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JUGEMテーマ:戯言 私は呼吸をしている。あなたも呼吸をしている。私は本当に呼吸をしている? あなたは本当に呼吸をしている? 彼女は呼吸をしている。彼も呼吸をしている。彼女は確かに呼吸をしている。彼は呼吸をしている自分を信じている。私は丁寧に呼吸を紡いでいる。あなたはその私の呼吸に自身のそれを絡めようとしている。彼女は遠い場所に居る恋人の呼吸を想像して、それをなぞるように呼吸している。彼は、周囲の何もかもを乱すために呼吸している。わざとそうしている。そうすることが自分の役割だと...
pale asymmetry | 2024.03.19 Tue 18:32
JUGEMテーマ:戯言 僕たちは、どこで間違ってしまったのだろう。そんなことをふと思いながら、僕は息を切らせる。手脚の先が痺れているような感覚。末端まで上手く血流が行き届いていないのかもしれない。あるいは酸素が足りないのだ。それも全く足りていないのだろう。藻掻いてはいけないと考えながら、藻掻かずにはいられない。その結果さらに藻掻くことになり、際限なく呼吸は乱れ、循環はこの世のものではない何者かに奪われてしまうのだろう。それでも恐怖を感じないのは、もはやこの間違いを修正することが不...
pale asymmetry | 2024.03.17 Sun 18:32
JUGEMテーマ:戯言 悪夢で目が覚める。でも目覚めた瞬間に夢の内容を忘れている。悪夢であったことは確かなのに、それが私をどんな風に蹂躙したのかは思い出せない。だから目覚めた後も、私はその悪夢に対する怯えを拭えない。為す術なくキッチンへ向かう。一切の照明をつけず、目も閉じたままキッチンへと進む。そうすれば、私は世界の繋がりを絶ったままでいられるから、悪夢を無効化できると思ったのだ。自閉したままキッチンの冷蔵庫に辿り着き、炭酸水をボトルから直接飲む。そしてむせて吐き出す。それでも目...
pale asymmetry | 2024.03.16 Sat 17:42
JUGEMテーマ:戯言 一日中曇り空の予想は幸福的に裏切られ、太陽が燦燦と私を射抜く。もしこれによって私が死んでしまうのだとしたら、それは心地良い死だろう。でも心地良い死なんてこの世界には存在しないから、私は死にはしない。風は北から吹いているのに、冷たくはなくむしろ生温い。これもこの陽光のせいなのだろうか。あるいは私には思いも及ばない高次元の者たちがそう仕向けているのかもしれない。いつかそういう存在と対話できれば良いのに。そうすればもう少しましな人間になれるかもしれない。そうなっ...
pale asymmetry | 2024.03.15 Fri 18:34
JUGEMテーマ:戯言 男は仮面を付けていた。色とりどりの宝石で飾られた仮面を。けれど、その宝石のどれ一つとして輝いてはいなかった。輝きは遠い昔に奪われてしまったのだろうと、私には思えた。何者に奪われたのかまでは想像できなかったけれど、もう取り戻すことは出来ないのだろうと思えた。それでも男は満足しているようだった。輝いていなかったとしても、男にとってその仮面の宝石には意味があるのだろう。宝石であることに価値があると、男は信じているのだ。全く輝いていないのに。周囲の誰も、その男の仮...
pale asymmetry | 2024.03.13 Wed 18:33
JUGEMテーマ:戯言 ポケットから取り出したコインが手からこぼれ落ちた。それは地面にぶつかる直前にカエルに変化して、跳ね飛んでいく。それを追いかけようと踏み出した足が何かを脆く踏み潰す。足を上げてみるとそこには潰れたカタツムリがいて、鋭すぎる陽光がそのカタツムリを煌めかせる。何を成すべきかを見失ってしまった私はただ立ち尽くし、当然カエルは行ってしまう。カタツムリは煌めきに貪り食われ、私にそれが潰れる瞬間の感触だけが残された。強い北風が私から何もかもを掠っていこうとしているのに、...
pale asymmetry | 2024.03.12 Tue 17:36
JUGEMテーマ:戯言 私が立っている場所が何に属しているのかを見失う。それが何に所属していれば私が安定していられるのかも見失う。私自身が何に属したいのかも見失う。そして私とは何なのか、私という現象がどんなエフェクトを放つのか、私という事象が何に触れることが出来て何に触れることが出来ないのか、その全てを見失う。問題なのは見失ったことではない。見失っている私が、ただ怠惰を愉しめているということだ。こんなに見事に見失っているのに不安はなく焦りもなく、違和感さえ感じることが出来ない。波...
pale asymmetry | 2024.03.09 Sat 18:13
JUGEMテーマ:戯言 大きなモニタでは海の向こうのドタバタ劇が映し出されていて、ソファーに身体を沈めた数人の人たちがそれを真っ直ぐに見つめていた。ドタバタ劇はコメディーのようで、でもどこか悲しいストーリーが展開していた。たぶんモニタを見つめる私たちを揺さぶろうとしているんだ。私にはそう思えた。隣に腰掛けている人にそのことを尋ねてみたかったけれど、勇気がなくて出来なかった。見知らぬ人にいきなり声をかける勇気を私は持ち合わせていない。生まれてから今日まで、一度も持ち合わせたことがな...
pale asymmetry | 2024.03.08 Fri 18:46
JUGEMテーマ:戯言 寒い部屋で待つ。痛みを抱えながら。自分はこの世界で確かに回転している。それを痛みが教えてくれる。それを教えてくれるのが痛みだけだったりする。良くないな、と思う。世界は痛みで構築されているわけではないし、私だって痛みだけで構築されているわけではない。それでも痛みを抱えることで、安穏を感じたりしている自分がいる。記憶を遡れば、苛立ち感じていたこともあった。一体いつから私は痛みに苛立ちを感じなくなったのだろう。どうして感じなくなってしまったのだろう。痛みに蝕まれ...
pale asymmetry | 2024.03.07 Thu 18:48
JUGEMテーマ:戯言 頭の歯車がずれているような気がする。痛みや不安があるわけではない。どちらかといえば、擽ったい感じ。歯車がずれてしまったために、私の精密さが高まったような気もするし、逆に低まったような気もする。たぶんある部分の精度は高まっていて、別のある部分の精度は低まっているのだろう。それがそれぞれどの部分なのかは、私には解らない。というかその詳細に興味がわかない。精密さが高まろうと低下しようと、私が大きく変様するとは思えないから。だから私はただこの擽ったさを弄べば良いの...
pale asymmetry | 2024.03.05 Tue 18:11
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