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JUGEMテーマ:戯言 少女は旅立ったのだという。心臓の裏側がチリチリと疼いていたのはそのせいだったのかもしれない。いや、そんなの偶然だ。何にでも意味を見いだしたり、理由を考えたりしても仕方がないのだ。そんなに世界は理路整然とはしていない。いつか少女が言っていたじゃないか。「応答せよ、出鱈目な世界」と。私はそれに応えたくて、思い切り背伸びしてみたりしたけれど、高い塀の向こう側は全く見えなくて、だから結局蹲って微睡んでみたり。そのせいで少女のことが希薄になり、しばらく他ごとに捕らわ...
pale asymmetry | 2024.09.27 Fri 18:59
JUGEMテーマ:戯言 断続的に雨が降る。強く斜めに降る。機能的に可変的に降る。そして私を承認しようとする。堪えきれずに笑ってしまう。その承認は不必要。私が欲しいのはそれではない。どちらかと言えば嘲笑だ。私もそれに嘲笑を返す。そうやって世界を機能させたいのだ。本来の滑稽さで。だってそういうものでしょう。私やあなたの相対的な世界ではなく、絶対的な世界の話。どこまでいってもくだらないステップ。気まぐれな旅にも苦労する。窮屈というわけではないけれど、窮屈だといわなければ変人扱い。でも風...
pale asymmetry | 2024.09.25 Wed 18:27
JUGEMテーマ:戯言 顎を上げれば半月。今朝の予報では絶え間ない雨だったはずなのに、空は薄雲と青。その薄雲と同じくらい白い月。方舟ならば転覆している。生命は世界から失われている。でもそれを見つめている私は生命。だからそれは異なる世界線の話。そこから顔を覗かせている月なのだろう。転覆する方舟の世界には、もう青空しかない。その青空を見つめる生命はいない。その生命を見守る神様もいない。遠い銀河の真ん中から知性体が訪れたとしても、魅力を感じずに立ち去るだろう。そして私はこちら側。方舟が...
pale asymmetry | 2024.09.24 Tue 20:31
JUGEMテーマ:戯言 「翼なんていらないよ」 灰色の鳥は言う。コバルト色の瞳は私を見つめていない。私もその鳥と視線を絡めたりしない。鳥はどこにも存在しないし、同じ意味で私も存在しない。空の半分は鬱々とした分厚い雲に覆われていて、残りの半分はパステル調の青が広がっている。どちらも本物の空だというのなら、同じ強度でどちらも偽物だろう。あるいは双方が双方に擬態しているのかもしれない。その結果として入れ替わっただけという可能性も否定できない。何にしても私と鳥との距離は、微妙に近く微妙に...
pale asymmetry | 2024.09.23 Mon 20:58
JUGEMテーマ:戯言 小さな記号の上に立つ。小さすぎて両足を乗せることが出来ないから、片足だけ、そのつま先だけを乗せて立つ。バランスを取るのが難しい。バランスを取るから難しい。倒れることが容易いなら、倒れてしまう方が良いに決まっているのに、バランスをとり続けようとしてしまう。不細工にバランスを取ることが綺麗なのだと思ってしまうのは、何処かで誰かに植え付けられた強迫観念だろうか。よく解らないけれど、私はバランスを取ることをやめられないのだから刹那が永遠に繋がってしまうのだ。そして...
pale asymmetry | 2024.09.22 Sun 21:01
JUGEMテーマ:戯言 その扉は正しい扉ではなかった。何をもって正しい扉だと定義するのかはよく解らなかったけれど、私の直感がそうだと告げていたのだ。だから本来ならばその扉を開くべきではないのだった。けれど開かなければ先には進めなかった。他にも扉は無数にあったけれど、その全てに鍵がかかっていたからだ。私はその鍵がかかった扉のどれかを選んで、その鍵を粉微塵に破壊して開くのが良いのかもしれない。けれどそれはスマートな方法ではないだろう。ただ少し引っかかる。鍵のかかっていないこの扉は、ス...
pale asymmetry | 2024.09.21 Sat 21:14
JUGEMテーマ:戯言 最早滑稽だと思えたから、笑いが込み上げてきた。このタイムラグは何だろう。僕はコミュニケートに傾いているのだろうか。回線の向こう側の誰かは、どうだろうか。もっとも、回線の向こう側に本当に誰かがいるとは限らない。そこにいるのは集積回路で、このコミュニケーションは架空のそれかもしれない。僕はダンジョンゲームの中にいて、モブキャラとの会話で謎を解こうとしているのかもしれない。だからこんな微妙なタイムラグが生じるのだろう。それ自体は特に不快には思わない。いや、もうそ...
pale asymmetry | 2024.09.19 Thu 20:02
JUGEMテーマ:戯言 蹴り上げた鞠は麻の葉模様を纏っていた。地色は朱、模様は金。それは迷うことがないように。だから鞠は迷うことはない。迷っているのはつまり私の方で、鞠が舞う宙を見上げることが出来ない。小雨が渦を巻くそこには、私が求めているゲインはない。それを得たからと言って私が跳躍できるわけではないし、鞠と一緒にこの星を離脱できるわけでもないけれど、例えばヒストリックカーから手を振る魔女に、その疾走は無力だと叫ぶくらいの勢いを身につけることが出来るはずだ。けれどゲインは見当たら...
pale asymmetry | 2024.09.18 Wed 20:23
JUGEMテーマ:戯言 何処かに道があるのなら、それを歩くのが良いのかもしれない。でもそれが私の道ではないのなら、ただ傷つくだけになってしまうかもしれない。それが誰かの道ならば、その誰かに笑われるか呆れられるかもしれない。自分が自分の道を歩いているのならば、どんなに滑稽であっても、誰かに嘲笑われたとしても、たぶん愉しめるだろう。傷つくこともなければ、痛みに震えることもないだろう。道の先が全く見えなくても、そのおかげで様々なイメージを想起させることが出来るだろう。そしてそのイメージ...
pale asymmetry | 2024.09.17 Tue 20:22
JUGEMテーマ:戯言 少し疲れが溜まっていると感じたとき、私は時間に関係なくベッドに倒れ込み、イマジナリーツインを思い浮かべる。私は含まれない、空想上の双子。同じ顔をしてるけれど、一方は赤いドレスを着ていて、もう一方は白いドレスを着ている。私は便宜上赤いドレスの少女をルージュ、白いドレスの少女をアイボリーと呼んでいる。イマジナリーツインはただ向かい合って微笑み合い、静かにやわらかく会話する。他には何もしない。薄暗い部屋で仄かに燃えるキャンドルを前にして、寄り添いただ会話するのだ...
pale asymmetry | 2024.09.16 Mon 18:33
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