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JUGEMテーマ:戯言 その入力を、入力として認識できるかどうかは重要なキーになるだろう。そのキーは見えないし触れられないし、音を発することもない。それは感じ取らなければいけない、というわけでもない。もし誰かが感じ取って認識しろと発言したならば、そいつのことは心の底から軽蔑して良い。そいつは世界の敵だからだ。それは私の世界で、あなたの世界のこと。 その入力は、私の核から発生している。もちろんあなたの核からも発生している。核であるから、それは私たちの奥深くにあることになる。それ...
pale asymmetry | 2023.05.10 Wed 21:07
JUGEMテーマ:戯言 雨の雫を纏う月桃の花は、美しい曲線をひけらかしているように思えた。そういう曲線を有する存在だけが、雫を纏うことが出来るのだろうか。それは世界が許した法則なのかもしれないし、世界が出来る前から根源的に存在する魂の嗜好なのかもしれない。どちらにしても私の与り知らぬ領域のことだから、私は私の曲線に対する責任しか持てない。そしてその曲線はどうしようもなく不細工だなと思えた。 「私は、本当は……」 あなたは涙を零しながら、言葉を詰まらせる。流れ落ち...
pale asymmetry | 2023.05.08 Mon 18:21
JUGEMテーマ:戯言 少年たちはとても素直で、だから壁を乗り越えることが出来ない。もちろん破壊することも出来ない。その能力があるのかないのかは私には解らないけれど、現時点でそれが出来ないのは、壁というものは乗り越えたり破壊したりするものだという概念を持っていないのだ。それで少年たちは壁の前で腰を下ろし、のんびりと空を見上げて寛いだりしている。 私は先を急いでいたので、壁を蹴り飛ばし進む。少年たちを置き去りにして。そんな私を見つめて、少年たちは戸惑っただろうか。たぶんそんなこ...
pale asymmetry | 2023.05.06 Sat 19:07
JUGEMテーマ:戯言 散らばっているものを掻き集めてみたところで、精密になる事象ではないことは十分に承知している。それでも這い蹲って掻き集めてしまうのは、私が欲深いからだろうか。あるいは逆に、あの人たちが聖人なのだろうか。微笑むその横顔を見つめていると、軽い目眩に襲われる。同じ世界を共有していると思っているのは、私の勝手な錯覚かもしれないと思えてしまう。 目の前の小さなヒントを丁寧に並べてみても、形成される方程式の解は見当たらない。私が最適解にこだわりすぎているからだろうか...
pale asymmetry | 2023.05.05 Fri 19:06
JUGEMテーマ:戯言 列を成す人たちを見て少し切なくなるのは、たぶん私が痛みを抱えているからなのだろう。それはドロドロとした痛みで、油断しているとそこからマグマが噴き出すのではないかと思えるよな傷の痛みなのだ。ああ綺麗な傷だなと思えるけれど、だから痛みの全てを受け入れられるのかといえば、もちろんそんなことはない。 空が曇っていて、蹲っているのは私のせいではない。それは誰のせいでもないけれど、そういう空がそこにあるということに、誰かが心を傾けなければいけないような気がする。そ...
pale asymmetry | 2023.05.04 Thu 18:56
JUGEMテーマ:戯言 少し息苦しさを感じたので、庭の草を抜く。春先にサボっていたので、皆背を伸ばしている。全てを抜くわけではなく、気に入ったものだけを残す。そのときの気分次第で、それを選ぶ。だから無計画だし基準も明確じゃない。私の庭なのだからそれで良いと思う。とっちらかっている私の、とっちらかっている庭が出来上がれば良いのだと思う。 そういうことをしていると、少し息が楽になる。たぶん陽光の鋭さに気を取られて、詮ないことを忘れていられるからだろう。庭は調っていくわけではないけ...
pale asymmetry | 2023.04.29 Sat 21:35
JUGEMテーマ:戯言 そこは暗い場所ではない。むしろ明るすぎる場所だ。光に満ちあふれているけれど、その光はとても鋭利な連なりで、それ故に不可思議な痛みを伴っていたりする。不可思議だと言ったのは、その痛みが決して不快な痛みではないからだ。しかし痛みである以上、際限なく受け入れるわけにはいかない。だから何処かで拒まなければいけないのだけれど、その境界が解らなかったりする。 イメージの洪水にのまれている。激しい渦に巻き込まれていて、底へ底へと引きずり込まれている。それさえも心地良...
pale asymmetry | 2023.04.24 Mon 19:23
JUGEMテーマ:戯言 足踏みをすることは嫌いではない。地面を踏みしめる感触が好きだから。それは自分が浮き上がったりしていないことを確認する作業であるし、大きな核に引き寄せられていることを感じることでもあるから。私には確かに質量があって、だから強い風に吹かれても吹き飛ぶことはないと思えることは私を安心させるから。 それでも前には進んでいない。だからこの先の風景を色々と想像しなければいけない。その想像をもとに歩みの進め方を考えなければいけないから。慎重に、精密に、どの方向にどの...
pale asymmetry | 2023.04.21 Fri 21:24
JUGEMテーマ:戯言 激しい雨が降っている。もう一度、世界を巻き戻そうとしているかのようだ。いいや、私を巻き戻そうとしているのかもしれない。あるいは緩みきってしまった私の螺子を巻き上げようとしているのか。何にしても、始まりを示唆する雨のように思えてならない。具体的に何かが始まりそうな気配は全くないのに。何処にも、微塵もないのに。 雷鳴が私をざわつかせる。私のうなじをざわつかせる。わたしの鎖骨もざわつかせる。そして私の下腹部もざわつかせる。雷鳴はそうやってただざわつかせるだけ...
pale asymmetry | 2023.04.20 Thu 20:58
JUGEMテーマ:戯言 東から強い風。冷たい風ではないはずなのに、過剰に強いために私は冷まされてしまう。鋭い陽光が私を覚まそうとするけれど、風がそれの邪魔をする。だから私は風に吹かれて、やわらかな眠気に纏わり付かれていた。嫌じゃない。心地良い。でも心地良いだけではどの方向にも進めないだろう。別に慌てて進まなくても良いのだろうけれど、私は永遠を有しているわけではない。そうであるのに退屈しているのだから、やっぱり進むのが良いのだろうなと思えた。 空は白く濁っている。得体の知れない...
pale asymmetry | 2023.04.18 Tue 19:26
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