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JUGEMテーマ:戯言 身軽になったせいかもしれない。どこまでも突き進んでいけるような気がする。何か見落としていないだろうか。致命的な何かを。気づけばとても恥ずかしくなるような事象を。けれどよくよく見回してみても、見落としはないように思われる。それでも不安を拭えないのはどうしてだろう。自分が未熟であることを私はよく知っているし、知らぬ間にステージを一段上がったとは思えない。そういうことは起こりえないことを、私はよく知っている。 汚れた世界線に私は立っている。それは間違いのない...
pale asymmetry | 2023.07.04 Tue 19:07
JUGEMテーマ:戯言 鏡の前に立ち、髪を切る。自分の顔と向き合い、髪を切り落とす。私だけの時間。何故か忌避される行為のように感じてしまう。誰にも秘密にしなければいけないように思えてしまう。実際には髪が短くなっているのだから、秘密になんてできっこないのに。鏡を覗きながら適当にハサミを操る。そして高揚している自分に気づく。 それは性的な高揚だ。髪を切ることによって、私は快楽を得ている。ああそうか。髪を切ったことではなく、切るという行為が忌避なのだ。だからその行為を秘さなければい...
pale asymmetry | 2023.07.01 Sat 19:54
JUGEMテーマ:戯言 削り取られる時間に笑ってしまう。止めどなく噴き出す汗がそうさせるのだろう。水分を補給しなくちゃ。十分に。これ以上ないくらい十分に。そしてそれをまたすぐに汗に変換するのだ。それが私の所属する世界のルールで、私はそこからはみ出すわけにはいかない。そうはいっても事態はちっとも深刻ではなく、ドラマなんてどこにも存在しない。 私はドラマを求めているのだろうか。答えはイエスでノー。求めているのはテレヴィジョンのようなドラマじゃない。私は生まれついての怠け者だから、...
pale asymmetry | 2023.06.30 Fri 21:00
JUGEMテーマ:戯言 砕くのが大好きなあの人は、今日も鼻歌交じりに砕いている。薄笑いを浮かべて、自分だけの正義を振りかざして。しかも、自分が砕いていることに気づいてもいない。むしろ自分は全てを制御して秩序を形成していると思い込んでいるのだ。だから砕くことに全く躊躇していない。自覚していれば躊躇したのかは解らないけれど。 舞い踊る羽根は自由だ。見ようによってはそれは愚かだったけれど、愚かだからこそ無制限の自由を有しているのだ。だから、どんなに強く振り回されるハンマーに対しても...
pale asymmetry | 2023.06.28 Wed 21:08
JUGEMテーマ:戯言 見知らぬ都市で目を覚ます。光の色が違うことに戸惑う。夜の間に辿り着いたので、陽光に照らされた都市の方も私に戸惑っているようだ。窓を開ける。空気の熱が違う。気温と言うより、そのマテリアルが違うのだろう。思い切り息を吸い込んでもすんなりと入ってこない感じ。私の身体が、その細胞が、まだこの都市に馴染んでいないのだ。 心の底に眠気がまだ積もっていて、これを取り除くことが出来ない。だから私は立ち尽くしながら彷徨っている。覚醒しながら熱にうなされているようだ。誰彼...
pale asymmetry | 2023.06.27 Tue 21:21
JUGEMテーマ:戯言 鳥の声だったかもしれない。神様の呟きだったかもしれない。それとも透明なダイヤルが一メモリ回転した音だったかも。そのどれかで、あるいは全部で私は目覚めた。心がどうしようもなくサワサワしたから、ベランダに飛び出す。早朝の街は銀色の光に満ちていた。尖っていて涼しい光。黎明の振る舞いで、踊るように小走りする光。そんな光が街路を煌めかせていた。 「どうしても、ここから始めたかったんだ」 囁き声。私の足下から。ベランダの片隅で、小さな銀色の玉が震えていた。 「...
pale asymmetry | 2023.06.26 Mon 20:53
JUGEMテーマ:戯言 重い眠りに沈む。薬のせいだ。宇宙の果てに転がっていくような高揚とブラックホールに落ちてしまったような失墜感。眠りの底は見えない。抱えているのは私の身体だけ。流れるものは何もない。さりとて闇ばかりというわけでもない。光は纏わり付いてくるけれど、その熱を感じることは出来ない。私自身の熱さえ曖昧だ。そして曖昧なまま沈んでいく。 疲れ果てているのかもしれない。でもよく解らない。そういうことが記述された地図があれば良いのに。私は彷徨うしかない。いや彷徨うと言うよ...
pale asymmetry | 2023.06.25 Sun 21:35
JUGEMテーマ:戯言 小さな欠片を隠す。それを完璧にするために別の小さな欠片を顕わにする。本当に隠したいものがあるならば、デコイが必要だ。それは私が学んだこと。デコイは半分だけ隠しておくこと。するとそれを見つけた者が満足するのだ。自分が優位に立っていると誤解してくれるから、隠した欠片が暴かれることはない。 どうして誰もが優位性を気にするのか。そういうものは幻でしかない。自身が手にしている視界が世界の全てだなんて、どうして信じられるのだろう。世界はそんなに狭くない。世界はそん...
pale asymmetry | 2023.06.24 Sat 20:51
JUGEMテーマ:戯言 川の流れがどこに向かっているのか、私は知りたいのだろうか。自分に問い掛けてみても答えは見当たらない。川が流れ着く場所が楽園であろうと戦場であろうと、私はその川に飛び込み流れに身を任そうと考えている。それは確かなことで、別の選択肢はない。その川がとても濁っていて、不穏な色を放っていても、私はその速い流れに寄り添いたいと思っているのだ。 その流れは果てしなく、じつはどこにも辿り着けないのかもしれない。私はただ流れに翻弄されて、水を飲み、苦しさに怯え、為す術...
pale asymmetry | 2023.06.22 Thu 18:58
JUGEMテーマ:戯言 夏至の午後は長すぎる。時間を持て余して、私はアンテナを磨く。一瞬の陰りに不安になる。情動をコントロールし切れていないのだ。南風が私に汗をなすりつける。私は夏の袖を掴んでいるだろうか。掴んでいたとしても、その袖の中には腕はないかもしれない。どんなに強く袖を引いても、全ては擦り抜けていくだけだろう。 鋭すぎる陽光を浴びてアンテナは熱い。私の指先を痺れさせ、重要な何かを奪われているような気分になる。それはきっと夏を過ごすために欠かせない何かで、だから私はこの...
pale asymmetry | 2023.06.21 Wed 21:46
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