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JUGEMテーマ:戯言 私の内部を通過していく事象は、本当に通過していくだけなので、記憶として定着しない。その事象は点滅しているので、点灯しているときに通過したならば僅かにでも印象に残るけれど、消灯しているときにはただただ眠気が滲むだけだ。その眠気に身を任せても良いのだけれど、すぐに退屈に襲われてしまうので、長く眠ることは出来ない。 「辿り着く先は、誰にも解らない」 そう彼は言うけれど、じつは私にははっきりと解っている。でもそのことを彼に教えたりはしない。私のような怠け者が...
pale asymmetry | 2023.02.26 Sun 20:54
JUGEMテーマ:戯言 てふてふが舞う。光を弾いて舞う。東からの風が世界のうねりのようにてふてふを翻弄する。でもそのことに意味などない。どのような舞いであっても意味はない。世界とはそういうものだから。意味を求めることは無益なことではないけれど、何処までも何処までも探求しても見つからず、打ちのめされてしまうことになるだろう。それで良いのだと思えなくても、それで良いのだから傷つかなくても良いのだ。 午睡から目覚める。自分がてふてふなのか、人なのかと迷ったりはしない。私に綺麗な振る...
pale asymmetry | 2023.02.23 Thu 21:15
JUGEMテーマ:戯言 私は自転する。ブンブンと自転する。それが周囲に及ぼす効果など、今は考察する必要はないと思える。そう思えるから、私は身勝手に自転する。例えばギザギザに自転しても良いし、ガリガリと自転しても良いのだ。どのように自転するかを、私は自分自身に問わなければいけないだろう。その自分自身とは、私の表層の自我ではなく、私でさえ見知らぬ奥底の自我だろうと思える。 そんな自我にどうやって問い掛ければ良いのだろうか。それはただただ自問自答すれば良いのか。それとも私自身とは全...
pale asymmetry | 2023.02.21 Tue 21:00
JUGEMテーマ:戯言 眠気を振り払えないのは、闇を感じているからだろう。それは美しい闇だ。美しすぎるから、私が抱えているわけではない。それは見知らぬ誰かが抱えていて、だからその誰かは美しい痛みに顔を顰めているかもしれない。私にとってはそれはただ存在する闇で、私を取り囲んでいるけれど、私がコントロールできるものではない。その代わり、その闇が私を粉々に砕くこともない。 美しい光を観察したければ、闇に身を置いていなければいけないのだそうだ。でもどんなに美しい光を見つけても、闇に身...
pale asymmetry | 2023.02.20 Mon 18:58
JUGEMテーマ:戯言 ベルギーからチョコレートが届いた。小さなチョコが六つ並んだ詰め合わせ。差出人は古い友人。そう、今なら古い友人と呼べる存在。たぶん数年前ならカテゴライズ出来ない人だったと思う。数年前なら、このチョコレートの箱も開けなかったかも。時間が、私の心をなめらかにしてくれたのかもしれない。あるいは、あの人の心も同じくらいなめらかにしてくれたのかも。 私たちはあの頃毎年チョコを贈り合っていた。世間の慣習なんてお構いなしに。きっとこのチョコレートも十四日に届けたかった...
pale asymmetry | 2023.02.18 Sat 21:33
JUGEMテーマ:戯言 私は綺麗だな、とふと思う。そして恥ずかしくなる。もちろんその想いに嘘はなく、驕りや過信はない。それは確かなことだと思える。でも恥ずかしくなる。綺麗という響きがそうさせるのかもしれない。その響きや字面に、マッチョなコードが見られないから。そんなコードは必要ないと私は考えるけれど、世界はそうではないらしい。 世界は常に殺戮を好み、殺戮に翻弄される者を良しとする。そんなわけないとあなたは考えるだろうか。けれど表だって主張されないだけで、たいていの場合マッチョ...
pale asymmetry | 2023.02.16 Thu 19:07
JUGEMテーマ:戯言 不明バスが突然急停車。制服の男が僕に言う。 「足りないのです、タイヤが」 隣の少年はシートに沈み込んで眠っている。周りを見回すと皆が眠っている。外は灼熱の陽光が降り注いでいるのに、車内は夜の静寂に溢れている。 「パンクが続いて、もうタイヤが足りないのです。鉛を踏みすぎたせいかもしれません」 制服の男は眉間に皺を寄せる。隣の少年は笑顔を浮かべている。世界は常に分断されている。そして僕はどちらにも所属していない。所属したいとも思っていない。 「そ...
pale asymmetry | 2023.02.15 Wed 18:31
JUGEMテーマ:戯言 行き先不明のバスに揺られている。軽い眠気と闘いながら。ただシートに身を沈めているだけだから、哲学は何処にも存在しない。今の僕の状況のこと。この時間は何だろう。意味を探ることさえ無駄なような気がする。じゃあ何故そんなバスに乗ったのかってあなたは尋ねるかな。でも、僕が乗り込んだときは、このバスには明確な目的地があったんだ。 そう、このバスは最初から行く先不明じゃなかった。だから、その経路にも哲学が存在したんだ。その哲学に則った地図を基準に、バスは走り続けて...
pale asymmetry | 2023.02.14 Tue 18:10
JUGEMテーマ:戯言 透明と向き合う。その向こう側には何もない。それでも私は真っ正面から向き合う。その面に愚直な想いを染み込ませるために。何者かが透明の向こう側にいるのかもしれない。けれどその何者かも透明だ。だからその姿を私が見つけることは出来ない。そのことに少しがっかりしたり。同時に少し安堵したり。 本当は向き合いたくないのかもしれない。全ての透明から目をそらしていたのかもしれない。私はそうやって安息を得たいと願っているのかもしれない。そうすることが本当に安息に繋がるのか...
pale asymmetry | 2023.02.13 Mon 18:23
JUGEMテーマ:戯言 ベルが鳴る。昨日も今日もベルが鳴る。明日も明後日もきっと鳴るのだろう。そして私は考える。ベルが鳴る意味を。誰がそのベルを鳴らしたかはどうでも良い。誰が鳴らそうがベルの音が私に起こすエフェクトは同じだから。そのエフェクトの意味を、深く考えるだけだ。そのエフェクトの意味から目をそらすことができない。 意味などないのかもしれない。ベルの音に意味が織り込まれるわけなどないのだから。そうだ、意味なんてない。私が意味を欲しているだけなのだ。私が意味を欲するから、ベ...
pale asymmetry | 2023.02.11 Sat 18:24
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