[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,423件の45ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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渡り雨と火照る路面

JUGEMテーマ:戯言    突然のにわか雨。濃密な雨。風は裏側に閉じ込められ、私のもとには届かない。いっそのこと私も裏側に閉じ込めて欲しい。そう願ってみたところで叶うはずもない。それ以前に誰に願えば良いのかさえ解らない。雨にだろうか。風にだろうか。それとも私のことが嫌いなあの人にだろうか。見知らぬ軒先で雨を凌ぐ。温い雨。温い空気。そして温い私の眠気。このまま濡れた路面に横たわってしまえば心地良いだろうか。世界に見捨てられたふりをして、同情を集めようか。でもそんなに甘くはないだろう。世...

pale asymmetry | 2024.02.03 Sat 18:17

つま先の汚れ

JUGEMテーマ:戯言    靴のつま先の汚れが気になって、靴全体に水をかける。勢いよくかける。冷たい水を、たっぷりとかける。つま先の汚れは落ちたけれど、靴はびしょ濡れ。足もびしょ濡れ。私の気持ちも濡れそぼる。心地良いのか悪いのか解らなくなる。綺麗になったのかよけいに穢れたのかも解らなくなる。汚れていることが気になったのは確かだけれど、それがどのくらいの居心地の悪さだったのかを思い返してみてもよく解らない。本当は洗い流すほどではなかったかもしれない。あるいは、洗い流すのが普通の対応だろ...

pale asymmetry | 2024.02.02 Fri 21:06

渦と渦

JUGEMテーマ:戯言    渦をじっと見つめていると、渦に巻き込まれたくなる。その渦が不細工で、その渦に嫌悪を抱いているのに。それでも渦がそこにあって、私はその外側にいるということに不安を感じてしまうのだ。それで渦の中に入ってしまえば、それで安心を得られるような、そんな気持ちになってしまうのだ。もちろん間違っている。不細工だと思っているのなら、決してその渦に関わってはいけない。もしそれが勢いを持って近づいてくるのならば、全力で逃げるか、自身も渦をおこして対抗するしかないだろう。渦を立...

pale asymmetry | 2024.02.01 Thu 18:18

バス停には誰もいない

JUGEMテーマ:戯言    バス停には誰もいないから、遠い遠い向こう側を想像してみる。私はたぶん今扉の前に立っている。でもそのノブを見つめて、ここで自分は何をしたいのだろうと考えたりしているのだ。扉を開きたいから扉の目に立っているはずなのに、どうして私はそんなことを考えてしまうのだろう。どうしてそんなことを考えて、扉に触れることを躊躇してしまうのだろう。扉の向こう側を見たいと思っているはずなのに、それを見ることを怖れてもいるのだ。扉の向こうで大惨事が起こっている可能性を考えて、そうで...

pale asymmetry | 2024.01.29 Mon 17:16

harbinger of warmth

JUGEMテーマ:戯言    顔色を窺う少年たちが可愛かった。顔色を窺われている大人たちも可愛かった。それぞれのぎこちなさが、錆びた金属製の玩具のようで可笑しかった。私もそんな大人の一人。どうしたって上手くいかないときはある。跳ね飛ばしたって良いし、打ちのめされたって良い。知らんぷりをしたって良いし、撫で撫でしたって良いのだ。そういう時間を少年たちと共有しても良かったけれど、私はそれをしなかった。彼らとはベースの部分に大きな違いがあって、歩み寄りたくはなかったし、歩み寄って欲しくもなか...

pale asymmetry | 2024.01.28 Sun 18:19

song and world

JUGEMテーマ:戯言    小さな生命が私を刺す。「お前に勇気はあるのかい?」と問い掛けるように。勇気なんてない。好奇心があるだけだ。探究心と言えるほど大きなものでもない。隙間を覗き見て、その色を感じたいだけなのだ。上昇する透明な生命に、私は目を向ける。どうしたってその生命は私より偉大だ。それに打ちのめされながら、それでも追いかけずにはいられない。何かを得ようとしているわけではない。何かを見習おうとしているわけでもない。その上昇するエネルギーをただ感じたいだけなのだ。自分を省みること...

pale asymmetry | 2024.01.27 Sat 20:59

風は何処までも沈む手紙

JUGEMテーマ:戯言    寒さが連れてくる切なさに、身を任せてみる。どんよりと沈んだ空は、憂鬱な怪物だ。でもそこに狂気はなく、怪物は牧歌的な時間に浸っているように感じられる。私はそれに寄り添うことは出来ない。痛みを伴うくらいの寒さを振り払うために疾走しなければいけなかったから。あの人は遠い場所で顔を顰めている。そういう内容の手紙が届いた。世界にはトラブルが一定の頻度で発生していて、どんなに避けようとしてもある確率で捕らわれてしまうのものだ。それから逃れることなんてできないんだ。そん...

pale asymmetry | 2024.01.24 Wed 18:03

cold rain phantom

JUGEMテーマ:戯言    夜が明ける前に目を覚ます。外は冷たい雨。北風は強く、雫が窓硝子を叩く。まるで救助を求める信号のよう。私は行かなければいけないのかもしれない。手を差し出さないといけないのかもしれない。それが無理ならば、声をかけることだけでもしなければいけないのかも。でも何も出来ず、ホットミルクを飲む。ゆっくりと時間を掛けて飲み、歯を磨いて再び眠る。夜が明けるまで、あるいはその後も眠り続けたい。そう思って毛布に包まるけれど、眠りは何処からも飛来しない。仕方がないので身体を起こ...

pale asymmetry | 2024.01.23 Tue 18:29

garden of tyrant

JUGEMテーマ:戯言    あの頃私は、暴君の庭に立っていたのだった。展開機関という奇妙なエンジンのための宝石の螺子を磨いていたのだった。あの庭は無敵だった。そのエンジンを永久機関だと信じて疑わなかった。今も疑ってはいない。けれど信じてもいない。疑わずにいられるくらい私はまだ若い。そして信じられるくらいにもう若くはない。何もかもが変わってしまったわけではないけれど、見回す情景はあの頃と似ても似つかない。それはあの頃描いていた情景だろうか。今となってはもう思い出せない。少しばかり長く停...

pale asymmetry | 2024.01.20 Sat 19:15

pieces of the blue sky

JUGEMテーマ:戯言    傾きを上手くコントロールできないまま空を見上げてみる。軽い目眩を弄び、口中に苦味を感じる。いや、これは血の味だ。だから私は生きている。生命として青空の下に立っている。正確には立ち尽くしている。どこかに椅子はないものかと見回してみるけれど、そんなものは存在しない。まあ、世界はそんなに甘くはないということなのだろうと納得したふりをして歯を磨く。正午までまだ少しあるから歯を磨いておきたかったのだ。群れ飛ぶ雲は、アラベスク。そこには某かの暗号が隠されているようだ。...

pale asymmetry | 2024.01.19 Fri 20:45

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