[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:戯言 少し酔ってしまったかもしれない。もともとそんなに強くはないのだ。だから普段は飲まないのに、特別な日だと感じてしまうときにはついつい飲んでしまう。そして普段から飲み慣れていないからこそ、ついつい飲み過ぎてしまったりするのだろう。とっておきの美味しいお酒を飲んでしまうのも良くないのかもしれない。 あなたは忙しく動き回っている。暦の節目に間に合わなかったことを、てきぱきとこなしている。もちろん私のお酒にも付き合っている。でも動き回っているせいか、酔っているよ...
pale asymmetry | 2023.01.01 Sun 21:24
JUGEMテーマ:戯言 冷たい雨は思考を鈍らせるから、私は寒い部屋の隅っこで膝を抱えて紋様を妄想する。風の音は聞こえない。雨の音も聞こえない。私の心臓の音も聞こえない。それはヘッドホンで耳を塞いでいるから。ヘッドホンからは魔女の語り。見知らぬ私の行く末を語っている。繋がらない未来と断片的な過去を並列して、あり得ない世界を構築している。 とても滑稽な語りだ。でも私は笑えない。毛布を抱きしめて、透明な祈りに身を委ねる。 ポケットには甘いコード。それは世界を救えない。私のことは...
pale asymmetry | 2022.12.30 Fri 20:43
JUGEMテーマ:戯言 吐き出した息が渦を巻く。渦は天界へと上昇していく。けれど全てが天界までいってしまうわけではないだろう。幾ばくかは、あるいは多くは宙に拡散して虚に取り込まれるだろう。それともただただ拡散して、いずれ誰かの呼吸に織り込まれたりするだろうか。そしてその誰かの吐く息を渦巻かせるだろうか。 でもそれ以前に、私自身が吸い込む空気に織り込まれているだろう。そして吐き出した私の息を渦巻かせるのだ。なるほど、だから私の呼吸は格好良いのか。何て考えてみたりして寒さを紛らわ...
pale asymmetry | 2022.12.29 Thu 21:13
JUGEMテーマ:戯言 「私には両手がないの」 少女はそう言って笑う。差し出された両手はクチバシのグラブ。ゴムっぽく見えるけど、プラスチックかも。 「クチバシには歯がないのよ。知ってた?」 僕は頷く。それが恐竜たちの選択した戦略だ。 「だから私は短かったのよ」 「卵の中のこと」 「そうそう」 少女は嬉しそうに頷き、「卵、卵……」と歌いながら踊り出す。軽やかに跳ね、手足をくねらせ、即興のメロディーに合わせて世界を擽るように踊る。 「あなたのその手は何...
pale asymmetry | 2022.12.27 Tue 21:20
JUGEMテーマ:戯言 清らかな夜を汚らしく過ごして、私の手はすっかり汚れている。それも甘く汚れている。だからその汚れを嫌うことも出来ない。甘いことはモラトリアムそのもので、その正体を探ることを保留せざるを得ない。でも何にでもクローズする時刻があるもので、だからのんびりと構えていては、扉は永久に閉ざされてしまうだろう。 そういうわけで私は汚れたままの両手で箱を抱く。それは何とか抱えられるボリュームの箱だから、抱えてしまうと蓋を閉じることが出来ない。一旦地面に下ろして蓋を閉じよ...
pale asymmetry | 2022.12.26 Mon 21:18
JUGEMテーマ:戯言 今日はなにもしない。火曜日だから。それは嘘。今日は果ての日だから。これは本当。冬至を越え、夜と昼のバランスが次のステップへ。変容はごく単純。でもその深層は果てしなく深い。深層だから当たり前か。ステージはすでに変化している。何を感じてもその変換コードは改められていることに注意。 でもなにもしないのは意外と難しい。この『なにも』にはどこまで含まれるのか。だって飲み食いしないわけにはいかない。トイレに行かないわけにもいかない。なにもしなければ私はすぐに眠くな...
pale asymmetry | 2022.12.20 Tue 21:17
JUGEMテーマ:戯言 プールサイドにベッドを置いて、私はそこで人形と抱き合っている。空にはざわめく星々が、私たちに目を見張っている。でもそのざわめきはベッドまで届かない。鋭利な北風が掠っていくからだ。無礼にも私たちまで掠おうとするから、私たちは銀色の毛布に潜り込み、私たちだけの闇の世界を纏う。 「複数に枝分かれした世界は、この闇の世界を残して全て消滅したわ」 人形が囁き、鼻先を私の頬につける。それは温かくて、私の頬は冷たい。人形は熱を放ち、私はジュエルのように熱を失ってい...
pale asymmetry | 2022.12.19 Mon 21:34
JUGEMテーマ:戯言 金曜日の雨は黄金。陰ったデイライトがそこに閉じ込められている。だから傘は不要。濡れることが正当。とはいえ今は十二月。北風は大鎌を振りかざす。ジェネラルは大部隊を編成中。大衆はただただ耐えるだけ。私はといえばもちろん大衆の一人。だからタイプライターも凍り付く。大胸筋は痙攣したまま。もうドラッグも効果なし。 「この羅列にはコードが含まれていないは」 私が言う。私に言う。私たちは並んで歩いている。雨は斜めに降っている。本当は傘をさしている。一つの傘に身を寄...
pale asymmetry | 2022.12.16 Fri 21:14
JUGEMテーマ:戯言 私は目隠しをして歩いている。頬を撫でる風が進む道を教えてくれる。だから危うい気分はなく、ただ風の導きに従って歩いている。私は風に操られているのだろうか。それとも風に頼っているのか。風が教えてくれる方向は、きっと私の進むべき方向だろうけど、それは私が進みたい方向なのだろうか。進んだ先に、私の楽園はあるのだろうか。 ポケットには果実が入っている。完熟して芳醇な匂いを放っている。食せば、得るものは多いだろう。それは経験として、私を磨いてくれるだろう。けれど何...
pale asymmetry | 2022.12.14 Wed 20:35
JUGEMテーマ:戯言 傘のように濡れたい。曇った空を見つめながら思う。でも雨は降りそうにない。だから私は濡れない。風は北風。少し強め。でも私は吹かれない。吹かれてあげない。バリケードを立てて、雨を待つ。雲の隙間に青。眩しい青。優しい色のくせに、図々しく雲を蹴散らす。日差しが図太く降り注ぎ、私はバリケードの陰に逃げ込む。 小さな椅子に沈み込み、うつらうつら。眠れるはずなどないのに、時間がいつの間にか跳躍する。来年はうさぎ年だからかな。誰かがそんな話をしていたっけ。「ウサギに因...
pale asymmetry | 2022.12.13 Tue 21:54
全1000件中 451 - 460 件表示 (46/100 ページ)