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JUGEMテーマ:戯言 進んでいるのか止まっているのか解らないくなる。あるいは後ずさりしているような気もする。それとも前へと進んでいるのだけれど、私を包み込んでいる時間が逆回転しているのかもしれない。それでこんな奇妙な気持ちになってしまうのだろうか。鋭いマテリアルを手に入れているような気がするし、それは全くの気のせいで、掴んでいるものは何の役にも立たない我楽多ばかりのような感じもする。どちらであっても同じような気もするし、どちらも同じ事象のような感じさえする。とにかく私は減速して...
pale asymmetry | 2024.04.19 Fri 20:49
JUGEMテーマ:戯言 ただ落ちるだけで良いのならば、どこまでも落ちていきたい。どこまでも堕ちていきたい。けれどそれさえも簡単なことではないのだろう。それを私は知っていて、でも知っているということを知る術がないのだろう。知っているはずなのに、私の手はそれに触れていない。世界を見回して、溜息をこぼし、偽の絶望を振りかざして、目覚めていることが困難になる。ゆるやかな傾斜を滑り落ちるように眠れたら良いのに。そんなことは許してくれない。この世界が許してくれない。いや、私を支配する私が許し...
pale asymmetry | 2024.04.16 Tue 18:23
JUGEMテーマ:戯言 純粋な水の濁りが邪魔をするから、私は振動に身を任せるしかなかったのです。雨は私の予想よりもずっと精密に落ちていて、風はどこに向かうこともなくただ蹲っていたから、私は少し途方に暮れてしまったのです。だから急がなければという想いが身体の奥底から湧き上がってきたのですけれど、一体何を急いだら良いのかは全く解らなかったりしたのです。それで訳もなく目についた花を蒐集して、そこに織り込まれた言の葉を飲み込んで紛らわせたりしてしまったのです。私が紛らわせたそれは、私自身...
pale asymmetry | 2024.04.15 Mon 20:40
JUGEMテーマ:戯言 降り出した強い雨があまりにも温かったので、私は水着に着替えてベランダに出た。雨は大粒でおおらかで、潔く降っていた。だから何もかもをやりとりできると思ったのに、ただ私の熱が奪われていくだけだった。少しがっかりして、サフラン色のレインコートを羽織る。それは私を装飾してくれたから、私はベランダに横たわって雨にうたれた。私に触れる雫が、私に世界のコードを入力する。私のコードは潰れる雫が受け取って、ここではないどこかへ転送してくれる。そんな妄想に浸りながら。雨と過ご...
pale asymmetry | 2024.04.13 Sat 20:34
JUGEMテーマ:戯言 「世界は幻で、私もきっと存在していない」 ランキングボードを指差して私は呟く。本当は全力で叫んで、そのランキングボードを徹底的に粉砕したかった。そうしなかったのは、まだ心のどこかで世界に寄り添いたいと思っているからかもしれない。あるいは私自身に心底絶望しているからかもしれない。それとも病か。絶望を弄ぶ病。本当は絶望なんてしていないのに、絶望している自分を世界にぶつけて痛みを楽しむ病。ゲームと違うところは、誰とも競っていなくて、それなのに勝敗があるというこ...
pale asymmetry | 2024.04.12 Fri 18:59
JUGEMテーマ:戯言 強い風に煽られて、小さな蝶が舞い踊る。ただただ翻弄されて、翻弄されているから舞い踊るしかないのだろう。蝶はそれでも風上に向かう。何度も何度も押し戻され、その度に舞い踊りながらも北を目指す。鋭い陽光は蝶を後押ししてはくれない。だから蝶は陽光には見向きもしない。蝶が見つめているのは風の先にあるはずの楽園なのだろうか。それともさらにその先にあるはずの来世なのだろうか。どちらにしても蝶はその風景をはっきりと捕らえている。だからくじけることなく風に対抗しているに違い...
pale asymmetry | 2024.04.11 Thu 20:20
JUGEMテーマ:戯言 「おまえを※※※※にしてやろう」 悪魔が私に言う。※※※※の部分は聞き取れなかった。四文字熟語だったような気がする。傍若無人とか、判官贔屓みたいな感じのやつだったような気がするけれど定かではない。 「もちろん代わりにいただくものがある」 悪魔が気持ちよさそうに笑う。何が気持ち良いのか、何によって気持ちよくなっているのかは解らない。黄昏時だったから、そのセピアに陰った光が心地良かったのかもしれない。私も心地良かったから。 「おまえの命を貰うことになる。おま...
pale asymmetry | 2024.04.09 Tue 21:08
JUGEMテーマ:戯言 雨が降り続いている。世界は変えようがないのだと、何者かが私に主張しているように。何だか滑稽だ。降り続く雨がではない。それにこだわっている私自身が。知らぬ間に掻きむしっているのかもしれない。縫い目を、世界と私の縫い目を。もし綻びが出来たら、そこに指を差し込んで破りたい。そういう傷を刻みたいのかもしれない。私が、私に。それで快楽を感じているのはどちらの私だろう。痛めつけている私か、痛めつけられている私か。掻きむしっている私か、掻きむしられている私か。破っている...
pale asymmetry | 2024.04.07 Sun 18:51
JUGEMテーマ:戯言 花を求めて歩き回る。流離ったり漂泊したりしたかったけれど、そこまでの勇気がない。私が抱えている狂気なんてその程度のものだ。月光浴に浸っても、内部の組成を変換することは出来ない。私は私。それで、ただふらふらとただぶらぶらと歩き回る。ときどきの小雨。それなのに月が私を見下ろしている。現実感を失いやすいこの世界。でも放浪したり放蕩したりは出来ない。どうしてかな。剥離したい、乖離したいと願っても、しっかりと私は張り付いている。見知った世界から離れることなんて出来な...
pale asymmetry | 2024.04.06 Sat 21:05
JUGEMテーマ:戯言 世界には至る所に扉があり、その数は無限大だ。厳重に鍵のかかっている扉もあれば、簡単に開く扉もあるだろう。扉の総数が無限ならば、鍵のかかっている扉も無限にあり、簡単に開く扉も無限にあることになる。私を拒絶している扉も無限にあり、私を誘っている扉も無限あるはずだ。けれどそれは見た目では解らない。確かめるためにはドアノブを握り手首を捻るしかない。痛みを伴わず開かれる扉は無限にあり、痛みに弾かれて閉ざされ続ける扉も無限にある。私はそれをいくらでも試すことが出来る。...
pale asymmetry | 2024.04.05 Fri 18:42
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