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JUGEMテーマ:戯言 零れ落ちる言語を拾い集めるために這い蹲っているのか。それともそれは水で、文字通りの真水で、私はそれを舐め取ろうとしているのか。真相は複雑で、よく解らない。というか、解ろうと探ることに危険性を、私の無意識が認識していて恐れているのかも知れない。その真水が雨であれ、血であれ、星の欠片であれ、私の螺旋に織り込まれているコードに対応していることは違いないのだ。その上で私は、そのコードによって構築された言語と真水の相違点が見いだせないのだ。 それは堂々巡りではな...
pale asymmetry | 2021.05.21 Fri 20:26
JUGEMテーマ:戯言 もしも私の血液がラピスラズリならば、あなたは歓ぶかしら。それとも哀しむかしら。 それを言うならウルトラマリンだろう。とあなたは言うかも知れないわね。そして私を嘲笑うのでしょう。そんなことは私だって解っているわ。でも馬鹿なフリをしているわけではないの。あなたを試しているわけでもない。むしろ私はあなたに試されたいと思っているのよ。あるいは、あなたに操られたいと思えているのかも。本当のところは解らない。私の深層の想いなんて、誰にも解らない。それは銀河の中心に...
pale asymmetry | 2021.05.17 Mon 21:07
JUGEMテーマ:戯言 もうとっくに世界は終わっているのかも知れない。私が気づいていないだけで。誰も気づいていないだけで。 彼の人は遠い昔に旅だったのだそうだ。そのときに何を思っていたのかを私は知らない。誰も知らない。彼の人さえも知らない想いだろう、それは。ともかく私たちはもう動けなくて、旅をなくした世界は既に終わっていて、どこかの時点で終わりの始まりがスタートしていたはずなのに、私たちはそれに気づかなかったんだ。それは百年前かも知れないし、千年前かも知れない。ああ、あの二百...
pale asymmetry | 2021.05.16 Sun 21:28
JUGEMテーマ:戯言 溺れているわけではないのに、息苦しい。それでも私は覚醒している。視線をどこに定めて良いのか、それがよく解らない。解らないからと言って、風景の全体にフォーカスすることは出来ない。何だか損をしたような気分になってしまう。実際には、こんなにも気ままな時間を噛んでいるというのに。息が苦しいのは、際限なく空気を取り込もうとしているからだ。吐き出さなければ、この苦しさは拭えないだろう。解ってはいるけれど、私は欲張りなのだ。だから吐くことを嫌い、目眩に抱きすくめられる。...
pale asymmetry | 2021.05.13 Thu 20:57
JUGEMテーマ:戯言 魔人たちは、あからさまにその汚い手で私に触れ、私を汚そうとする。別にそれで痛めつけられるわけではない。傷つくわけでもない。病に冒されるというわけでもない。それでも魔人たちは、執拗に私の身体を撫で回す。その行為に意味などない。それが魔人たちの本能なのだろう。あるいは、そうやって汚し続ければ、私もいずれ魔人になるのだと思っているのかも知れない。きっと彼らもそうやって魔人されたのではないだろうか。 しかし本当のところは違うのだ。孤独の風に吹かれ続けることが出...
pale asymmetry | 2021.05.11 Tue 22:20
JUGEMテーマ:戯言 例えば未来のことが書かれている本があったとしたら、手に入れたいですか? 手に入れて、読んでみたいですか? どんなことが書かれている本だと思いますか? そういう本があったとして、もしそれにあなたにとって好ましくない記述があったとしたら、どうします? その記述を参考に、未来を変えようとしますか? でも、変えられるのでしょうか? それは未来のことが書かれた本ですよね。変えられるのならば、それは未来ではないと言うことですから、それは未来の本ではないと言うことですよ...
pale asymmetry | 2021.05.10 Mon 21:33
JUGEMテーマ:戯言 午後はとても長いのに、私にはそれを乗り切るための忍耐がない。頭が重いのだ。頭蓋骨のすぐ内側で、尖った螺子がダンスしている。痛みは跳ね回っているけれど、それが私を打ちのめしているかというとそうでもない。そういうのにはもうすっかり慣れてしまっているから、そんな痛みにひるんだりしない。ただ偽物の眠りが、降り注いでいるのを感じるだけだ。いや、降り注いでいるのではなく芽吹いているのかも知れない。痛みが滑らかに偽物の眠りに変換されて、電子計算機を操る私の指が、その動作...
pale asymmetry | 2021.05.09 Sun 21:12
JUGEMテーマ:戯言 ときどき、翼の幻影を見る。通りを歩いているとき、行き交う人たちの何人かの、その背中から翼が生えているのだ。けれどそれは実体のない幻影の翼だと解る。そこに確かに見えるけれど、そこに存在しない翼なのだと解るのだ。色彩の豊かな翼だ。同じ翼は一つもない。様々な色の組み合わせが、様々な紋様を生み出している。その紋様を纏って、幻影の翼はゆるやかに羽ばたいている。けれどそれは空に舞い上がろうとしているわけではない。何故だか私にはそれが解る。では何のために羽ばたいているの...
pale asymmetry | 2021.05.06 Thu 21:50
JUGEMテーマ:戯言 巨大な翼は飛ぶためのものではなく、泳ぐためのものだ。だからその翼は那由他の微細な鱗で覆われていた。それは奇妙だけど水中で水を弾き、例えば千年水中にあっても濡れることがない翼だ。その翼が何者から生え出ていたのかというと、それは何者からでもない。つまりそれは翼だけで、水中を飛翔するように遊泳していたのだ。あるいはそれは、遊泳していたと表現するには鋭すぎたかも知れない。だから滑空に近い動きだったかも。するとそれは滑泳と表現した方が良いだろうか。それとももっと、イ...
pale asymmetry | 2021.05.03 Mon 21:09
JUGEMテーマ:戯言 地図を燃やす。燃えやすい地図を燃やす。地図というものは元来燃えにくいものだけど、近年ではその傾向がますます強まっていると訊く。それはつまり世界が燃えやすい方向へと、知らず知らずのうちに転がってしまっているからだろうか。いや、誰かは知っていて、それを隠しているのだろうけれど、その誰かは世界を燃えやすく変えたかったのだろうか。 その誰かは、その変化を進化だと考えているのだろうか? その誰かは、次の変換で完全に地図は燃えなくなるだろうと予測しているのだろ...
pale asymmetry | 2021.05.02 Sun 21:38
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