 Sun 20:17
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