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JUGEMテーマ:戯言 染み広がるそのコードを否定したいわけじゃない。そのコードも、染み広がるという状態も。それによって埋められる面積が、合理的な範囲なのか、非合理的なレベルなのか、それを決めるのは私ではない。それは十分に解っているけれど、首を傾げずにはいられない。染み広がるコードが関わる者のリスクを増大させていることが、確実だったから。私はその事象に直接的に関わっているわけではないから、気に病む必要はないのかもしれない。風に舞い飛ぶビニールシートを見送るように、何の感情も抱く必...
pale asymmetry | 2023.12.18 Mon 21:07
JUGEMテーマ:戯言 それは幼子だ。私の心の奥底で行水する幼子。かつて私がそれだったはずなのに、今やかけ離れてしまった存在。こんな季節でさえも水を怖れない子。その冷たさも、その鋭利さも、その仄暗さも怖れない子。何故ならそれら全てを有している子だから。水に溶けてしまっても、それは本来の姿と変わらないのだ。変容していないどころか、より本性を鮮明化しているに過ぎない。だから怖れるはずなどない。そんな子だったはずなのに、どの時点で違う道へと進んでしまったのだろうか。どの時点で、私はその...
pale asymmetry | 2023.12.17 Sun 20:43
JUGEMテーマ:戯言 今にも雨が擦りそうな空は、けれど雨を放ちはしない。強い北風がどこかから湿りを運んできているのに、それは通り過ぎていくだけ。手にしている傘は開かれることはなく、たぶん無意味な夢を見ているだろうから投げ捨ててしまおうか。路上で跳ねた傘は悲鳴を上げるだろうか。悲鳴を上げてのたうつだろうか。私の代わりに。ネズミの怪物が群れを成して空を行く。牙も爪も体内に隠しているけれど、いずれしかるべき時にそれらは振るわれるだろう。強烈で凶暴な毒を有した牙と爪が、世界を蹂躙して終...
pale asymmetry | 2023.12.16 Sat 18:49
JUGEMテーマ:戯言 組み替えが可能なものは、全て組み替えてしまえば良い。私の声に私自身が耳を傾ける。組み替えが不可能なものは、噛み砕いて吐き捨ててしまえば良い。私の奥底で私が叫んでいる。いや、叫んでなどいない。冷静に囁いているのだ。あるいは誘惑しているのかもしれない。誤った場所へと私を誘おうとしているのかもしれない。でも誘っているのは私で、誘われているのも私なのだから、どちらの私にも抗う術はない。それを客観的に捉え、読み解こうとする私にも抗う術などない。南からの風はひんやりと...
pale asymmetry | 2023.12.15 Fri 19:03
JUGEMテーマ:戯言 飛び散った破片は、鮮やかな色を秘めている。けれどその破片は微笑で、その色はあたかも失われてしまったかのようだ。色が失われれば熱情も失われてしまう。私は蹲り、蝶のように自身を抱きしめるしかない。「立ち上がりなさい」と誰かの声が聞こえる。愛する人の声だろうか。愛してくれる人の声でもあるだろう。帰属し帰属されるあなたの声。どこまでも風は流れていく。透明なのに陰った風。その風を遡ってあなたの声が伝わってくる。蹲っても良いし、自身を抱きしめても良い。それでも熱量を失...
pale asymmetry | 2023.12.12 Tue 16:20
JUGEMテーマ:戯言 藍色のスカーフが南風に舞っている。大きなスカーフはのたうち回るように空間を掻き混ぜている。相当に大きく見えるから、あれは象のスカーフかもしれない。賢い象なら、スカーフぐらい巻くだろう。では今その象はスカーフをなくして悲しんでいるだろうか。それともすでに新しいスカーフを見つけているかもしれない。それは目の冴える紅色で、だからもう象はあの藍色のことを忘れているだろう。いや、象は強固な記憶力を有しているから、藍色を忘れたりはしないだろう。私のようにすれ違う色彩の...
pale asymmetry | 2023.12.11 Mon 18:42
JUGEMテーマ:戯言 エアコンディショナーの設定温度を十九度にして毛布に包まる。ベッドではなくソファーの上。部屋のカーテンは全て閉じて、この部屋と私をスタンドアローンに装飾する。実際にはもちろんそれは成立していない。だって世界に繋がっていない状態なんてあり得ないから。そんな状態は死んだ後にだってあり得ない。だからきっと生まれる前にだってあり得なかったはずだ。私たちはいつだって世界の奴隷で、世界と並び立ってなどいない。いつだって背後から羽交い締めにされ、油断すると首を絞められるの...
pale asymmetry | 2023.12.10 Sun 19:12
JUGEMテーマ:戯言 雲のない空にはラピスラズリはない。だから空は加速していない。乾いた歩道にはターコイズは見当たらない。だから歩道も加速していない。でも街路樹にはガーネットが織り込まれている。街路樹は加速しているはずだ。私は立ち止まり、その街路樹と向かい合う。話しかけることは憚られる。街路樹がそれを望んでいないことは明らかだったから。私にははっきりとそれが解ったし、その感覚が間違っていないことも鮮明に解った。私にできることは、息を止めてその加速を読み取ること。それは厳重に秘さ...
pale asymmetry | 2023.12.09 Sat 18:40
JUGEMテーマ:戯言 君は空を飛ぶ。二秒ほど。だから宙を飛んだと言うべきか。いや、大空を飛んだんだ。そんな顔をしていたから。「天使みたいでしょう?」と着地した君は叫ぶように僕に尋ねる。僕はただ首を捻るしかない。だって天使がどのような感じなのか、僕は正確なところを知らないから。僕が何も答えないので、君は頬を膨らます。「天使も知らないなんて、カッコ悪いわね」と歌うように言う。その表情がとてもキュートだったから、僕は思わず笑ってしまう。すると君は僕を指差して「猫に変えてしまうわよ」と...
pale asymmetry | 2023.12.08 Fri 22:00
JUGEMテーマ:戯言 精密さにこだわりすぎて精密さを失っていることに彼らは気づいていない。それとも彼らは、本当は精密さを求めてなどいないのだろうか。精密さを求めるふりをしているだけなのかもしれない。あるいは自分たちが精密さを求めるふりをしていることにも気づいていない可能性もある。つまり彼らはマニュアル通りに振る舞っているだけで、その意味を知らないのかもしれない。でもそのマニュアルは彼らによって歪められたもので、本来の精密さは彼らには伝わっていないのだ。細かな手順を機械的に積み上...
pale asymmetry | 2023.12.06 Wed 19:07
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